働くお姉さん

In Their Shoes
足フェチが喜びそうな本・・・じゃなくて、これはアメリカの働く女性にインタビューして、若い女の子向けに様々なキャリアを紹介する本。学校の授業で職業体験カリキュラムがあるアメリカらしい。
紹介されているキャリアはTVクリエイター、俳優、ソーシャルワーカー、消防士、美術館学芸員、雑誌編集者、シェフ、ゲームプログラマー、スタイリスト、海洋生物学者、建築家、ヨガインストラクター・・・・ほか多数!バラエティ豊かな職業とそれに従事する女性が紹介されています。
その中の職種のひとつに「アニメーター」がある。

animator:Lauren Faust
ローレンさんキタ~~~~~!!!

何描いてるんだか気になるけど、なんだかよくわからない。フォスターズホームの何かだとは思うけど・・・
内容はアニメーターという仕事の紹介やローレンさんの一週間(土日は休みなのか5日間)の日記、他コラムがいくつかで8pほどあります。
この時期はフォスターズの「Good Wilt Hunting」(日本未公開の長編エピソード)製作中。それをふまえて読むとなかなか面白い。
[the facts]として最初に職業の紹介。項目は6つ。けっこうこれがアメリカっぽい項目。
what?(アニメーターって?)
いろいろ書いてあるけど、まあアニメをつくるお仕事ってとこかな
where?(どこで働くの?)
どこでも~~~
ただスタジオ自体は場所が局所的に偏っているので、ニューヨークとL.A.が紹介されています。
マックウェル・アトムズもblog記事の「アニメーターになるには?」ってとこで「まずL.A.に住め。それがダメならしょうがないからニューヨークあたり」って言ってましたしね。
(カートゥーン系ならL.A.だと思う)
how?(どうやったらなれるの?)
アニメ学校へ行ったり、絵の才能があることもいいけど、それが絶対ではありません。
(みたいなことが書いてあると思う)
$$$(年収は?)
26,000ドルから150,000ドル。経験やスタジオ、TVか映画かによって違います。
ズバリ年収を書くとこがアメリカ的です。でもこれってすごく大切なことだよね。
日本のアニメーターと比べて高いか安いかはわかりませんが、それほど変わらないんじゃないかなあ・・・・ この場合、動画だけのアニメーターは含みません(動画は外注なので)。
dress code(服装規定は?)
制服やビジネススーツが必要な職業もあるのでこのような質問もあるのでしょう。
アニメーターの場合は・・・短パン、Tシャツ、サンダル・・・みたいな!
stress facter
この質問がよくわかりません。
ストレスレベルを10段階で言うと?みたいなことらしいですが、他の職業を見てもなんか主観ぽいし参考にはならんかも。一応、いい日は5、悪い日は8らしいです。
ローレンさんの一週間はというと・・・
午前中はほとんどメールチェックで、ランチをして(グレッグ・マクラッケンと一緒に食事する事が多いみたい)、午後から本格的にお仕事。
ただ、朝は10時から始まったり、9時から始まったり、11時半から始まったり、
ランチはだいたい12時ごろなんですが、30分ですませたり2時間もとったりと、なんかすげえ毎日バラバラ(笑)
アニメーターのお仕事といっても、この時は「Good Wilt Hunting」の脚本執筆中ということからか、なんかスクリプト書いてばかり・・・・おいおい(笑)
あ、後半になって「エピソードのためのニューキャラをいっぱい描きました!」とか出てきた。
「Good Wilt Hunting」は長編なのでなかなか苦労している様子。最終的に脚本は88pにもなったようだ。
番外コラムで一日の割当時間とかも書いてあった。
ミーティングは一日2,3時間。電話応対が一日20分、インターネットは一日30分、Readingが一日1時間(Readingってのがよくわからない)、一人で作業する時間は一日5時間、そして一日中座りっ放し!!(笑)
その他 アニメーション制作において大切な役職も紹介さています
in-betweener よくわからないけど、中割りのことかな?それとも原画マン?
background artist 背景美術ですね
character designer キャラクターデザイナー
animation timer これ日本語だとなんて言うんだろう。日本のアニメ制作ではあまり聞きませんがキム・ポッシブルのスタッフインタビューでも登場したし、カートゥーンではけっこう重要視されている役割みたいです。(日本だとどっかの役職が兼用してたりするんかな?)
