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The Legend Of Calamity Jane

映画「ブレイド」は「子連れ狼」からの影響うけた。なんてコメントで話がありまして、その「子連れ狼」(特にTV版)も西部劇の影響があり、そのブレイドが日本でアニメ化ってのも面白い。
なんて思ったわけですが、そこでありそうでなかなか無い「西部劇のカートゥーン」

その貴重な作品こそが
「The Legend Of Calamity Jane」(1997)
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こちらはさしずめ、西部劇版「戦国ロック はぐれ牙」でしょうか。
実在の人物、伝説の女性ガンマン「カラミティ・ジェーン」を主役とした西部劇TVアニメーションシリーズ。
女性主人公ってのもこの時代では珍しいようにも思えるけど、ちょうどトゥームレイダーがブレイクしてたころで、「クールビューティな戦う女性」というのがブームだったのかも。
そういえば、サイバーシックス(Cybersix)も1999年か。

意外とセーラームーンが海外でウケたのも案外そういう風潮が後押ししたせいもあったりして。(セーラームーンはそれまでの魔法少女に比べスラッとして足が長くモデル体型だし)

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まあ、このカラミティ・ジェーンさんは美女というより、かなりの男顔なんですが。
つうか、この人、なんでこんなに顔色悪いの?レイブンやシーゴー並。

The Legend Of Calamity Jane公式サイト
この時代のものがまだ残ってるなんて珍しい!

制作スタジオがどこなのかイマイチよくわからないのですが、どうやらこれはフランス・アメリカ合作作品。
フランスでは Canal+及びFrance 3で放送され、アメリカではKids WBで放送された。
プロデューサークレジットが「contre-allee/CANAL+」になっているので、フランスの企画でアメリカ制作?それともワーナーとは放送提携だけで制作はフランスなのかな?このへんよくわかりません。


バットマン・アニメイテッドシリーズが人気を博していたころで、この「カラミティ・ジェーン」はそのアートスタイルに近いものと見られていたようだ。
しかし、Kids WBではわずか3週間で放送停止。理由不明。
放送開始前はけっこう力入れて宣伝していたようなんですが、いったい何があったのか。
それゆえに、アメリカでは知る人ぞ知るマイナーな作品になっちゃったようです。

もしかしたら「高年齢層向け本格ドラマなアニメも定着しつつあるし、スタイリッシュな西部劇いける!」と思って放送開始してみたはいいけど
「・・・って、これ『本物の銃』で殺し合ってるじゃねーか!!」

理由は不明だけど、『本物の銃』ってとこがアメリカではマズかったんじゃないかなと。

西部劇といえばアメリカだと思うのですが、今アメリカで「西部劇アクションアニメ」を見る事が無いのは、ナウなヤングには「古くさいもの」という部分もあるかもしれないけど、「銃」という要素が大きい気がします。

一方フランスでは普通に放送されていたようで、このへんアメリカと規制の面で違う部分かも。

そういえば、メビウスがジャン・ジロー名義で西部劇マンガ「Blueberry」を描いていたように、フランスは西部劇大好き国。この企画がフランスからだったというのもそのへんなんでしょうかねえ。
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