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スパークレディ・ヨーコ(Yoko Tsuno)

yoko_tsuno_v01e.jpg
というわけで、Yoko Tsunoゲットしたよ。
日本風の姓名ならツノヨーコ。
「でも、BDだからお高いんでしょう?それにフランス語だし。」
ご安心ください、こちらは最近イギリスの出版社Cinebook Ltdから発売されている廉価英語版でございます。
Yoko Tsuno 1: On the Edge of Life

ハードカバーではなくソフトカバーなので、少し安いです。
本当は原書が一番いいのだろうけど、読めないフランス語より読める英語!ってことで。
とりあえず1巻を買ってみたんですが・・・あれ?なんか変だな。ああ、これはオリジナルの7巻「La Frontière de la vie」ではないですか。
イギリス版では7巻からの刊行なんですね。初期のものは少し古すぎるということだろうか。もし売れ行きがいいようならきっとそのうち古い刊も出るかな?
(エロイカより愛をこめてを3巻から出すとか、幽遊白書を飛影あたりが出てくる巻から出すとかそういうノリ?)

廉価版とはいえ、サイズはA4の大判サイズ。
本編は44pほどですが、サイズ的に1pが日本のマンガの2p相当くらい。かつ、内容はかなり密度が濃くて、日本のマンガ式にしたらおそらくさらに4倍くらいになるんじゃないだろうか。
ちょうど長編映画一本分を見た感じくらいの読み応えあります。

yoko_tsuno_v01e01.jpg
なにしろ1pでこのコマ数ですからね。
背景が細かく描き込まれていて、なかなか良いです。ヨーコさんもけっこうな美少女だし。
ユーロマンガなどで紹介されているメビウスやニコラ・ド・クレシーのようなアーチスティックなものと違って、伝統的なBD(バンド・デシネ)ぽくて、ちょっといいなあ。こっちの方が「BDを読んでる」って気がする。

メビウスもすごくいいんだけど、あれはBDの代表というよりメビウスという作家の作品という色が強いのよね。
オノナツメや松本大洋のマンガを見て、それを日本のマンガぽいものとして語れないように。

内容に関してはまた今度。なにしろ1pに2、3回くらい「転」があって展開してゆくので読み飛ばしで読めない・・・

Yoko Tsuno公式サイト
http://fr.wikipedia.org/wiki/Yoko_Tsuno
作者はロジェ・ルルー (Roger Leloup)。
(※作者名の日本語表記は日本語版wikipedia記事に合わせた 英語読みすると全然違う読みになりそうだ・・・)
ベルギーのマンガ雑誌「Journal de Spirou」に1970年からSF冒険ものとして連載開始。
それらがまとめられたアルバム(単行本)第一巻は1972年の「Le Trio de l'étrange」。
最近でも2005年に新刊が出たと言うから、まだまだ現役な人気シリーズのようですね。
ベルギーではストリートの名前になったり(YOKO TSUNO STRAAT)、切手にもなったりとかなり有名らしい。
このヨーコさんに恋する男性も続出したとか。フランス人の「日本人の女の子大好き!」っぷりはこのへんに源流があるのかも。

最初期の「Le Trio de l'étrange」の内容は公式ページで少し見られますが、絵柄は今よりずっとマンガっぽい感じ。
その後、背景などがどんどんリアルになり、3~4巻くらいまではまだキャラクターはマンガぽかったものの5巻あたりで今の作風が完成したっぽいです。
各巻のプレビューはこちら出版社「Les intégrales Dupuis」のサイトでも読めます。
http://integrales.dupuis.com/integrale-YOKO-1.htmlのプレビューより、ヨーコさん初登場のシーン。
first_Yokotsuno.jpg
盗難警報機システムをテストするために雇われた日本人技師として登場。
いかにも70年代チックな後頭部にボリュームあるおかっぱだこと!
初期のデフォルメの強いヨーコさんもいいなあ。
(やっぱり英語版は絵柄が安定してきた時期からの刊行ってことなのかなあ)



ヨーコさんは1969年12月25日生まれの日本の九州出身。現在ベルギー在住。
(生年月日は、70年代の連載時ではこれだとまだ子供なので、おそらく90年代ころに作られた設定じゃないかと思う)
年齢設定はわからなかったけど、学生じゃないようだし、20歳台なんじゃなかろうか。

公式サイトで見ると、ヨーコは「洋子」のようです。苗字の方の漢字は不明。津野かしら?
「Yoko tsuno electrical engineer」という表記をよく見るように、ヨーロッパには電気技師としてやってきた。
メカに強く、さまざまな乗り物も乗りこなす、理系ガール。
さらに合気道の黒帯で武術の達人だったりします。
ただ、どうも中国人のイトコがいるらしく、中国の血も少し混じってるのかな?そのへんのオリジン話はどこかの巻で語られているそうですが。

