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レミーのおいしいレストラン

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「レミーのおいしいレストラン(RATATOUILLE)」をワーナーマイカルシネマズで見てきました。
どうせ見るなら一度ワーナーのシネコンで見ようと思ったのですが、ここはいいなあ。

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もうなんかルーニー・チューンズ テーマパークのようです。
ルーニーの大ファンというわけでもない私でも、なんか少し興奮してしまった。

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バッツまでいた!(あとスーパーマンもいました)

ただ残念なのは、まあ基本映画館だからしかたがないんでしょうけど、グッズ売り場は映画ものしか置いてないんですよね。ワーナーグッズも置いてればいいのに。(ミニワーナストア出張所みたいな感じで)そしてできれば、ワーナーだけでなくハンナバーベラ(&現CNキャラ)までキャラの幅広げてくれないかなあ。

館内で食べるおやつはもちろん「ナチョス」を注文。その事実だけで満足でしたが、ぶっちゃけいえばサルサソースがマイルドすぎる・・・

で、「レミーのおいしいレストラン」です。自分は「吹き替え版」を見てきました。
これはいい!
まあそもそも、自分料理映画大好きなんで、それだけで傑作扱いしちゃいそうないきおいなんですが、さすがピクサーってとこですかね。
いやほんと面白かった。映像もさらにレベルアップしていて、パリの町並みの再現度は凄いや。
なんといっても、レミーのようなキャラは大好きですね。
あとカートゥーンらしさを残しつつディティールがしっかりしている。リアルさのさじ加減が絶妙で、ネズミを擬人化して人間と意思疎通はできても、服を着てしゃべるわけでもない。言葉は通じないし4足歩行。コミカルなアクションはあっても、ゴムのように伸び縮みしないとか、まあいろいろ。

コレットさんもいいねえ。バイクに乗ってるとこがカッコいい!あのバイクはなんだろう。ヨーロッパバイクというとドカティしか思い浮かばないけど、あれはイタリア車だしなあ。
そうそう、町の中の車もいいんですよ。さらに、リングイニが乗ってる自転車がね。フランスにはああいうボロい自転車がよく似合うわ~~~~
イマジナリ・グストーもいい味だしてます。
ただリングイニがなんかちょっとなさけなさすぎかなあ。吹き替えの声がかなりイマイチだったので特にそう感じたのかも。他の声優はけっこういいです。
レミーの兄のエミールは茶風林(笑)やっぱいいよこの人。ガーフィールドの映画も茶風林がやればよかったのに。

あ、レミー=ルーファス、リングイニ=ロン、コレット=キムとあてればなんか良い感じかも(笑)どっちかっていうとコレットさんはシーゴーさんぽいんですけど。
(特にリングイニにレクチャーする時はJr.の家庭教師エピを思い出します)

でもキャラの中で一番気に入ったのは、料理批評家のイーゴ。すばらしいね。
この人は辛口批評家ではあるが、毒舌批評家ではないんですよ。
「愛せる料理のみ口にする。愛せない料理は口にしない。」
これですよこれ!!しびれるわ。端からは権威といわれようが、そんな権威よりも己の舌に殉じる漢です。カッコよすぎだ。

ショートアニメもよかったですね。まさに映画の幕間にある本来の「カートゥーン」!
それとエンドロールの2Dアニメも。エンドロールのスタッフリストなどはちゃんと見る方なんですが、アニメに見とれて読み飛ばしてる俺。

以下はちょっとネタバレ含む感想(と不満と深読み)
しかし不満がないわけでもない。
すでに書いたけど、吹き替え版のリングイニの演技がなあ・・・
あ、原語はLou Romano だったのか!そのうち原語版も機会があったら見てみるかな。
Lou RomanoはPPGの「うそつきはダメよ!」のストーリーボードをやった人なので凄い印象に残ってます。今は声優に転向しちゃったのかな?(というわけでも無いようだ)
まあこれはオリジナル作品への不満ではないですけどね。

そして、料理。
今まで見た3Dの料理(めったにないけど)ではかなり高水準ではあるけど、後少し!
シズル感はそれなりに出ていたけど、ちょっとまだ堅そうです。チーズはけっこうよかったんだけどなあ。なんとなくものすごく出来の良い蝋細工の料理見本という感じはいなめないかな。
素材はまだいいけど、完成品の料理のあの弾力、あのこれから崩れ落ちてゆく刹那感、さすがにそこまではいってなかった気がします。だからまだ料理から臭いが感じられなかったです。

あと、ちょっと追いかけっこのシーンが多すぎるかな。
常に飽きさせないスリリングなテンポをってことでの演出かもしれないけど、(これはこれで映像的にはすばらしく見応えはありました)その分物語が削られちゃった感じがしてならんのですよ。
脇のキャラももったいないくらいいい味出してるのに、そこまで掘り下げられなかった感じがしてもったいなかったです。
それと自己中的に要望を述べれば・・・もっと料理のシーンを!!(笑)
何のスパイスを使って、食材は何で、とかすんごく細かく。そしてもっとたくさんのレパートリーの料理を!ついでのデザートもね。ってくらい、追いかけっこはいいからもっと料理つくって欲しかった。

