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Jim Button

CNで出崎特集をやるのを見てて、ふと思い出したのが「ジム・ボタン」
これは、「ネバーエンディングストーリー」や「モモ」のミヒャエル・エンデの原作作品。

毛むくじゃらのチビマッチョが細い面長になったりなど、アニメ化された時に大改変されるなんてことは、アニメでは昔からよくあること。
ジム・ボタンは日本でもアニメ化されたが、今なら原作ブレイカーとでも言われかねないくらいの別物に。
ジム・ボタンの名前と機関車エマの存在がわずかに残ってるくらいで、魔神ドリンガーにさらわれた母を救い出すために旅に出る熱血少年冒険アクションものになっていた。ボタンパンチやボタンシュートという必殺技ももっている。
もちろん原作とはまるで違う。
原作のジム・ボタンは黒人少年なのだが、そこも改変されている。
前に「ブレイド」の時にちょっと話にあがったが「日本のアニメで黒人が主人公になるなんて珍しい」と言われるはずである。
また、ジム・ボタンの原題は『Jim Button and Luke the Engine Driver』
(オリジナルはドイツ語なのでオリジナルタイトルは「Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer」)
であるように、これはジム・ボタンと機関士ルーク(ルーカス)の旅の物語。
日本版は、母を求めて旅する少年放浪もののフォーマットにされたため、ルーカスはエマを作った発明家とされ、旅には同行せず、「頼もしき大人」が不在の物語となっている。
こうしてみると昔からこのへんのフォーマットは日本の伝統なんですかねえ。

JimButton_01.jpg
そこで、こちらがヨーロッパで原作に忠実に作られたアニメ「Jim Button」



制作はフランスのスタジオ「SIP(Saban International Paris)」。
「W.I.T.C.H.」を作ったとこですね。

原作に忠実といっても、まったく同じではなく、竜の国や中国風のマンダラ国を旅する「ジム・ボタンの機関車大旅行」と、Wild 13(13人の海賊)との物語「ジム・ボタンと13人の海賊」をミックスさせたものになっている。
アリスでいえば「不思議の国」と「鏡の国」を合せてオリジナルストーリーを作ったみたいなもんかしら。

それでも、ちゃんとジムは黒人だし、エマの運転はルーカスがつとめる。

そしてなりより、ジムボタンのヒロインといえば、プリンセス・リーシー(Li Si)!

この作品でのリーシーがなかなかカワイクていいんですわ。。
JimButton_02.jpgJimButton_03.jpg



比較で、そんな日本のジムボタン。制作はエイケン。

「ジムボタン」の原作は日本ではそれほど読んでいる人はあまりいないだろうけど、ミヒャエル・エンデといえば海外では誰でも知ってるというくらい超有名なだけに、海外の人からみたらどう思うんだろう・・・なんてことをちょっと思ったり。
ハリウッド版ドラゴンボールを見た感じなのかなあ。
ヨーロッパではハイジやビッケやマーヤなど児童文学系アニメも数多く放送されているけど、さすがにこれだけ原作ブレイカーした、この「ジムボタン」は放送してないんだろうなあ。してたら凄い気もするけど。
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夏コミ告知

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いよいよ週末はコミケですね。
8/13(土)の「ウェイクマンズ ラボ」で売り子のお手伝いすることになりました。当日はよろしくお願いします。

ということで、改めて今回参加させていただいたサークルを。

8/13(土)
東E-18b ウェイクマンズ ラボ
「JENNY-SAN NO DOUJINSHI VOL.9」

東Y-01b かたわ少女日本語訳PJ
かたわ少女フルカラーイラスト本「夏の欠片」

8/14(日)
東G-10a なっとうの杜
PPGZ 5周年記念本「5years Love」

2011夏コミmemo
最近は海外アニメジャンルでまとめてくれるようになったんですが、なぜかパワパフだけハブられているんですよね。なぜだ・・・・
どうもパワパフZとごっちゃにされた気配が・・・

ジェニーさんでは裏表紙のみです。(一応あとがきコメントも参加してますけど)

かたわ少女本は1pです。カラーイラスト本なのですが、なぜか自分のやつはマンガみたいなものに(絶対浮いてる)

PPGZ 5周年記念本は執筆者23名という超豪華キャスト。しかも全話イラストレビューというすさまじいボリューム。これは個人的にかなり楽しみ。自分はマンガ4pとレビュー4本です。
ただ、この本は成人向けとなっておりますのでご注意を。
でも私のマンガは18禁ではなく下品マンガなのでエロくはないです。内容的には健全なはず・・・

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