プリンセスと魔法のキス 見てきたよ
うわああ、ヤバいわ、これ最高だろ!!エバンジェリーン愛してる!
見る前は正直そこまで期待はしてなかったけど、劇場用2Dアニメ復活にかけるディズニーの本気を見た。
もうね、映像、音楽が圧倒的。
見てなかったから、アニー賞の結果にはピンとこなかったけど、こりゃ、確かに賞が分散するわけだ。今見返したら納得した。
特にThe Princess and the Frogが受賞したのが「アニメーション効果賞(Animated Effects)」「キャラクターアニメーション賞(Character Animation)」「声優賞(Voice Acting)」というのは超納得。
とにかくすばらしいんですが、TVやwebでの映像ではあの美術は伝わらない・・これは劇場でこそだなあと痛感しました。予告や宣伝がちょっと失敗してるかもなあ、とすら思える。
この予告編とか、説明的なだけで、いいシーン全然使ってないしさぁ
とにかく開始10秒で、スタッフの「手で描かれた絵が動くとはこういうことだ」というのがズンズン伝わって来て一気に引き込まれる。
ほとんど映像のことばかり喋ると思うので、ネタバレはないと思うけど、一応。
さて、どういうことかと言えば、たとえば背景美術。これが地味ながらもすばらしくいい。
緻密にリアルに描かれているんだけど、「絵」なんですよ。
そうだなあ、それはまるでノーマン・ロックウェルが描いたような、写実的でありながらも筆のタッチが残る写真ではない「絵」としての美しさ。その絵が・・・空間をもって動くという感動。
日本ではあまりなじみのない「キャラクターアニメーション(Character Animation)」。スタッフロールにもクレジットされてますが、ディズニー映画だとキャラクターごとに専用アニメーターがつきます。
アニー賞にも当然のようにこの「キャラクターアニメーション賞」を受賞してますが、受賞したのはEric Goldberg。この人どのキャラ担当だったんだろう。
自分だったらこの賞はヒロインの幼なじみにして、大金持ちの娘「シャーロット」のキャラクターアニメーションにあげたい。いや、どのキャラもいいんですが、特にシャーロットの動きがたまらんのよ。
主人公のティアナは苦労人なので現実主義者ぽいとこあるんですが、このシャーロットはちょっと夢見がちなややアホっぽいすごく騒がしい娘さん。でもいい子なのよ。
こういう騒がしいキャラ好きってのもあるんだけど、そのせわしない動きがたまらんのですよ。
アメリカンキューティ!ってこれだよね、みたいな。もともと美形って感じの顔じゃないんだけど、そのぶん表情が崩れる崩れる(笑)

あ、アニー賞の声優賞はこのシャーロット役の「Jennifer Cody」が受賞したのか。日本語版で見たから自分は評価できないけど、なんか納得するなあ。
今回の悪役、ブゥードゥーマジシャン“影の男”ドクター・ファリシエもすごくいい。
こいつもまた、い~~~~~~表情するんだ。しぐさもいいけど、なんといっても彼の音楽パートがすばらしい。
色彩の魔法!この時の色彩設計が見事すぎてチビるかと思った。
影の男とよばれるだけあって、影使い。 召還した影の悪魔たちがめちゃめちゃカッコいいのですよ。
美しい背景に影の悪魔たちが走る、影だけが動く、影が!影が!影のアニメーションがすさまじくカッコいい。
そして沼地の蛍レイ。
もうこいつが・・・いいんだ。レイのことを思い出すだけで胸に熱いものがこみあげてくる。
ああ、ぼくのエバンジェリーン!
最後の方のレイのとこもいいんだけど、私はレイの憧れの彼女「エバンジェリーン」を皆に紹介するシーンが一番グっときました。
この作品のプリンセスといえば、間違いなく「エバンジェリーン」。いや、間違いないでしょう、話がそうなってるし、そうとしか思えない。あんなにも美しいプリンセスめったにいないわ。
他の虫もいいんだよー。海外アニメの虫の動かし方はやはりさすがだなあ。虫がいいんだよー。
チョウチョさんがまた最高なんじゃよー
この作品、欠点をあげるとしたら、脇がよすぎて主役たちがちょっとかすんじゃったとこかなあ。
黒人ヒロインてのも別に騒ぐことじゃないと思うしなあ。ちょうどカートゥーンに登場する人種の話もしたとこだけど、アリエル以降みんな多様な人種で主役はってるじゃないのさ。
主人公が受け身のヒロインじゃないって批評も的外れすぎ。それいつの時代の話じゃー!
