fc2ブログ

キッコーマンを訪ねて

100119_1057.jpg
戸帆さんから「島根の醤油」報告が届きました。
島根の地元スーパーに並んでいたという「ふじもと醤油」
100119_1059~0002100119_1058~0001
カタカナで「モ」が、かわいい!
鹿児島のサクラカネヨもそうだけど、印(マーク)がカタカナだとなんかすごくカワイク感じる。
そしてやはり「混合醸造」で、甘草入りの甘々醤油。ふむ、山陰もまた甘醤油地帯ということでいいのかな。
地方醤油でも通販用とかは高級タイプが多くて、地域性というところでは参考にならないことが多いので、こういう地元一般向けの情報はとても参考になります。やはり研究はフィールドワークが大切。

スーパーにあった「ふじもと醤油」のラインナップは
「黄印」「淡口」「さしみ」「うす塩」。どうやら「黄印」というのが標準醤油のようです。
ちなみに九州大分の「フジジン」(甘草入り甘口醤油)もあったそうです。ふむ、九州醤油はこのあたりまでは進出しているようですね。これも興味深い。

と、この報告をいただいたまさにその時、偶然にも私は電車に乗ってとある場所へおもむいていたのでありました。
P1140360.jpg
それは野田。キッコーマン本社のある場所。

野田という場所はちょっと変わった場所でして、一応県としては千葉県になるんでしょうけど・・・
kikkoman_re01.gif
ぶっちゃけ、千葉なんだか茨城なんだか埼玉なんだかよくわからないトコです。
しかも、利根川、江戸川、利根運河に囲まれた、陸中の島ともいえる。いや、船。
地球存亡の危機には、ここから醤油戦艦「野田号」が浮上するんじゃないかと信じてる。
「醤油の海は~ 俺の海~ ♪」とか言ってるのが、そこを本拠地とするキッコーマン。
kikkoman_re02.gif
というわけで、野田の地に降り立ったわけですが・・・・
醤油くせえ(笑) これが噂に名高い野田臭!

と言っても、そんなにガンガン醤油醤油臭いわけでもなく、海辺で「潮の香り」がするように、そこはかとなく漂う醤油臭ってとこでしょうか。醤油というより、もろみの香りかなあ。ちょっともったりしてる。

さて、キッコーマンはどこかな~ と探す間もなく
P1140363.jpg
駅の目の前に どーーーーん!
もともと東武野田線はキッコーマンの醤油を運ぶための鉄道なので、当たり前なのかもしれないけど、野田駅出てすぐというのはビックリした。

というわけで、キッコーマンに突撃ですよ!
さあ、大人の社会見学の始まりだ。

P1140364.jpg
P1140369.jpg
もの知りしょうゆ館
キッコーマンの工場見学用施設です。見てのように、別施設ではなく、工場内部に設営されています。
つまり、ここに入るには工場の守衛さんに挨拶してから、入るという・・・すばらしい!
自然派の人はどうかわかりませんが、私は工場って好きなんですよねえ。ドキドキワクワクする。

特に予約とかしなくても、普通にまわれます。(まあガラガラでしたけど)
小学生の社会見学用はガイドや体験コースなんてのもあるようですが、一般用は好き勝手に自由に回れる。自由ってステキ!

P1140391.jpg
うわーーーーい。ジャンボ醤油さし!萌える。

見学コースは醤油の作り方をパネルなどで展示ものを見て回るだけで、さすがに稼働している工場に入れないのは残念。ただ、となりは工場そのものなので窓越しには見る事ができます。(ちょっとだけですけどね)

パネルはこんな感じ。
P1140379.jpg
これがキッコーマン菌だ!
A.ソーエだの、醤油麹菌だの言わずに「キッコーマン菌」と言ってるとこがキッコーマン。
「うちの菌はひと味違うんですよ がはははは」てことでしょうか。

P1140388.jpg
この見学コース自体は、ぶっちゃけ特にどうってほどでも無いんですが、一応簡単な体験ブツなんかもありまして、例えばこれは「もろみ」の熟成加減の臭いをかげるというもの。
熟成してゆくほど醤油ぽい臭いになるなー。(という感想くらいしか出ねえ)

P1140394.jpg
「しょうゆかす」と「しょうゆ油」(ょうゆ油じゃなくて、しょうゆ油ね)
もろみを絞って醤油をとった後の残りかす。
醤油粕はギッチンギッチンに絞った後なので、まるでクッキーみたいでおいしそうだったんですが、「持って帰ったり、食べちゃダメです」って注意書きが。やっぱそう思う人いっぱいいるんだよな!とか思った。
そうそう、「醤油油」っていう間違えて二回「油」を書いちゃったような変なものがありますね。
そもそも醤油の原料の大豆には「油分」が含まれており、もろみから絞った醤油はギラギラと脂ぎっているのです。それを分離させて取り出したのがこの「しょうゆ油」。

