ディズニーコンテンツ拡大への道 その1
「ディズニーのマーベル買収」ということがあって、ディズニーの男の子向けコンテンツ獲得への道をまとめてみようかと思ったものの、そこに至るまでの道のりをまとめていたら、補足による補足でそれだけじゃすまなくなってしまった・・・・
幕末を語るために関ヶ原から始めなきゃいけなくなったつうか。
せっかくだからものすごい遠回りになるけど、映画やテーマパーク以外のディズニー史みたいな感じでまとめてみることに。
まずは今のディズニーがどんな会社であるか把握しておこう。
現在のウォルト・ディズニー・カンパニーは、映画、放送、出版、音楽、舞台、ショップ、テーマパーク、ホテル、レストラン諸々をかかえる巨大エンターテイメントメディア企業。全体から見ればアニメーションはもはやその一部門にすぎない。
ネットではinfoseekを買収。(現在のgo.com)
テレビ局ABCの買収の時に、合わせてスポーツ局のESPNももれなくついて来てスポーツも押さえることに。(ABCはその前にESPNを買収してたので)
さらに芸術系のA&E Television Networks。この下にはヒストリーチャンネルがある。
細かいとこも入れれば、旅行代理店や豪華客船、野球チーム(Los Angeles Angels of Anaheim)も所有する。
昔からそうだったわけではなく、ウォルト・ディズニー亡き後、アニメーションスタジオとしてのディズニーは80年代に激しく落ち込み、傾きかけていたと言っても過言ではない。と言ってもディズニーだけでなくハンナ・バーベラなどアメリカアニメ業界自体が斜陽ぎみだったと思いますが。
CEOにマイケル・アイズナーが就任してから、ABC買収を始め、企業としてのディズニーはあらゆるメディアを飲み込む巨大企業へと発展した。
アニメーションの方ではジェフリー・カッツェンバーグにより「リトル・マーメイド」などで『奇跡の復活』と呼ばれるほどの黄金期を再び迎えることになる。
まあ、その後アイズナーとの不仲でカッツェンバーグがディズニーを去っちゃって(カッツェンバーグはその後ドリームワークスを作る)、アニメーション部門は徐々にまた落ち込み始めたりいろいろあるわけですが、そのへんはもう別にいいか。
このへんまでの話はディズニー関係の本など読めばたいてい書いてある流れ。そして、一般的にディズニーといえばそこまでしか書かれないともいえる。
こんな感じに企業としては大きくなり、扱うコンテンツは増大したものの、基本はアニメーション映画であり、キャラクターライセンス商売。これがちょっと成功しすぎた。
「夢と魔法の国」「ミッキー・マウス」らの企業イメージを確立したのは良い方向にも伸びたが、逆に「こどもだまし」「女の子や子供向け」という風にも定着してしまった。
このへん一番危惧していたのは他ならぬディズニーで、業務拡大に合わせて幅広い層に向けコンテンツを拡大してゆくことになる。それでも、なかなか企業イメージが覆らなかったことは、今だに多くの人がディズニーに対して思っているイメージをみてもあきらかですが。
さて、TV局の買収、そして自社専門チャンネルであるディズニーチャンネルも持つようになってからはディズニーが生産する「作品」というものは映画だけではなくなった。本数からいえばむしろTV用の方が圧倒的。にもかかわらず、TV用作品はディズニーとしては無視されることが多い。しかし、ここにこそ変遷の鍵がうもれているのだ。
TV用に限らず、ヒットした映画の続編をビデオで出すというのも、新生ディズニーから新たに生まれて来た商売。さすがに映画よりクオリティは落ちるため、評判はあまりよろしくなかったりしますが、これもちゃんと研究してみればおもしろいことがわかる。
・・・んだけど、めんどくさいから割愛。だれかやって。
というわけで次回に続く。
思っていたより長いことになりそうなので、数回にわけて書くことにします。
幕末を語るために関ヶ原から始めなきゃいけなくなったつうか。
せっかくだからものすごい遠回りになるけど、映画やテーマパーク以外のディズニー史みたいな感じでまとめてみることに。
まずは今のディズニーがどんな会社であるか把握しておこう。
現在のウォルト・ディズニー・カンパニーは、映画、放送、出版、音楽、舞台、ショップ、テーマパーク、ホテル、レストラン諸々をかかえる巨大エンターテイメントメディア企業。全体から見ればアニメーションはもはやその一部門にすぎない。
ネットではinfoseekを買収。(現在のgo.com)
テレビ局ABCの買収の時に、合わせてスポーツ局のESPNももれなくついて来てスポーツも押さえることに。(ABCはその前にESPNを買収してたので)
さらに芸術系のA&E Television Networks。この下にはヒストリーチャンネルがある。
細かいとこも入れれば、旅行代理店や豪華客船、野球チーム(Los Angeles Angels of Anaheim)も所有する。
昔からそうだったわけではなく、ウォルト・ディズニー亡き後、アニメーションスタジオとしてのディズニーは80年代に激しく落ち込み、傾きかけていたと言っても過言ではない。と言ってもディズニーだけでなくハンナ・バーベラなどアメリカアニメ業界自体が斜陽ぎみだったと思いますが。
CEOにマイケル・アイズナーが就任してから、ABC買収を始め、企業としてのディズニーはあらゆるメディアを飲み込む巨大企業へと発展した。
アニメーションの方ではジェフリー・カッツェンバーグにより「リトル・マーメイド」などで『奇跡の復活』と呼ばれるほどの黄金期を再び迎えることになる。
まあ、その後アイズナーとの不仲でカッツェンバーグがディズニーを去っちゃって(カッツェンバーグはその後ドリームワークスを作る)、アニメーション部門は徐々にまた落ち込み始めたりいろいろあるわけですが、そのへんはもう別にいいか。
このへんまでの話はディズニー関係の本など読めばたいてい書いてある流れ。そして、一般的にディズニーといえばそこまでしか書かれないともいえる。
こんな感じに企業としては大きくなり、扱うコンテンツは増大したものの、基本はアニメーション映画であり、キャラクターライセンス商売。これがちょっと成功しすぎた。
「夢と魔法の国」「ミッキー・マウス」らの企業イメージを確立したのは良い方向にも伸びたが、逆に「こどもだまし」「女の子や子供向け」という風にも定着してしまった。
このへん一番危惧していたのは他ならぬディズニーで、業務拡大に合わせて幅広い層に向けコンテンツを拡大してゆくことになる。それでも、なかなか企業イメージが覆らなかったことは、今だに多くの人がディズニーに対して思っているイメージをみてもあきらかですが。
さて、TV局の買収、そして自社専門チャンネルであるディズニーチャンネルも持つようになってからはディズニーが生産する「作品」というものは映画だけではなくなった。本数からいえばむしろTV用の方が圧倒的。にもかかわらず、TV用作品はディズニーとしては無視されることが多い。しかし、ここにこそ変遷の鍵がうもれているのだ。
TV用に限らず、ヒットした映画の続編をビデオで出すというのも、新生ディズニーから新たに生まれて来た商売。さすがに映画よりクオリティは落ちるため、評判はあまりよろしくなかったりしますが、これもちゃんと研究してみればおもしろいことがわかる。
・・・んだけど、めんどくさいから割愛。だれかやって。
というわけで次回に続く。
思っていたより長いことになりそうなので、数回にわけて書くことにします。
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