それを踏まえて、少し全体のバランスが崩れている気がする。
ぶっちゃけ言うとこれはかなり大人向けな作品だと思う。
ていうかかなりブラッド・バードらしい作品なんだけど、Mr.インクレディブルの反省から子供受けというかファミリー向け演出を少し入れすぎちゃったかなと。
先に書いた「追いかけっこが多すぎる」というのもそれかと。

そもそもこれのテーマは、家族愛でも男女の愛でも友情でも成功の夢でも努力でもないです。そんなものは演出上のみせかけの香辛料ですよ。もしレミーとリングイニの友情に主眼をおいてしまっては後半の展開を見誤ります。彼らに友情はあるかもしれないが、それ以上に『作品』を作り上げる同志なのです。

そう、本質は「クリエイター魂」です。

そもそもレミーは料理の才能に秀でていたというだけでなく、注目すべきはその探究心にして創造欲。独学で料理を極め、常に工夫や新たな創造を求める。読めないはずの本だって、情熱さえあれば読めてくるんだよ!
その情熱と才能があっても「ネズミ」という環境と出自のせいで思うようにならない。仲間や家族だって大事さ、そしてそれがどんなに危険で無謀なことでも、「料理(作品)を作りたい」という情熱は誰にも止められない。そんな物語なんですよこれは。

レミーとリングイニが仲たがいしたあと、レニーが厨房に戻るセリフにそのすべてが集約されています。
「だってぼくは料理人なんだから!」(シェフだから!だったかな?)

「彼は友達だから!」では無いんですよ。これはクリエイターのサガです。業です。どん欲なる創造欲です。

女性ゆえに厨房で苦労してきたコレットもそうでしょう。
リングイニ&レミーの料理に対して、「自分を分かってくれると思っていたのに」と言ったのはタテマエですね。あの態度、あの表情、あれはどう見ても嫉妬。
こういう感情わかる人もいるんじゃないかなあ。すばらしい才能を目にした時に賛辞と尊敬と感動を感じつつも、どうしようもなくわきがって来る強烈な才能への嫉妬。
まさにこれも友情や親愛すら吹き飛ぶ、クリエイター魂のパッションですよ。
(まあ良い感じにうやむやになったみたいですけど)

他の厨房のメンバーもそうですね。みんな出自は怪しげ。
あるのは料理への情熱と才能。いいんだよ、クリエイターに人格や素性なんかどうでも。作り上げるものさえよければ!そんな想いがビンビンきますね。
だから他のメンバーの掘り下げをもう少ししてほしかったな~~

その究極の存在がまさにレミーなわけですけどね。

イーゴもそうですね。「母親の味で感動」みたいな演出は料理ものでは説得力ありがちな(美味しんぼでもそう)理由付けですが、あくまでそれは「分かりやすい演出」でしかありません。それもあるが「旨かった」ただそれのみがポイントです。
なにしろそれが誰が作ろうが、問題としない。たとえそれで己が失脚しようとも!料理と己の舌にのみ忠実な、おそらくこの作品中最も熱いキャラがこのイーゴさんですよ。
ここでもそうです。中心にあるのは彼らの努力でも友情でもありません。誰であろうと、どんな過程・工程であろうとイーゴには関係ないんですから。あるのはただ料理への愛のみ。

さらに深読みすると、これを厨房じゃなくてアニメスタジオに置き換えてもいいかもしれません。
なんかこう、隠喩っぽいのが見えてきたりしませんか(笑)

イマジナリ・グストーが言うではありませんか、厨房を見てシェフだけでなく他の役職も大切だと、雑用係だって『作品』を作り上げるためには大切な役職なんですよとも。

そしてかなり深読みになるけど、グストーをウォルト・ディズニーに置き換えてみたりとか。
「古い作品の焼き直しはいい!新しい才能の新しい作品はないのか!」
ブランドに便乗してのえげつない金儲け主義のスキナーの商品展開とは?
ああスキナー(Skinner)か・・・そういえばディズニーのCEOに「営利主義」と呼ばれたマイケル・アイズナー(Michael Eisner)ってのがいたなあ。この人の時代にピクサーとディズニーの関係が悪化したんだっけか・・・アイズナーが辞任したら和解したんだよね。
そうそう、アイズナーはディズニーの親族とはとても仲が悪かったと聞きます。
ディズニーがディズニーランド建設にむけて言ったセリフ「いつでも掃除が行き届いていて、おいしいものが食べられる。そんな夢の世界を作りたい。」
新しい才能が作り出した料理は、なんと古くからある懐かしい味「ラタトゥーユ」
レミーはネズミ。