storyboard artist 絵コンテさん。
ローレンさんはライターもやってますが、これはスタジオによって特色があると思います。ワーナースタジオやディズニースタジオなどはアニメーターとライターがけっこうキッチリわかれているけど、カートゥーンネットワークスタジオやフレドレタースタジオなどは全員で作ってるという感じで、あまり区別無く、みんななんでもやるという気がします。(声優もやったりする)
他にも番外コラムがいっぱいあるなあ。
ローレンさんの職歴は
1992年~1994年:カルアーツ在学
1993年:Rough Draft Studiosにレイアウトアーチストとして参加(在学中にすでに働いているのは実践的専門学校のカルアーツでは珍しくないのかも)
1994年:Turner feature animationにアニメーターアシスタントとして入社
1994年~1996年:Turner feature animationでアニメーター
1996年~1998年:Warner Bros. Feature Animationでアニメーター(この時期アイアンジャイアントの制作に参加してたはず)
1999年~2003年:Cartoon Network Studioで絵コンテ/ライター(この時期はパワーパフガールズに参加)
2003年~:Cartoon Network Studioでストーリースーパーバイザー・プロデューサー(フォスターズホーム制作ですね)
他にアニメーターを目指したきっかけとかも。
「物覚えついたころから、お絵描き大好きだったの!!!」
家族でディズニーワールドに行った時にアニメーションスタジオのワーク展示会があって、それを見みるやいなや「私がしたいのはコレよ!!!」と思ったとかなんとか。
そうだそうだ、ローレンさんの日記でよくわからない記述が
「Met with a development exec from Atlanta and a coworker to discuss Kotatsu,
an acquired property from Japan that Cartoon Network has asked me to help develop as an animated series.」
コタツについて論議???日本???パワパフZのことじゃないよね???
気になるのに、この記事の内容がちょっとよくわかりませんでした。
ローレンさん目当てで購入した本ですが、他の記事も興味深くて面白いです。分厚い本なので一気には読めないけど、若い読者をターゲットにしているためか英語は比較的平易なので、ヒマな時にちょぼちょぼと読もうかと思ってます。
例えば・・・起業家-年収:0~億 とか笑える。ゲームプログラマーとかもおもろいなあ。
what?(アニメーターって?)
いろいろ書いてあるけど、まあアニメをつくるお仕事ってとこかな
where?(どこで働くの?)
どこでも~~~
ただスタジオ自体は場所が局所的に偏っているので、ニューヨークとL.A.が紹介されています。
マックウェル・アトムズもblog記事の「アニメーターになるには?」ってとこで「まずL.A.に住め。それがダメならしょうがないからニューヨークあたり」って言ってましたしね。
(カートゥーン系ならL.A.だと思う)
how?(どうやったらなれるの?)
アニメ学校へ行ったり、絵の才能があることもいいけど、それが絶対ではありません。
(みたいなことが書いてあると思う)
$$$(年収は?)
26,000ドルから150,000ドル。経験やスタジオ、TVか映画かによって違います。
ズバリ年収を書くとこがアメリカ的です。でもこれってすごく大切なことだよね。
日本のアニメーターと比べて高いか安いかはわかりませんが、それほど変わらないんじゃないかなあ・・・・ この場合、動画だけのアニメーターは含みません(動画は外注なので)。
dress code(服装規定は?)
制服やビジネススーツが必要な職業もあるのでこのような質問もあるのでしょう。
アニメーターの場合は・・・短パン、Tシャツ、サンダル・・・みたいな!
