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ドイツ人は馬好き 〜ドイツの馬玩具〜

どうやらドイツは異常なほど馬が人気あるそうで。
ドイツの女の子に人気の馬
こちらの記事を読んでも、とにかくドイツは馬好きらしい。しかも、競馬ではなく「馬はペット」的な感覚。
「ペットショップには馬コーナー」

ってことで、ドイツの馬玩具「Filly」
simbaFilly01.jpg
ドイツの玩具会社SIMBAが発売しているシリーズ。(「Filly」というのはメスの子馬のこと)
Simba's Filly 公式サイト

ドイツ国内ではマイリトルポニー以上の人気。
それどころか、現在ドイツ国内玩具の中でも最も人気がある玩具の一つ。
初期はちょい地味なポニーラインナップでしたが、派手になったプリンセスシリーズあたりから大ブレイク。
以後はティアラが付くのは当たり前というくらいの、キラキララインナップとなっています。


この「Filly Elves」が今は中心ぽいね。
妖精羽のついた「Filly Fairy」などもありまして、最新作は「Filly Mermaids」
simbaFilly02.jpg

Fillyが登場したころはマイリトルポニーはG3の時代。
この時期、ドイツでのマイリトルポニーがどうだったかはちょっとよくわからないんですが、動物系の玩具ではマイリトルポニーのようなブラッシングドールではなく、コレクタブルなミニペット玩具が世界中で大流行しはじめた時期で、それにうまく乗った感じがします。(プリンセス系の流行もあったのかも)
G3もちょっと落ち目だったしね。
そこで、ドイツではポニーといえば「SimbaのFilly」というというところまでいったヒット商品。
普通のペットではなく「馬」で展開させたのがドイツらしいのかも。

ようやくG4になってドイツに再上陸したマイリトルポニーだけれども、まだまだFillyには遥かに及ばないようです。

ただ、「馬ジャンル」という相乗効果でMLPもそれなりには人気な気がします。
MLPはドイツではDVDも出てるし専門雑誌も出てるしね!


当然「Filly」も『Filly Magazin』が出ています。

Filly_1209-Cover_V07.jpgFilly_1209_4-5_Comic_V02.jpg
Filly_Mermaids_1202_Cover-V.jpgFilly_Mermaids_1202_8-9_Com.jpg

(Filly Mermaids は増刊号みたいな感じ??)
こっちにもコミックが掲載されている。
ドイツはけっこうマンガ好きなんじゃなかろうか。

こういうのは単行本にはめったにならないし、注目されることもめったにないので、世界のコミックが語られる時に、まるで存在しないかのごとき扱いをよくされます。
世界の「コミック・マンガ」の本当の実態がいつも気になるところです。


それはともかく、もう一つのドイツの馬玩具。
LissyMagicPonys_01.jpg
「Lissy Magic Ponys」



けっこう最近になって登場したポニー玩具。
さすがにFillyには及ばないものの、こっちもそれなりに人気っぽい。
Lissy Magic Ponys公式サイト
LissyMagicPonys_02.jpg
やっぱりこちらも「Lissy Magic Ponys Magazin」が刊行されている。
そしてやはりコミックも掲載されているようですね。
それにしても、おまけ豪華だなあ・・・・

この「Lissy Magic Ponys」はFillyによって大ヒットしたカワイイ系馬玩具ジャンルに
「貴様らに本当のポニーというものを見せてやる」
とLissy社が新たに参入したもの。

この母体となっているLissyというのが、馬愛好者専門雑誌「Lissy」
LissyMag.jpg
ガチです。ガチの馬専門雑誌。さすがドイツ。

ドイツが・・というか、ヨーロッパで流通してたマイリトルポニーG2がそうであったように、ややリアル系なものを好む傾向があったようなんですが、最近はKAWAII系の波がいっきに来たようで、「乗るしかないこのビッグウェーブに」ってことかもしれませんけど。
なんとなく、この「Lissy Magic Ponys」はFillyやMy Little Ponyに比べると、ポケモンぽい感じがしないでもない。

まあ、そんなガチなLissyがてがけた「Lissy Magic Ponys」は、けっこうワケわからんことになってますが。
LissyMagicPonys_03.jpgLissyMagicPonys_04.jpg
ドラゴンポニーとかライオンポニーとか。
しかし、これこそが馬本格派のこだわりなのでしょう。
これはすなわち、馬種だけであらゆる環境に進化した世界なのです。
馬の惑星。馬好きの理想郷。SFだ!!
馬に対する愛とこだわりが、強く感じられます。これがドイツか・・・