ちと脱線したので筋の方に戻ります。
根底がファミリー向けでないと思うのは、ワナにかかったネズミの死体が画面に大きく出ることもそうです。
ただのネズミじゃない。擬人化しているネズミの死体ですよ!ファミリー向けで普通ありえない。

そして、リングイニがグストーの息子とわかって、突然のオーナー就任のシーン。
ここ展開があまりに唐突。テンポ優先ともとれますが、スキナーがいきなり解雇されているのも不自然。
ここ、本来は違う筋があったのではないだろうか。
もともとスキナーの怯え方は異常でした。
そしてイーゴの性格を考えると、辛口ではあっても不当な評価はしないと思える。
さらに酷評をうけたとはいえ、グストーのあまりに唐突な死。

つまり、グストーの死には実はスキナーが関与していたのではないかということだ。
グストーの死は殺人であり、その犯人はスキナー。
リングイニが息子であることがわかっただけでなく、スキナーのグストー殺しもばれて、追放となったのではないか。(まあ証拠は微妙そうなので強い疑惑がもちあがり、レストランにいられなくなったというくらいかもしれませんが)
でないとオーナーは変わっても、別にシェフが解雇されるいわれはないはず。
しかし、さすがにこれはファミリー向けを目指すのであれば無理でしょう。
そこで編集しなおして、あの不自然な流れになったのではないか。

まあそんな感じでブラッド・バードがそのまま作っていたら、いろんな意味でかなりキツい作品になっていたかもしれないと想像しています。それをうまくエンターテイメント/ファミリー向けに修正するために、ちょっと甘味料をふりまきすぎて、ややバランスが崩れちゃったか。というのが私の印象です。
でも大好きですけどね、この作品。料理にはほんのり苦みがあるほうが重層な味わいになるってもんです。


ところで、これTVシリーズで続編とか作られませんかね(笑)
えっと、実はレミーのような動物料理人はいっぱいいて、毎回そいつらと地下キッチン闘技場でフードバトルが開催されるって感じで。テーマもなにも全部ぶち壊しですが、そーいうのも見たいなあ。
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コメント

ガしガし:
よし、観に行こう…明日
吹き替え声優に有名芸能人起用じゃないだけでも安心ってもんです(笑)

pixar作品観てたら毎回思うのですが
pixarの動物の擬人化具合はディズニーほどしつこくなく、かといってカートゥーンほど無茶をしているわけでもなくで本当に上手いと思います
ohmyhal:
>エンドロール
とっさにDon Shankの名前だけは目に焼き付けときました(笑)
シナモン:
レミーのおいしいリコリス
コク:
>レミー=ルーファス、リングイニ=ロン
ああっ。先に書かれてしまいました(笑)
まだ映画は見てないですが、すでに脳内で変換しちゃいそうです~
あちゃも:
観てこられたのですね♪スカポン太さんの感想は観てから
じっくり読ませて頂きます♪
私も早く行こうっと…今回こそ字幕に行きたいです。
シュレックも去年のカーズも吹替えだったので・・嫌いじゃないんですけど。
ガしガしさん~、残念ながら(?)リングイニの声は
有名芸能人だったはずです(^_^;)
鈴果:
いいなあ
見てきたんですね!!
レミー面白そう!!是非私も観たいです!!

※鈴果(元ひまわりです;
スカポン太:
>ガしガしさん
もう観たのかな?エンドロールのアニメもおすすめなので、じっくり最後まで観ましょう。

>ohmyhalさん
しまった~~~それ見逃してた~~~~
Don Shankも参加してたのか

>a person
oOps! yes,RATATOUILL"E" thanks!

>シナモンさん
それ・・・おいしくない・・・・

>コクさん
コレットはともかく、レミー=ルーファス、リングイニ=ロンはガチな感じです。かなり(笑)

>あちゃもさん
ぜひ。
ちょっと他の感想も見て回ったら、こんなこと思ってた人はあまりいなかったようで、ちょっと変な感想になってるかもしれません。

>鈴果さん
blogも始めたんですね。レミー面白いよ。
無銘:
ピクサー作品はそれほど興味持ってなかったんですが、俄然興味が湧いてきましたよ。
コレットさんイイ感じだし(笑。でもCM見たときチャイナ系男かと思ったのは内緒です)
スカポン太:
男に見えてたのか(笑)
ちゃんと鼻の穴まであるんですよコレットさん。このへんはこだわりなんですかねえ
リョースケ:
オリジナル(原語)版リングイニ役のLou Romanoですが、パンフによると2000年にピクサーに入社していて、「Mr.インクレディブル」にもかかわっていたようです。
ちなみに「カーズ」でスノットロッド(くしゃみで炎を吹き出すオレンジのやつ)の声もやってます。

長文失礼いたしました。
スカポン太:
リョースケさんどうも。
Lou RomanoはCNで少し働いたあと、すぐにピクサーに行ったみたいですね。
もともとアニメーターだけど、よっぽど声がいんでしょうか。

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