ミーナと伯爵(Mina and the Count)
最近「ミーナと伯爵」のファンアートを見て、おもわずこの作品について語りたくなったので語る。
ヴァンパイアの「伯爵」と、7歳の少女「ミーナ」の物語。
「ミーナと伯爵(Mina and the Count)」のクリエイターは「ジェニーはティーン☆ロボット(My Life as a Teenage Robot)」のロブ・レンゼッティ(Rob Renzetti)。
一話7分程度の短編で、作られたのは全部で6本。
この作品はちょっと変わった経緯をもっていて、シリーズが作られたのはニコロデオンだが、最初に放送されたのはCartoonNetwork。(最近の作品、「Adventure time」がニコロデオンでパイロット版が放送され、今CNでシリーズ化したのとちょうど逆のパターン)
第一話は、パワーパフガールズのパイロット版も放送されたCNの「What-A-Cartoon!」内で放送された。

「Mina and the Count:Interlude With A Vampire」
(副題はインタビュー ウィズ ヴァンパイアのパロディ)
ヴァンパイアの「伯爵」と、7歳の少女「ミーナ」の物語。
「ミーナと伯爵(Mina and the Count)」のクリエイターは「ジェニーはティーン☆ロボット(My Life as a Teenage Robot)」のロブ・レンゼッティ(Rob Renzetti)。
一話7分程度の短編で、作られたのは全部で6本。
この作品はちょっと変わった経緯をもっていて、シリーズが作られたのはニコロデオンだが、最初に放送されたのはCartoonNetwork。(最近の作品、「Adventure time」がニコロデオンでパイロット版が放送され、今CNでシリーズ化したのとちょうど逆のパターン)
第一話は、パワーパフガールズのパイロット版も放送されたCNの「What-A-Cartoon!」内で放送された。

「Mina and the Count:Interlude With A Vampire」
(副題はインタビュー ウィズ ヴァンパイアのパロディ)
この時のミーナの声は「アシュレイ・ジョンソン(Ashley Johnson)」(モンキーチームのジンメイやティーンタイタンズのテラ、BEN10エイリアンフォースのグウェンなど)
伯爵の声はマーク・ハミル(Mark Hamill)(バットマンのジョーカーやモンキーチームのスケルトンキング)




美女の生き血を求めてやってきた伯爵だが、間違えて7歳の少女の寝室に入ってしまった。
さすがにこれは若すぎ・・・ということで妙齢の乙女たちを襲いに出直そうとする伯爵だが、ミーナに気に入られてしまい、子供のおもり状態に。というお話。
これのキャラクターデザインはグレイグ・マクラッケン。
マクラッケンらしく、女の子は「赤毛」である。(マクラッケンは赤毛好きだと思っているのだが、どうか)
CNの放送ではこれっきり。
その後、この「What-A-Cartoon!」の企画者にしてハンナバーベラ社長だったフレッド・サイバート(Fred Seibert)が独立して「Frederator Studios」というアニメーションスタジオを作り、作品はニコロデオンに提供することとなる。
この時CNのアニメーターをごっそり引き連れていたので、ここの作品群はとてもCNぽかった。
この中にロブ・レンゼッティもいた。
フレッド・サイバートは今度は「What-A-Cartoon!」と同じような企画「Oh Yeah! Cartoons」をニコロデオンで始める。
「What-A-Cartoon!」からパワーパフガールズやデクスターズラボ、ジョニーブラボーなどが生まれたように、「Oh Yeah! Cartoons」からフェアリーペアレンツやチョークゾーン、そしてティーンロボットがシリーズ化する。
その「Oh Yeah! Cartoons」内でロブ・レンゼッティはよほど気に入っていたのかCNで作った「Mina and the Count」を再び作る。

作品は全部で5つ
Mina & The Count: Ghoul's Tribunal(oyc16)
Mina & The Count: The Vampire Who Came to Dinner(oyc18)
Mina & The Count: Playing a Hunch(oyc20)
Mina & The Count: My Best Friend(oyc22)
Mina & The Count: Frankenfrog(oyc24)