ごま油みたいに料理に使えないものなのかなあ、と思ったけど、いまだにそういうのが無いってことはやっぱり使えないんだろうなあ。
kikkoman_re03.gif
ちょうどここでは、バッチリ稼働している工場を見る事ができます(もろみを絞る工程)。
おお、ヘルメットにキッコーマンTシャツで作業してる!萌える!(←ちょっとおかしい)

機械を導入していても、仕組みは古来からと同じで、布にもろみをしみこませ、それをギュっと絞るだけ。
だから、でかくて茶色い布が折り畳まれるさまは、醤油工場というよりまるで服飾工場みたいでしたわ。
これはつい最近まで手作業だったとか。すげえ大変そう。

見学コースの最後は「世界のキッコーマン」
P1140401.jpgP1140400.jpg
P1140399.jpgP1140398.jpg
P1140397.jpg

これはちょっと楽しい。なかなか壮観。
ふと、台湾キッコーマンの成分を見てみると・・・
P1140404.jpg
P1140404b.jpg
「糖」!?
おいおい、台湾用は甘醤油かよ。

そして見学が終わると、おみやげとして「キッコーマン卓上醤油」がもらえます。見学自体タダなのに太っ腹!
あれ・・・野田市民は醤油がきれたら、ここでテキトーに見学すればずっと買わずにすむんじゃね?


「まめカフェ」という、ちっちゃなカフェも併設してあって、ここで軽食もいただけますが、まさに「まめ」というくらいちっちゃい。
P1140409.jpg
しょうゆソフトクリーム食べたよ!

・・・うーん、普通。さほどインパクトはなくてちょっぴり残念。
なんというか薄いキャラメル味って感じかなあ。

P1140410.jpg
「しょうゆ味くらべ」
豆腐にいろんなタイプの醤油をつけて食べれるサービス。無料!
でも、3種類ってちょっと少ないなあ。
「全種類試食したいんじゃー」って言ったら困った顔された。くそう。
できれば海外版とかも試したいんだけどなー。やってくんないかなー

とりあえずテイスティング。
「特選丸大豆減塩しょうゆ」
減塩だけど味は損なわず・・・という話だけど、やっぱりちょっと物足りないです。

「特選丸大豆しょうゆ」
これうちにある。香り高くシャキっとしててけっこう好きです。

「れんが蔵しょうゆ」
これこれ。杉樽を使い、古式の天然醸造で作り上げた限定品。(普通に買うと1000円以上する)
これを試せるのはうれしいなあ。
ん~~~・・・特選丸大豆しょうゆとあまりかわらないかも。
と思ったら、豆腐といっしょに食べたら、うめえ!!!!おかわり!
言葉では説明しずらいなあ。特にどこが違うのかよくわからないんだけど、食べたあとに喉が「うまい」とうなる感じ。なんだろうねこれ。


そして売店では各種醤油も売ってるんですが、
P1140413.jpg
醤油ストラップとか
P1140414.jpg
キッコーマンTシャツや前掛けとかも。

おもわずキッコーマンTシャツ買ってしまいましたよ。ふふふ。

というわけで、キッコーマン工場見学でした。




まだ続くんじゃよ!!

その後向かったのは「キッコーマン本社」
P1140420.jpg
無関係な人間なのに、ずけずけと入っていきますよ。

P1140421.jpg
目的地はその本社内に併設されている「キッコーマン国際食文化研究センター

P1140428.jpg
ここは研究施設ですが、一般にも公開されていて、資料を自由に閲覧することができるのです。

P1140448.jpg
また、デカ醤油が・・・

P1140437.jpgP1140433.jpg
江戸時代に海外に輸出されていた「コンプラ瓶」の実物。本物を目にする事ができた!しっかり「SOYA」の文字が。

ここには醤油に関する文献資料が充実していて、醤油図書館としての利用がメイン。貸し出しはしていませんが閲覧は無料でなおかつコピーも自由です。すばらしい。

ついでに、一般ではなかなか資料の無い「新式醸造について調べたいんですが、そういう資料ありますかね?」と係の人に聞くと、親切に次々と調べてくれてとてもよかったです。またなにかあったらここにきて調べたいなあ。