馬種しかいないポケモンみたいなんですかねえ?やっぱりモデルはポケモンかも。
Fillyに比べると、ちょっとキラキラ系が足りなくて地味な感じもしますけど。
でも、通な馬好き幼女はこっちを選ぶのかな?わかりませんが。

この「Lissy」というのは、Lissy誌に掲載されている人気馬コミック「Lissy」のこと。
LissyComic01.jpgLissyComic02.jpg
主人公の少女の名前が「Lissy」。
創刊が1990年あたりのようなので、もう20年近く続いてるってことですかね。
やっぱりマンガなのか!ドイツ人マンガ好きだな。

前に紹介した乗馬アニメ「Horseland」も、ドイツでは雑誌が発行され、コミックも描かれる。

HL1202_Cover.jpgHL1202_04-05_Comic.jpg

ほんと、馬好きなんだなあ、ドイツ。

というか、マンガ多いな!
ドイツってマンガ産業はイマイチみたいなこと聞いてたんだけど、どうなってるんだ?
マンガ・コミックと認識されてないだけでけっこうあるんじゃなかろうか。このへんもいつか調べてみたいテーマですねえ。

さて、他にも探すとざくざく馬玩具が出て来て、きりがないのでこのへんで。

膨大にある馬玩具であふれるドイツにとっては、マイリトルポニーも数ある馬もののひとつにすぎないのかもしれません。
なにしろ馬ジャンルの本家・本場みたいなとこですしねえ。
ドイツからすれば、「ほほう、アメリカもなかなか乙なものを作るではないか」と、たしなむ感覚なのかも。
わからんけど。

ドイツのラリティ好きって、どこかヨーロピアンな香りを感じるからかなあ?
わからんけど。
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コメント

きもっちぃ:
ドイツ恐るべしですね!
女の子向けに特化してお馬さんが人気というのがなかなか興味深いです。

ところでフランスのBDで「Galope comme le vent」という作品がありまして、
以前から気になってたんですけど、これがドイツでも展開してるのかは不明です。

http://www.amazon.fr/Galope-comme-vent-Tome-cheval/dp/2302016211/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1343822794&sr=8-1

そもそもドイツのBD事情が全く分からない訳ですが。
十べえ:
「馬ジャンル」…w
マーメイドな馬キャラとか業の深い事になってますねw
愛すべき「馬好きな人たち」としてしっかり脳みそに焼き付けておきました!
ビニールマン:
ドイツは、ある意味漫画発祥の地です

コミックストリップのはしり、「カッツェンジャマー・キッズ」は、ドイツ系民ルドルフ・ダークスが、ドイツの絵本「マックスとモーリッツ」からヒントを得て描きはじめたそうですから・・・
(それまでの新聞漫画は、いわゆる「一コマ漫画」で、風刺画の一種どまりでした)

その「マックスとモーリッツ」も、もともとは新聞連載の絵物語だったそうで、こうなると起源はあいまいになってきます
(絵本の起源はさらにさかのぼり、庶民が読み書きができなかった頃「一目で分かる」よう工夫された画メインの宗教説話本にまでいくそうです)

なお、「カッツェンジャマー・キッズ」は、ギネスブックによると「最も長く連載され、今なお連載されているたコミックストリップ」だそうで、MGMがモノクロアニメ化していますし、ドイツでは関連のおもちゃやボードゲームも出ています
(ちなみに、「カッツェンジャマー」とは、「二日酔い」という意味だそうです)


コミック・ストリップ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97

マックスとモーリッツ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84

The Katzenjammer Kids(英文Wiki)
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Katzenjammer_Kids

ただ、当のドイツコミックはフランスに比べると全然マイナーで、近年では日本の「マンガ」の方が人気とか…
(ドイツでは、漫画は絵画の一表現様式、あくまでも絵画の変種どまりという扱いがまだ根強いようです)
そういえば、ここに出てる馬漫画も、どちらかといえば絵物語っぽいような…

「アート」から発生した、ドイツのコミック事情
http://withd.jp/dtp/trend/030206/4138.html

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