stress facter
この質問がよくわかりません。
ストレスレベルを10段階で言うと?みたいなことらしいですが、他の職業を見てもなんか主観ぽいし参考にはならんかも。一応、いい日は5、悪い日は8らしいです。
ローレンさんの一週間はというと・・・
午前中はほとんどメールチェックで、ランチをして(グレッグ・マクラッケンと一緒に食事する事が多いみたい)、午後から本格的にお仕事。
ただ、朝は10時から始まったり、9時から始まったり、11時半から始まったり、
ランチはだいたい12時ごろなんですが、30分ですませたり2時間もとったりと、なんかすげえ毎日バラバラ(笑)
アニメーターのお仕事といっても、この時は「Good Wilt Hunting」の脚本執筆中ということからか、なんかスクリプト書いてばかり・・・・おいおい(笑)
あ、後半になって「エピソードのためのニューキャラをいっぱい描きました!」とか出てきた。
「Good Wilt Hunting」は長編なのでなかなか苦労している様子。最終的に脚本は88pにもなったようだ。
番外コラムで一日の割当時間とかも書いてあった。
ミーティングは一日2,3時間。電話応対が一日20分、インターネットは一日30分、Readingが一日1時間(Readingってのがよくわからない)、一人で作業する時間は一日5時間、そして一日中座りっ放し!!(笑)
その他 アニメーション制作において大切な役職も紹介さています
in-betweener よくわからないけど、中割りのことかな?それとも原画マン?
background artist 背景美術ですね
character designer キャラクターデザイナー
animation timer これ日本語だとなんて言うんだろう。日本のアニメ制作ではあまり聞きませんがキム・ポッシブルのスタッフインタビューでも登場したし、カートゥーンではけっこう重要視されている役割みたいです。(日本だとどっかの役職が兼用してたりするんかな?)
storyboard artist 絵コンテさん。
ローレンさんはライターもやってますが、これはスタジオによって特色があると思います。ワーナースタジオやディズニースタジオなどはアニメーターとライターがけっこうキッチリわかれているけど、カートゥーンネットワークスタジオやフレドレタースタジオなどは全員で作ってるという感じで、あまり区別無く、みんななんでもやるという気がします。(声優もやったりする)
他にも番外コラムがいっぱいあるなあ。
ローレンさんの職歴は
1992年~1994年:カルアーツ在学
1993年:Rough Draft Studiosにレイアウトアーチストとして参加(在学中にすでに働いているのは実践的専門学校のカルアーツでは珍しくないのかも)
1994年:Turner feature animationにアニメーターアシスタントとして入社
1994年~1996年:Turner feature animationでアニメーター
1996年~1998年:Warner Bros. Feature Animationでアニメーター(この時期アイアンジャイアントの制作に参加してたはず)
1999年~2003年:Cartoon Network Studioで絵コンテ/ライター(この時期はパワーパフガールズに参加)
2003年~:Cartoon Network Studioでストーリースーパーバイザー・プロデューサー(フォスターズホーム制作ですね)
他にアニメーターを目指したきっかけとかも。
「物覚えついたころから、お絵描き大好きだったの!!!」
家族でディズニーワールドに行った時にアニメーションスタジオのワーク展示会があって、それを見みるやいなや「私がしたいのはコレよ!!!」と思ったとかなんとか。
そうだそうだ、ローレンさんの日記でよくわからない記述が
「Met with a development exec from Atlanta and a coworker to discuss Kotatsu,
an acquired property from Japan that Cartoon Network has asked me to help develop as an animated series.」
コタツについて論議???日本???パワパフZのことじゃないよね???
気になるのに、この記事の内容がちょっとよくわかりませんでした。
ローレンさん目当てで購入した本ですが、他の記事も興味深くて面白いです。分厚い本なので一気には読めないけど、若い読者をターゲットにしているためか英語は比較的平易なので、ヒマな時にちょぼちょぼと読もうかと思ってます。
例えば・・・起業家-年収:0~億 とか笑える。ゲームプログラマーとかもおもろいなあ。
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コメント
- Yoshi:
- >animation timer
おそらくタイミングディレクターやシートタイマーの別名でしょうね。エクスポージャーシートにセリフのタイミングを指定する人。
プレスコの場合にのみ必要な仕事なので、アフレコ主体の国内アニメではほとんど見ませんね。
担当者の名前を見ると演出クラスの人が多いので、この段階で演技内容もある程度決めてしまうのかもしれません。
ちなみに原画マンの英名はKey Animaterというそうです。
- 黒イルカ:
- >ちなみに原画マンの英名はKey Animaterというそうです。
そうなんですか!あ、そういえば「アニメーターズ・サバイバルキット」にもそう書いてあった気がします。in-betweenerは中割り=動画ですね。
他にクリンナップアーチストとかいうのもいる…と聞いたことがあるような。
セリフのタイミングがあらかじめ決められていて、その時に口の形も決められるっぽいですね。きっちりやらないと音と絵がずれてしまいますもんね。
アメリカのアニメーターはやっぱり日本の原画さんより年収いいんじゃないでしょーか。少なくとも新人さんの給料は。
それよか週休2日が羨ましい~~!!(笑)
- スカポン太:
- >Yoshiさん
>プレスコの場合にのみ
ありがとうございます!!すごい納得いきました。なるほど、それで日本アニメの制作では聞かない名だったのか。
>黒イルカさん
こちらもどうも。やはり中割りなんですね。
「アニメーターズ・サバイバルキット」なんて本あったんですね。高い・・・・
クリンナップアーチストは・・・清書の人?