なにより最大の収穫は、ここでしか読めない「キッコーマン社史」。
これはすごいわー。キッコーマンの歴史は醤油の歴史。数多くの醤油関連書籍の中でももっとも充実している本といえる。これが読めただけでも、ここにきたかいがあったというもの。
おかげでいくつか疑問に思っていた事が次々と解明できて、ものすごい収穫でしたね。まあ、私にとってですが。


印(ブランドマーク)の展示資料もおもしろかったです。
webサイトにも載っていますが、亀甲印だけでなく、分銅印やカネ印もいろいろあったんですなあ。
P1140459.jpg
お気に入りは「フンドウイチモンジ」 なんかカッコいい。

P1140460.jpg
あと、この野田にも「カネコ」醤油があったんですねえ。



もう少し足を伸ばすと、カフェで試食した「れんが蔵しょうゆ」を作っている「煉瓦蔵」や、「亀甲萬 御用蔵醤油」を作っている「御用蔵」も見れるんですが、研究所に長居しすぎたせいで行けませんでした。今度は立ち寄りたいなぁ。

かわりに、地元商店で購入した「キノエネ醤油
P1140465.jpg
キッコーマンは野田の醤油醸造蔵が大型合併してできた会社ですが、その連合に加わらず、独立の道を歩んだ反骨魂あふれるのが、このキノエネ醤油。
野田の地にありながら、ローカル醤油という極めてレアな醤油。
これもゲットできたのはなにより。えっと、まだ開けてませんが。そのうちテイスティングしよう。

そんなわけでキッコーマンレポでした。
関連記事

この記事のトラックバックURL

http://ppgcom.blog12.fc2.com/tb.php/3235-d28c6db8

コメント

海星:
う、噂の野田臭!><かいでみたいです!

キッコーマンTシャツで作業してるんですね。かわいいなあ。見学者向け?
醤油図書館wとか、なんかほんとすごいなあ。
醤油のサイトを見てると「工場見学の申し込みを承りますー」とか結構見かけるので、すごい行ってみたいですけど、なかなかいけません><さすがスカポン太さんなのです!
たっきー:
興味深く読ませてもらいました。
工場が中州にあるってのは周辺への醤油臭対策ですかね。
醤油ストラップはリカちゃん用ってカンジでかわいいw
れんが蔵しょうゆに興味津々です。買ってみよう。
…それにしてもここは…パワパフのサイトですよね?w
十べえ:
デカ醤油、超かわいい!!
実物を見に行って、だきつきたーい!!

食文化研究センター、すごいっすね…
それにしても、スカポン太さんほど喜んで訪れる人は少なそうに感じますw
なんという狭いストライクゾーン…しかしスカポン太さんにはホームランコース、というかw
やん:
すごい楽しそう!!
工場って萌えますよね~。
アメリカ工場のポリタンク(?)醤油が醤油なのにアメリカ臭がしますねw
きむお:
通りすがりの元野田市民ですが
新キッコーマン本社から500メートルのところに
「野田醤油発祥の地」の石碑と
キノエネ醤油の工場があったのですが…。
ぜひ見ていただきたかったです。
スカポン太:
>海星さん
えっと、普通の白いTシャツにキッコーマンのロゴが入ったやつなので、普通に社員用の制服なのかも。制服って言うのかな?支給品?

>たっきーさん
醤油臭対策ってww ねーよ!
パワパフやカートゥーンだってやってますよ!
まあこのへんは個人サイトのフリーダムなとこってことで。

>十べえさん
えへへへ、実はハグしてきました。どうみても変な来訪者です。
食文化研究センターは自分にはホント大当たりでしたわ。
学生だったら自由研究で一週間くらいこもりたいくらい。
珍しいのか係の人たちもえらい熱心に親切にしてくれました。

>やんさん
工場いいですよね!
そうそう、世界各国醤油はそれぞれの国に合わせてか容器がそれぞれ違うのがおもしろかったです。ポリタンク容器はまさにアメリカ!

>きむおさん
しまったーーー!下調べ不足でした。
次機会があったときは、見に行きたいです。
イバラキさん:
どーでもいいですが、「茨城」は「いばらき」と読みマス。
「イバラギ」と読んで良いのは、茨城人か出身者だけに許されマス(訛とも言う)
最近はどうか知りませんが、茨城南部の小学生は必ず遠足に千葉まで
醤油工場見学に行った事を思い出しました(ヒゲタだったか、キッコーマンだったか)
子供心に醤油臭くてとてもツマラナかった思い出が…w
今なら違う目で見れるんだろうなぁ。
スカポン太:
あらっ。本当だイバラキですね。
今の今までずっと「イバラギ」って思ってました!

まあ、興味なければただ醤油臭いだけで何がおもしろいんだかって感じですものね(笑)

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

Template Designed by DW99