自分で行動しまくりな活発で気の強い娘さんたちばっかりでないの。むしろ、おとなしいヒロインなんてどこにいるんですかと、見つける方が難しいわ。
そうそう、エンドクレジットに流れるアニメーションもよかったですね。
カールじいさんに足りなかったのはこれじゃよ。
できれば、ディズニーはピクサーのように本編前にショートアニメ(カートゥーン)もやって欲しいかな。
今回は脚本もいいですね。ラセターがテコいれしただけはある気がする。ちくしょう、ラセターにしてやられた感がしてちょっと悔しい。
テンポや伏線の生かし方がうまいんだよね。
まあ、自分は映像の方にすっかり見惚れすぎていて、見方としてはちょっと偏っていたかも。
映像もすばらしいけど、個人的にいろいろツボだったのがアレでしたね。
舞台設定が1900年代初頭のニューオリンズ。この場合ニューオリンズがというより、1900年初頭というとこがツボでして・・・つまり、アメリカンモダン、アールデコの時代なんじゃよー
アールデコ最高。
だからモブの娘さん達がアールデコのモダンガールの衣装なんですね。ツボすぎる。それだけでヨダレたらしながら見てました。
しかもそのアールデコスタイルでのミュージカルシーンがあるんですぜ。フラットでデザイン的な主線無しのあの絵柄でアニメーションするのです。このシーンがたまらない。
しかもよくよく見ると、そのフラットな塗りつぶしに「塗りムラ」が!!!!!
デジタルの流しこみのようなフラットさではなく、ポスターカラーで描いたような「絵」なんですよ。
「描いた絵を動かす」「2D作画のすばらしさ」のメッセージがここにも。
とにかく興奮していくらでもしゃべれそうなんですが、このへんで。
まだディズニーブランドの低下のせいで、日本ではかつてほど扱いは良くないけど(自分が見たシネコンのスクリーンも一番小さいとこだったし)、これはぜひ劇場で見るべき。
劇場で見ないと、今自分が言ってることが伝わらないような気がして、もどかしいです。
緻密にリアルに描かれているんだけど、「絵」なんですよ。
そうだなあ、それはまるでノーマン・ロックウェルが描いたような、写実的でありながらも筆のタッチが残る写真ではない「絵」としての美しさ。その絵が・・・空間をもって動くという感動。
日本ではあまりなじみのない「キャラクターアニメーション(Character Animation)」。スタッフロールにもクレジットされてますが、ディズニー映画だとキャラクターごとに専用アニメーターがつきます。
アニー賞にも当然のようにこの「キャラクターアニメーション賞」を受賞してますが、受賞したのはEric Goldberg。この人どのキャラ担当だったんだろう。
自分だったらこの賞はヒロインの幼なじみにして、大金持ちの娘「シャーロット」のキャラクターアニメーションにあげたい。いや、どのキャラもいいんですが、特にシャーロットの動きがたまらんのよ。
主人公のティアナは苦労人なので現実主義者ぽいとこあるんですが、このシャーロットはちょっと夢見がちなややアホっぽいすごく騒がしい娘さん。でもいい子なのよ。
こういう騒がしいキャラ好きってのもあるんだけど、そのせわしない動きがたまらんのですよ。
アメリカンキューティ!ってこれだよね、みたいな。もともと美形って感じの顔じゃないんだけど、そのぶん表情が崩れる崩れる(笑)

あ、アニー賞の声優賞はこのシャーロット役の「Jennifer Cody」が受賞したのか。日本語版で見たから自分は評価できないけど、なんか納得するなあ。
今回の悪役、ブゥードゥーマジシャン“影の男”ドクター・ファリシエもすごくいい。
こいつもまた、い~~~~~~表情するんだ。しぐさもいいけど、なんといっても彼の音楽パートがすばらしい。
色彩の魔法!この時の色彩設計が見事すぎてチビるかと思った。
影の男とよばれるだけあって、影使い。 召還した影の悪魔たちがめちゃめちゃカッコいいのですよ。
美しい背景に影の悪魔たちが走る、影だけが動く、影が!影が!影のアニメーションがすさまじくカッコいい。
そして沼地の蛍レイ。
もうこいつが・・・いいんだ。レイのことを思い出すだけで胸に熱いものがこみあげてくる。
ああ、ぼくのエバンジェリーン!
最後の方のレイのとこもいいんだけど、私はレイの憧れの彼女「エバンジェリーン」を皆に紹介するシーンが一番グっときました。
この作品のプリンセスといえば、間違いなく「エバンジェリーン」。いや、間違いないでしょう、話がそうなってるし、そうとしか思えない。あんなにも美しいプリンセスめったにいないわ。
他の虫もいいんだよー。海外アニメの虫の動かし方はやはりさすがだなあ。虫がいいんだよー。
チョウチョさんがまた最高なんじゃよー
この作品、欠点をあげるとしたら、脇がよすぎて主役たちがちょっとかすんじゃったとこかなあ。
黒人ヒロインてのも別に騒ぐことじゃないと思うしなあ。ちょうどカートゥーンに登場する人種の話もしたとこだけど、アリエル以降みんな多様な人種で主役はってるじゃないのさ。
主人公が受け身のヒロインじゃないって批評も的外れすぎ。それいつの時代の話じゃー!
