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ドラマコンにみるアメリカマンガ事情<マンガ編>

今度はドラマコン2巻から「アメリカでマンガを描く」というのがどういう状況であるのかを探ってみよう。
ドラマコンにみるアメリカマンガ事情<コンベンション編>はこちら

ドラマコンでうまいところは主人公が「ライター志望」ってところですかね。
まだ日本ほど「普通の人でも多くの人がマンガを描ける」ところまではいっていない状況ですが、創作欲に違いはありません。そのため、海外では二次創作にしても圧倒的にファンフィクなどが多い。「マンガやコミックのスキルは無いけど物語は考えたい!」そういう人は多くいます。
(脚本家志望がやたらに多いハリウッド文化の影響もある・・・かどうかはわからないけど)
そんな状況下で、この主人公は多くの読者の共感を得やすいんじゃないかなと。

そして女の子であることも。

TOKYOPOPのラインアップや作家陣をみても女性向き、そして女性作家が多いことがわかると思う。もちろん普通のアメコミにも女性作家はいる。
しかし、アメリカでのマンガの広がりは、アメコミが長い間その手のものを開拓していなかったためであり、マニアに特化しすぎたコミックでは彼女達の居場所が無かったともいえよう。

そこでドラマコンからそんなアメリカのマンガ作家事情をみてみよう。
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「日本人が描くものだけがマンガだ!」
こんなのはマンガじゃない。ニセモノのクズだ。現在アメリカでマンガを描く事はこういうパッシングをうけることが多い。

dAのような『描き手』が集まったコミュニティでは皆無なんですがね。読む専のマニアが多いところでは、このシーン以上にひどい中傷や罵声が書き込まれていたりする。アニメでも同じですね。ティーンタイタンズやアバターがまがいもの扱いされることも。


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そして描き手同士だとやはり話題になるのはツール。
今時らしく、やはりツールにはデジタルもよく使われる。
このドラマコンがどんなツールで描かれているのかがちょっと気になる。入手の難しいトーンを多用してるところから、コミスタ北米版を使ってるんじゃないかなと思ってるんですが・・・

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ちなみにおとなりのサークルだった「ファイアバードスタジオ」は字にすると「朱雀」(笑)


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MINITOKYOとは「MEGATOKYO
オンラインコミックでは絶大な人気をほこり、それが出版社の目にとまり本として出版されることにもなった。オンラインコミック系での成功例として紹介されることも多い。
マンガ作家をめざすアマチュアの作品の発表の場は主にオンライン・webコミックであり、ドラマコンの主人公らもそこで出版社の目にとまることを夢見ている。

デビューするもうひとつのルートはここコンベンション。
コンベンションでは(コミコンでもそうだが)出版社が直接声をかけてきたり、もちこみの窓口を設置していることも多く、そこからというケースも多い。
ドラマコンでもそのチャンスは巡ってくる。


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しかし、やはり実際に不足してるのは『描き手』なのだ。
なんか若手バンドのメジャーデビューの葛藤みたいな展開に!!


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「鉄の錬金術師」は「鋼の錬金術師」
「フルーティーバスケット」は「フルーツバスケット」
ホサム・テヅカはもちろん手塚治虫

鋼の錬金術師はアニメの効果があるが、フルーツバスケットはアメリカでは絶大な人気を誇る。なぜここまで突出して人気があるのかは不明だが、美少年美青年に囲まれた逆ハーレムであり獣だからですかね?(笑)

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昔描いた絵だったり作品だったりは、やはり死ぬほど恥ずかしいものらしい。


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どこでもいっしょといえば・・・
やっぱり描いているときはそのキャラと同じ表情になるんですなー(笑)

「マンガ家なんてホームレスみたいなもの」
ママにそう言われている彼女(ベス)は、ここでプロになるべきかの質問をするわけですが、このあたりはもう言うまでもないことでしょう。
保証もないし、楽な仕事でもない、ストレスで倒れそうになることも・・・でも・・

そこでベスの決断は・・・ まあこれはコミックでどうぞ。
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コメント

真空管:黎明期ってやつぁ・・・燃えるぜ
う~んどこの国にも変に「本物志向」な人っているんですね
でも、模倣から始めて本家以上になってやるぅ!
って気を吐いている作家がこういうイベントで熱く語り合っていると思うと
負けてられん!と燃えてきます。
スカポン太:
黎明期の熱さっていいっすよね!!
タッキー:
情報量が高くておもしろいですね。熱い思いが伝わってきまする。
それにしてもこの「マンガ文法」の習熟度はどうでしょう!?
VicIsono:
日本の場合、
「絵は描けるし描きたいジャンルもあるけど、具体的なエピソードが作れない」
という人が溢れかえっているので、そういう日本人と向こうのライター志望者をコーディネートできるプロデューサー役が数人いればいいんですけどね。

マーヴルとかのヒーローコミックもweb出版されてますが、
和訳してくれなくてもいいから、テキスト部にWeb辞書検索機能を対応させてくれさえすれば、日本市場での敷居が大分下がるのに。もどかしいなぁ。

オマケ:
・・・私も「触手責め好きの皆さん」にカウントされているのかッ!
◇:
Megatokyoの日本語版結局どうなったんでしょうねえ
ポシャったのかなあ・・楽しみだったのに・・
スカポン太:
>タッキーさん
数年前と違って、もうかなりの人がマンガ的な手法はマスターしていますね。
あとは擬音表現がどうなるのかな・・って感じです。このへん違った方向に発展してゆくと面白いんだけどねえ。

>VicIsonoさん
TOKYOPOPの作品でもすでに原作海外の人、作画日本人といった組み合わせのマンガも多く出ていますね。

テキスト部分だけでも抽出して配信してくれるだけでも楽なんだけどなあ・・・とも思います。

もちろんVicIsonoさんも「触手責め好きの皆さん」の一人っうことで!!

>◇さん
掲載予定のはずのファウストが出ないんじゃ、MEGATOKYO日本語版どうこうって話でもないような。講談社BOXはファウストじゃなくてパンドラを創刊しちゃったし、どうなってるんですかあそこは(笑)
 :
海外の出版社には、日本の出版システムそのものを導入していただきたいんだけどな。
「作品と、著作隣接権が出版社ではなく漫画家本人に帰属する」
というシステム。鳥山明が生まれるシステムですな。

これがないから日本以外は根本的にダメだと思います。
スカポン太:
一応すでにあるんですけどね。
マーベルやDCの主力のヒーローものはユニバースとしてヒーローが会社の所有物になっているので、アーチストは契約社員状態ってのはちょっとつらいとこです。

でも、そのシステム自体はもうあちこちでは導入されています。
そもそもイメージ社は「作品と、著作隣接権が出版社ではなく漫画家本人に帰属する」という思想の元に作られた出版社ですし。
ダークホースもそんな感じかな?あとインディーズ系出版社なんかも。
MANGAに関してもそれに近いシステムになっていると思います。
スヌーピーなんかもそうですね。
ただ、まだまだ市場が小さいので印税より原稿料売り切りの方がよかったりするケースもあるので難しいようです。

市場がもっと爆発的に広がればかなり変わってくるんじゃないかと。

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