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ゴスっ娘鑑定団 激闘編

もはや最初の趣旨がわからなくなってきたゴスっ娘語り。
さて今回のゴスっ娘候補は?

>ゴスっ娘のことなのですが、最近はじまったアニメGOSICK -ゴシック-はどうでしょうか?ゴスロリ分野に入ってしまうと思うのですが、性格的ゴスっぽいんです。
GOSICK_victorica.jpg
「GOSICK」のヴィクトリカ
「ゴシック」はタイトルに興味をもっていたので、実はちょっと見ました。
探偵ものだったんですねえ。しかも、なんちゃって探偵ではなく一応本格推理もの。
さて、これは、江戸時代の人間が着物を着ていようが「古風な人」ではないように、これもまた正確にいえばゴスロリでもありません。まあ時代考証的には疑問がある点も多々あるものの、ただの当時の衣装・・・。
しかし視聴者がどう見るかと言えば「ゴスロリ」として見るものなので、「ゴスロリ」。当然ゴスではないです。
ヴィクトリカの声がもっと低めでかすれた感じだったら、ゴスっぽかったかななぁとは思いましたが。

それにつけてもあのオープニングはいただけません。
gosick_op.jpg
なぜ、「ゴシック」でアール・ヌーボーやねん!!ビアズリー風ならまだしも、ありえんだろそれ!!
こ れ は な い

gosick_novel4.jpg
「そこは黒と白しかない世界。」<GOSICKIV-ゴシック・愚者を代弁せよ-より引用>

ちょっと気になったのでもう少し調べてみると、原作は小説で、うむ!こちらの表紙はとてもゴシックです。
小説版もプレビューで少し読めたのですが、内容的にもゴシックぽい感じ。
あと、やっぱりヴィクトリカの声って原作だとしわがれた老婆のような声だったんですね。あれえ?ゴスっぽい!?

まあ、ゴシックは「GOTHIC」で「GOSICK」とはスペルが違うので、アニメはそこをくんであえてゴシックぽくなくしているのかもしれません・・・・って、それは無いかなあ。小説版はチラ見だがゴシックぽい。
もともとミステリは、ポーやカーの頃からゴシック的幻想怪奇の世界。ゴスとは親和性が高い。
しかしアニメはその演出を見てもゴシックでは無い。あくまでゴスロリっぽい子カワイイよねだけの世界だ。
原作はゴシック・ミステリーぽいけど、アニメはレトロロマンスをやろうとしているのかなあ。

以上のことをふまえて、原作は未読なためハッキリとは判断できませんが、とりあえずアニメのスタッフは、この作品で「ゴシック的な世界」「ゴス的な表現」をやるつもりはまるで無い!と私は判断しました。
ゆえに、アニメ版ヴィクトリカ嬢はゴスではなく、ゴスロリっ娘。


そして、
bijoyaju_mari.jpg
「美女で野獣」の摩利蜜姫
この子はゴスロリっ娘。
前にもちょっと書きましたが、イダタツヒコの「美女で野獣」はゴスっ娘「バブルス」も登場している。つまり、イダタツヒコは同じ作品上でゴスとゴスロリを書き分けている。
ここがポイント。

今まで、ゴスっ娘っぽいように見える、見えないと、受けて側の判断で判定してきましたが、ここで新たな視点を導入しようと思う。
それは「描き手、作り手が何を想定して描いたかどうか」という作り手の意志である。

例えば上記アニメ版ヴィクトリカ嬢は、ゴスっぽく描くという意志は全く無く、アニメでよくみるタイプの典型的なゴスロリとして描こうとしている。ゆえにゴスではなくゴスロリ。
摩利蜜姫も作者がゴスとゴスロリを書き分けている以上、こちらはゴスロリとして描くという意志が読み取れる。ゆえにゴスロリ。

というわけで、以下 ゴスっ娘語いきます。

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