当然、こちらにはマクラッケンは加わってはいないが、キャラクターデザインはそのまま継承。
スタッフにはPaul Rudishや Dan Krall、Alex Kirwanなども参加している。
伯爵マーク・ハミルはそのまま継続だが、ミーナの声はタラ・ストロング(Tara Strong)に変更された。

オマージュなのか、デクスターやブロッサムぽいのがモブでちょこっと出てたりする。
この「Mina and the Count」が変わっているのは、ここまで作られていながら単独作品としてシリーズ化しなかった事ですね。
「Oh Yeah! Cartoons」内でシリーズ化したフェアリーペアレンツやチョークゾーンはそのまま単独作品になったのにもかかわらずである。
結局「Mina and the Count」の次に発表された作品「My Neighbor Was a Teenage Robot」が「ジェニーはティーン☆ロボット(My Life as a Teenage Robot)」として単独シリーズ作品となるのである。
ティーンロボットはレンゼッティの初期構想では「My Boyfriend is a Teenage Robot」で、「ロボットの少年と人間の女の子」であったという。
どうもレンゼッティは「人外と女の子」というパターンが好きなんじゃなかろうか・・・?
ただこれはフレッド・サイバートのアドバイスにより、ロボットを女の子にすることとなり、ジェニーが誕生する事となったのである。
「Mina and the Count」が単独シリーズ化されなかった理由は不明だが、私はこれは「ビリー&マンディ」との類似性からではないかと思っている。
どちらも子供に翻弄される人外さんの話だし、伯爵とグリムの立ち姿もけっこう似てるし。
ミーナは無邪気な普通の少女だが、ビリーとマンディはかなり強烈なキャラ。比較されるとさすがにこっちがかすみそうだ。
CNで発表された「Mina and the Count」はパワーパフガールズパイロット版と同世代なので、もちろんビリマンより先である。
ニコロデオンに移ってから「Mina and the Count」が公開されたのが「Oh Yeah! Cartoons」のシーズン2(2000年~)から。
ちょうどこの時期にCNでは「Cartoon Network's Big Pick」が始まりビリー&マンディのパイロット版が公開された。
※「Cartoon Network's Big Pick」は「What-A-Cartoon!」の後継的番組で「Cartoon Cartoon Fridays」枠で放送された。「Cartoon Cartoon Fridays」が無くなるとこれは「The Cartoon Cartoon Show」という短編番組名となる。日本でははじめから「カートゥーンカートゥーンショー」として公開された。アメリカではここでの短編作品への人気投票が行われていた。
この時のビリー&マンディのパイロット版の人気はすさまじく高く、Big Pickでの人気投票ではぶっちぎりの1位。これをうけてビリー&マンディ(当時は「Grim & Evil」)はすぐに単独シリーズ作品となる。
という背景から、ビリー&マンディとのネタかぶりを避けたのではないか、というのが私の推測だ。
ただ、設定は似ていても「Mina and the Count」は「ビリー&マンディ」まったく方向性の違う作品。
特に「Oh Yeah! Cartoons」でシリーズ化された「Mina and the Count」はちょっと変な方向へと進んでいた。
当初は、うらわかき乙女の血を求めながらもミーナのわんぱくにまきこまれて吸うに吸えないという、グリムみたいな感じだったが、こっちのシリーズでは、ミーナという7歳の幼女に恋におちるのであった。
ミーナの姉が登場する回がある。
ここではミーナの姉とミーナが伯爵をめぐって恋争いをする。
姉さんは(多分)ティーンエイジャーの女性で本来伯爵が求めるべきターゲット。

しかし伯爵は姉には目もくれずミーナを選ぶ。
伯爵はすっかりミーナのとりこ。
あまりにミーナと仲良くしすぎのため、召使いのイゴールに「吸血鬼にあるまじきこと!」と怒られる始末。
そしてそのあげく、