自分で行動しまくりな活発で気の強い娘さんたちばっかりでないの。むしろ、おとなしいヒロインなんてどこにいるんですかと、見つける方が難しいわ。
そうそう、エンドクレジットに流れるアニメーションもよかったですね。
カールじいさんに足りなかったのはこれじゃよ。
できれば、ディズニーはピクサーのように本編前にショートアニメ(カートゥーン)もやって欲しいかな。
今回は脚本もいいですね。ラセターがテコいれしただけはある気がする。ちくしょう、ラセターにしてやられた感がしてちょっと悔しい。
テンポや伏線の生かし方がうまいんだよね。
まあ、自分は映像の方にすっかり見惚れすぎていて、見方としてはちょっと偏っていたかも。
映像もすばらしいけど、個人的にいろいろツボだったのがアレでしたね。
舞台設定が1900年代初頭のニューオリンズ。この場合ニューオリンズがというより、1900年初頭というとこがツボでして・・・つまり、アメリカンモダン、アールデコの時代なんじゃよー
アールデコ最高。
だからモブの娘さん達がアールデコのモダンガールの衣装なんですね。ツボすぎる。それだけでヨダレたらしながら見てました。
しかもそのアールデコスタイルでのミュージカルシーンがあるんですぜ。フラットでデザイン的な主線無しのあの絵柄でアニメーションするのです。このシーンがたまらない。
しかもよくよく見ると、そのフラットな塗りつぶしに「塗りムラ」が!!!!!
デジタルの流しこみのようなフラットさではなく、ポスターカラーで描いたような「絵」なんですよ。
「描いた絵を動かす」「2D作画のすばらしさ」のメッセージがここにも。
とにかく興奮していくらでもしゃべれそうなんですが、このへんで。
まだディズニーブランドの低下のせいで、日本ではかつてほど扱いは良くないけど(自分が見たシネコンのスクリーンも一番小さいとこだったし)、これはぜひ劇場で見るべき。
劇場で見ないと、今自分が言ってることが伝わらないような気がして、もどかしいです。
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コメント
- 冷雨:
- アメリカン・アールデコと言うだけで見に行きたくなりました!!^^
- VicIsono:
- 前体制で「男の子向け」を担当していた(そしてイマイチうまくいってなかった)
マスカー&クレメンツに「プリンセスもの」の枠組の中で「男が惚れる男」像を
描かせたってとこが巧いですよねー
やはりぼんやりした「夢」だけじゃなく、語るべき「理想」を持った表現者は強いんだぜ。
アイズナー、ばーかばーかばーかwww
- スカポン太:
- >冷雨さん
都会のスタイリッシュなアールデコではないですが、なかなかいいです。
ほんとこれは宣伝がダメすぎ。そこを見せるべきだろー!!
>VicIsonoさん
アイズナー時代もそう悪くなかったんじゃないかなーとちょっと思ってたけど・・・ちくしょう!これにはほんとしてやられたぜって感じですよ。グゥのねも出ない くやしい
- 海星:
- 今日私も観てきましたー。田舎ということもあるのでしょうが、連休の真ん中にして、映画館には私たち家族ともうひと組だけ…(._.)
でもおもしろかったです!ストーリーとか音楽とか、いろいろいいとこあるですけど、
とかく映像が…!Effectsってそういうことかー!みたいな。蛍きれいすぎて泣きました。
ニューオーリンズを舞台に選んで、その魅力を伝えたい!って気持ちもガンガン伝わってきてよかったです。
私も、ディアナがお店の夢について歌うシーンと、レイのエヴァンジェリーンのシーンすきです^^レイ素敵すぎる。
- スカポン太:
- えーーー、休日なのにその客入り!?もったいない!もったいない!
いやあ、いいですよね蛙姫。
蛍の飛ぶとことか、さすがディズニーの光の魔法って思っちゃいますよ。
そしてレイですよね。レイよすぎる
- 戸帆:
- 今日マイカルで見てきましたが、親子連れで結構賑わってましたよ。
久しぶりにカートゥーンはいいなあ!と思える映画でした。
シャーロットがいい娘過ぎて感動しました。
ティアナはまとも過ぎるところがちょっと弱い原因かな?と。でもサバサバした感じが好印象のヒロインでした。見習いたい。プリンセスにはなってほしくないです。
ブードゥーのおばあちゃんもいい!キャラクターみんなよかったです^^
これはDVD買うかも。
- スカポン太:
- そちらではにぎわっていて良かったです。
シャーロットはほんといいよね。なんかイヤミの無いキャラだし。
ティアナもだけど、王子もちょっと弱かったかなと少し思いました。
クスコにくらべりゃ全然まともだし(笑)