歩合の原画はともかく、スタジオでのいわば会社員としての新人の年収としては普通かなと思ったんですが・・・大変ですね。
- JIA:
- 黒いるか様のおっしゃるとおり、in-betweenerは中割り=動画 。ていうか、「中割り」っていうんだ、って学んだ感じです。key animation が原画っていうか、なんていうの?でっかい・・・key pose?で、in between(tween) は間をうめる絵だと習いました。ですのでアニメを作る際にはまずキーポーズ書いて。で。間うめてタイミングみろって いわれました。(むずかしくてできないっす) カルアート、やっぱりみんなカルアートなんですねぇ。こっちのアニメーターはとにかく「メルボルンに住め」らしいっす。
荷物とどいてよかった♪血糖値あげてください。
- JIA:
- In their shoes, って 映画「In her shoes」を連想しますね。
キャメロン・ディアスがでてるドラマ。おとといFOXで見ました。
ねーちゃんがバリバリキャリアの弁護士で、妹のキャメロンが難読症の、かるいおねいさん。ちょっと感動映画。
- スカポン太:
- オーストラリアではメルボルンが制作のメッカなんですね!
プレゼントありがとうございました。後で記事にしちゃおとか思ってます(笑)
「In her shoes」は多分その映画からの引用でしょうね。
- 黒イルカ:
- 日本だと中割りとクリンナップ(清書・トレス)は動画がやるのだけど海外だとそれも分業になっていると聞きました。
作品によって違いますがレイアウトも日本じゃ原画の人がやるけれど海外だとレイアトデザインの人が別にいるんですよね。
アニメ会社で新人で社員になれる人って滅多にいないと思いますよ。・・・たぶん。
というか社員を入れるスタジオが滅多にないのでは。
- LOU:
- >animation timer
もしかして、デクスターズラボ「ぼくはアニメの道化役」の話で
デクスターがやってたのがそれかなあ…。
タイマー持って、セリフ言って、時間を記入しているという…。
- スカポン太:
- >黒イルカさん
このことで気になるようになってエンドクレジットにももっと注目してみたら、確かに
in-between artist と cleanup artistと別れてクレジットされていました。なるほど。
>新人で社員になれる人
えっ!!!! もしかして新人は社員じゃなくてバイト扱いなんですか?
そうかあ・・・そういうシステムなのかあ。スタッフはいても普通の会社のようでは無いということですかね。
>LOUさん
うん、そうかもしれないです。
- テクリ:
- どうもこんにちは。米アニメーターの年収…日本もこうあって欲しいゴホゴホ。
黒イルカさんも仰ってましたが、日本のアニメーターや演出家は席がスタジオにあってもフリーランスが大多数ですからね。某大手のアニメ会社でも正社員はプロデューサーと制作進行さんだけだったりしますので。
コタツって海外からみると結構異質な暖房器具みたいですよ。自分も前にカナダ人と議論になったことが(笑)テーブル付の布団にこぞって潜り込んでいる光景がなんか変に写るようです。あっちは大抵セントラルヒーティングだからってこともありますけどね。
>JIAさん
「In her shoes」好きな映画です~。最近の映画でキャメロン主演の「ホリデイ」も良かったですよー。
- スカポン太:
- テクリさんどうも!!!
ああ、つまり正社員というのはそういうレベルでの話なのか。
制作だけでなく、会社体制そのものにもいろいろ違いがありそうですね。
ピクサーのスタジオとかプール付きで凄いらしいと聞きます。
>コタツ
そうなのか! あれもやはり日本独自の文化(笑)
だからきっとKOTATSHのままなんですね。おもしろいなあ