「好きなんだよ!とっても・・とってもあの子が!」
と、カミングアウトさえする。
そう、これはノーマルだった男が、ロリに堕ちる物語!
まさにロリコン伯爵。
ここがビリマンとは決定的に違うところだ。
・・・・・もしかしたら、ビリマンとの比較ではなく、こっちの方向性がマズいと判断されたのかも・・・
これシリーズが進んでいたらさらにヤバいことになってたかもしれん。
昔「Mina and the Count」今後のエピソード予定が6話以上ある記事がweb上にあった。
今はそのサイトはもう無いし、結局作られる事はなかったので、それが本当か嘘か判断はできないが、それが「ミーナと伯爵」のシリーズ化へのなごりだったのかもしれない。
伯爵の声はマーク・ハミル(Mark Hamill)(バットマンのジョーカーやモンキーチームのスケルトンキング)




美女の生き血を求めてやってきた伯爵だが、間違えて7歳の少女の寝室に入ってしまった。
さすがにこれは若すぎ・・・ということで妙齢の乙女たちを襲いに出直そうとする伯爵だが、ミーナに気に入られてしまい、子供のおもり状態に。というお話。
これのキャラクターデザインはグレイグ・マクラッケン。
マクラッケンらしく、女の子は「赤毛」である。(マクラッケンは赤毛好きだと思っているのだが、どうか)
CNの放送ではこれっきり。
その後、この「What-A-Cartoon!」の企画者にしてハンナバーベラ社長だったフレッド・サイバート(Fred Seibert)が独立して「Frederator Studios」というアニメーションスタジオを作り、作品はニコロデオンに提供することとなる。
この時CNのアニメーターをごっそり引き連れていたので、ここの作品群はとてもCNぽかった。
この中にロブ・レンゼッティもいた。
フレッド・サイバートは今度は「What-A-Cartoon!」と同じような企画「Oh Yeah! Cartoons」をニコロデオンで始める。
「What-A-Cartoon!」からパワーパフガールズやデクスターズラボ、ジョニーブラボーなどが生まれたように、「Oh Yeah! Cartoons」からフェアリーペアレンツやチョークゾーン、そしてティーンロボットがシリーズ化する。
その「Oh Yeah! Cartoons」内でロブ・レンゼッティはよほど気に入っていたのかCNで作った「Mina and the Count」を再び作る。

作品は全部で5つ
Mina & The Count: Ghoul's Tribunal(oyc16)
Mina & The Count: The Vampire Who Came to Dinner(oyc18)
Mina & The Count: Playing a Hunch(oyc20)
Mina & The Count: My Best Friend(oyc22)
Mina & The Count: Frankenfrog(oyc24)




当然、こちらにはマクラッケンは加わってはいないが、キャラクターデザインはそのまま継承。
スタッフにはPaul Rudishや Dan Krall、Alex Kirwanなども参加している。
伯爵マーク・ハミルはそのまま継続だが、ミーナの声はタラ・ストロング(Tara Strong)に変更された。