キャラクターとしての名前の由来はパリ生まれの日本人女優の「ヨーコ・タニ」から。
「映画「金星ロケット発進す」を観た作者が、日本人の主演女優の姿に強い影響を受けて描き始めたとのこと。」(ヨーコ・ツノのテレビ情報より
そういえば、4月の「世界を変える100人の日本人!JAPAN☆ALLSTARS」で紹介されたらしいですね。もうちょっと早く知っていれば・・・・見たかった。



ところで、このヨーコさんが日本でアニメ化企画があったようで。
yoko_tsuno_yoshifumi_kondo.jpg
スイスのアニメマンガ系blog「THE NONBIRI TIMES」の記事「Yoko Tsuno… Als Anime?」より

アニメージュ1998年4月号の近藤喜文追悼特集で掲載されたというこの記事によって、Yoko Tsunoのアニメ企画が「日本アニメーション」によって進んでいた事がわかる。

真っ赤なオーバーオールスカートに70年代的なふっくらとしたおかっぱ、まさしくYoko Tsunoですね。
近藤喜文が日本アニメーションに在籍していた頃と言うと、赤毛のアンなどがやっていたころだから、もしかして世界名作劇場の企画だったのかもしれない。
「イギリスの漫画」と書いてあるのは、おそらくこの記事を書いた記者の間違いだろう。

バイクに乗るヨーコは3巻で出てくるみたいですが、なんとホンダ ダックス!
なんかこっちのほうがオシャレな気が!着ているのはヨーコ愛用の武道着。

Yoko-honda_bd_20100707051901.jpg Yoko-honda.jpg
そして、まさにこのシーンのヨーコがフィギュア化もされていたり

近藤喜文が日本アニメーションに在籍していたのは1978年ごろ。
1972年初単行本だから、けっこう早い時期に企画があったようだ。(1978年は単行本が8巻目が出た頃)
結局実現しなかったこの企画だが、調べて行くと面白い記事が見つけられた。

Yoko Tsuno と トータリースパイズ(@蛸足配電盤)
日本でボツったヨーコさんアニメ化企画は、今度はヨーロッパでトータリースパイズのあのMarathonによって2005年にアニメ化される企画があったようです。
Monster Allergy et Yoko Tsuno s’animeront en 2005.
Jetixにも配給されるので、もしかしたら実現したら日本でも見れたのかもしれない。
でも、Team GalaxyやMartin Mysteryですら上陸しなかったので無理かなあと思っていたら!

このヨーコ・ツノ アニメ企画が流れ流れて実現したのが「Team Galaxy」だとか。

[TV] Team Galaxy, was Yoko Tsuno

な、なんだってーーーー(笑)
TeamGalaxy01.jpg
ああ、確かに主人公はヨーコさんです。(こっちのヨーコさんは赤毛ですが)
言われてみればチーム構成も似ているな!

ただ、オリジナルのフランス語版ではYOKOじゃなくてKIKOなんだよね・・・
どこがどうしてどうなったやら。

Team Galaxyのパイロット版の絵が記事の下に載っていますが、こちらにはもう少し痕跡が残ってる。
主人公女性は黒髪で、チームの二人は黒髪と赤毛の男。
これはヨーコ・ツノさんが行動をともにするVicとPolなんだろうなあ。
http://www.yokotsuno.com/fr/personnages.html

Yoko Tsuno が YOKO(KIKO)に
Pol が BRETTに
Vic が JOSHに
Myna が Fluffyだろうか。
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コメント

アヤコ
Yoko Tsuno公式サイトの人物紹介見て気がついたのですが、Yokoさんのルーツって九州なんですね!九州仲間w 急に親近感わいちゃいました。
ちなみに、私の祖母のうちが宮崎県都農(つの)町にあるのですが、まさかYokoさんって…。
きもっちぃ:
人に歴史あり、ですねー。

まさかTeam GalaxyのYokoさんにまで繋がってるとは思いませんでした。
でも彼女はすっかりMarathon風のギャルとなってると思いますがw

名前が変わったのもオリジナルのヨーコさんと違っちゃったからですかね。
スカポン太:
>アヤコさん
え!都農町なんてあるんですか!
これはもしかして・・・

>きもっちぃさん
確かにヨーコさん繋がりはあったけど、まるでキャラが違うので想像もしてませんでしたよ。
フランス版はさすがに元の企画が違いすぎちゃったので名前を変えたんでしょうねえ。
toshiaki hontani:
近藤さんのヨーコ、懐かしい!
私は当時、日本アニメーション社の新人生だったので、この絵を見る機会に恵まれました。
この年(1980年)「スパークレディ・ヨーコ」「宇宙船サジタリウス」「へーい!ブンブー」の3本の企画書用素材のトレスを、作画班でやってました。
スカポン太:
わーお、貴重な証言が。
本当に近藤さんのヨーコさん企画あったんですね。
企画が全部通るとは限らないのが常とはいえ、スパークレディ・ヨーコ見てみたかったですなあ

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