メアリー・ブレア展に行ってきました

先日メアリー・ブレア展に行ってきました。
よかったーーー すんごいカワイイし。
いやーなんというか、女性率高かった。高かったどころじゃなくて、自分以外の男性はほとんど見かけなかったよ!いてもカップルとして来てるくらい?男1:女40な感じ。
ちょうどディズニーストアに入った時みたいな感じといえばわかるかしらん。
まあ「ディズニーのアニメーター」というふれこみもあるからなんでしょうが。
でも違うんです!「ディズニーの」というよりむしろこれは「カートゥーン」でした!
初期は写実的な絵だったブレアでしたが、徐々に線が少なくなり独特の構成と色彩が目立ってきます。絵柄が確立したのは南米旅行がきっかけみたいですね。

三人の騎士のコンセプトアートとかよかったなあ。
画材はガッシュ、グラファイト、パステル、クレヨン、色鉛筆など。
黒い紙にクレヨンでもりっと描かれたイラストとかすごいいいんですよ。色鉛筆も多分日本によくあるのと違ってもっと柔らかいやつなんじゃなかろうか。
ガッシュでもほとんど水をつけない感じで描かれていて、筆先のカスレとかがたまりません。で、そのカスレでグラデとか作っていて・・・そう「カートゥーン塗り」だ!
(カートゥーンのタイトルカードなんかでよくあるボソボソとしたカスレ塗りを勝手にそう呼んでるだけですが)
後期になると画材に「マーカー」も加わったりして、時代の変化もおもしろかったです。

このへんなど、よく見ると描いてあるんじゃなくて切り貼りだったりするんですよ。
木とかブランコとかは紙(多分トレーシングペーパー?)を重ねて貼ってあるんですわ。このあたりの作品は工作みたいで見ててすごく楽しかったです。
しかし、今図版を見て思ったけど、やっぱり印刷だとくすんじゃいますね。現物の発色の鮮やかさは心に響くなあ。

アニメーション本編ではディズニースタジオの線にブラッシュアップされるけど、メアリーブレアのコンセプトアートはこのように「微妙に狂ったパース」というまさにカートゥーンそのもの。
「ディズニーの絵柄」的なものを期待していった人にはもしかしたらやや物足りないかもしれないけど、カートゥーン好きならたまらないものでした。
特に素晴らしかったのは「イッツ・ア・スモールワールド」のコンセプト・アート。
思わず会場で声をあげてしまいました。

これとか見てくださいよ。
これが動いて「ノリっ」とか言いだしたらHiHiPuffyですがね!
もうじき開催は終わりますが、なんとか間に合って行けてよかった。
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コメント
- 柴岡秀一:忘れてました
- なんかシルバーウイーク モヤモヤしてたんですが、メアリブレア展を忘れてました。
http://www.ntv.co.jp/mary/outline/index.html
~2009-10-05moに延長されてますね。
今週末がラストチャンスか!
- タッキ~:
- うはっー!ヤバイ。いけないかも。忘れてました。
確かにディズニーというよりカートゥーンだなぁ。
同じく都美術館で数年前にやったディズニー展は観たんですけど、
当時の感想は、「キム・ポッシブルの色はこれか!?」。
穿ちすぎかも知れませんが、
キムのキャラもメアリーっぽいなぁと思ったんですよ。
それにしてもこの人の色彩スゴイですよね。倒れます。
- ゆずのきB佳:いいなーいいなー
- あー、いいなー!これは本当に見に行きたい!
東京がうらやましい。名古屋に来ないかな。
私たちがカートゥーンと認識しているもの、そのものですよね。憧れます。
- 赤城ナナ:
- 私も行きました!
私はシルバーウィークの前の平日に行きました。
ちなみに一番上の画像の画集も買いました。
平日も結構人がいましたよ。
やっぱナマで見るとド迫力です!
イッツアスモールワールドは大好きです!!
メアリー・ブレアさんの絵のスタイルはカートゥーンの起源的な何かをかんじました。
- スカポン太:
- >柴岡さん
ぜひ行きましょう
>タッキーさん
そういえばキム・ポッシブルの色彩設計も女性の方でした。
一般層よりもクリエイターへの影響が大きかった人なんじゃないかなと。
>ゆずのきさん
かなり評判よかったみたいなので、各地まわるといいですね。
いやーほんとよかった
>赤城さん
赤城さんも行きましたか!
イッツアスモールワールドのやつはほんとによかった。ディズプレイもいい演出されていたし。
きっと思っている以上にカートゥーンに影響与えているんでしょうね
- タッキー:
- 追伸
今日行ってきました。混んでましたね。でもやっぱり原画はいい!
「メーテルの音声ガイダンス」もよかった!
- スカポン太:
- うお、早っ。さっそく行かれましたか!
原画はやはりすばらしいですよね。質感とか発色とか、印刷では再現できないもの。
音声ガイドは使わなかったんですが、なるほどそうだったのか!