オマージュなのか、デクスターやブロッサムぽいのがモブでちょこっと出てたりする。
この「Mina and the Count」が変わっているのは、ここまで作られていながら単独作品としてシリーズ化しなかった事ですね。
「Oh Yeah! Cartoons」内でシリーズ化したフェアリーペアレンツやチョークゾーンはそのまま単独作品になったのにもかかわらずである。
結局「Mina and the Count」の次に発表された作品「My Neighbor Was a Teenage Robot」が「ジェニーはティーン☆ロボット(My Life as a Teenage Robot)」として単独シリーズ作品となるのである。
ティーンロボットはレンゼッティの初期構想では「My Boyfriend is a Teenage Robot」で、「ロボットの少年と人間の女の子」であったという。
どうもレンゼッティは「人外と女の子」というパターンが好きなんじゃなかろうか・・・?
ただこれはフレッド・サイバートのアドバイスにより、ロボットを女の子にすることとなり、ジェニーが誕生する事となったのである。
「Mina and the Count」が単独シリーズ化されなかった理由は不明だが、私はこれは「ビリー&マンディ」との類似性からではないかと思っている。
どちらも子供に翻弄される人外さんの話だし、伯爵とグリムの立ち姿もけっこう似てるし。
ミーナは無邪気な普通の少女だが、ビリーとマンディはかなり強烈なキャラ。比較されるとさすがにこっちがかすみそうだ。
CNで発表された「Mina and the Count」はパワーパフガールズパイロット版と同世代なので、もちろんビリマンより先である。
ニコロデオンに移ってから「Mina and the Count」が公開されたのが「Oh Yeah! Cartoons」のシーズン2(2000年~)から。
ちょうどこの時期にCNでは「Cartoon Network's Big Pick」が始まりビリー&マンディのパイロット版が公開された。
※「Cartoon Network's Big Pick」は「What-A-Cartoon!」の後継的番組で「Cartoon Cartoon Fridays」枠で放送された。「Cartoon Cartoon Fridays」が無くなるとこれは「The Cartoon Cartoon Show」という短編番組名となる。日本でははじめから「カートゥーンカートゥーンショー」として公開された。アメリカではここでの短編作品への人気投票が行われていた。
この時のビリー&マンディのパイロット版の人気はすさまじく高く、Big Pickでの人気投票ではぶっちぎりの1位。これをうけてビリー&マンディ(当時は「Grim & Evil」)はすぐに単独シリーズ作品となる。
という背景から、ビリー&マンディとのネタかぶりを避けたのではないか、というのが私の推測だ。
ただ、設定は似ていても「Mina and the Count」は「ビリー&マンディ」まったく方向性の違う作品。
特に「Oh Yeah! Cartoons」でシリーズ化された「Mina and the Count」はちょっと変な方向へと進んでいた。
当初は、うらわかき乙女の血を求めながらもミーナのわんぱくにまきこまれて吸うに吸えないという、グリムみたいな感じだったが、こっちのシリーズでは、ミーナという7歳の幼女に恋におちるのであった。
ミーナの姉が登場する回がある。
ここではミーナの姉とミーナが伯爵をめぐって恋争いをする。
姉さんは(多分)ティーンエイジャーの女性で本来伯爵が求めるべきターゲット。

しかし伯爵は姉には目もくれずミーナを選ぶ。
伯爵はすっかりミーナのとりこ。
あまりにミーナと仲良くしすぎのため、召使いのイゴールに「吸血鬼にあるまじきこと!」と怒られる始末。
そしてそのあげく、

「好きなんだよ!とっても・・とってもあの子が!」
と、カミングアウトさえする。
そう、これはノーマルだった男が、ロリに堕ちる物語!
まさにロリコン伯爵。
ここがビリマンとは決定的に違うところだ。
・・・・・もしかしたら、ビリマンとの比較ではなく、こっちの方向性がマズいと判断されたのかも・・・
これシリーズが進んでいたらさらにヤバいことになってたかもしれん。
昔「Mina and the Count」今後のエピソード予定が6話以上ある記事がweb上にあった。
今はそのサイトはもう無いし、結局作られる事はなかったので、それが本当か嘘か判断はできないが、それが「ミーナと伯爵」のシリーズ化へのなごりだったのかもしれない。
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コメント
- yutiru:
- >ミーナと伯爵
動画サイトでひと通り観ました☆
二人の関係が、昭和の少女マンガによくあった
年の差ラブコメみたいで微笑ましいですね~。
伯爵のデレが強すぎてハラハラもしますが(汗)
いいぞ、もっとやれ(^▽^)
- スカポン太:
- >昭和の少女マンガに
うわあい、すごい的確な表現。
ですねー、こっちは伯爵の方がラブラブしてますが。
- C.ボロディン:原語の声優は豪華だったんですね
- これ、たしか日本でもやってましたよね~。
小学生のころ、CNで何回か見た覚えありますよ。
あの後、幼女萌えになったのかww
- スカポン太:
- そう、昔はCNで何度も放送していたんですよね。
今はもう「What-A-Cartoon!」は放送しなくなりましたが。
(カートゥーンカートゥーンショーは今でもたまにやるかな?)
ニコロデオン版はニコロデオンそのものがもう無いという(笑)
- ブラッドリー:
- 日本でもまたWhat a cartoon showの作品やってくれないかな~
ミーナと伯爵見たいです
- スカポン太:
- 「Cartoon Cartoon show」の方はたまに放送されるんですけどねえ。