Scott Pilgrim Vol.6
>'Scott Pilgrim' Vol. 6 Sells Out(ICv2)
8月公開の映画「Scott Pilgrim vs. the World」の前に発売されたスコット・ピルグリムの6巻にして最終巻が発売されたわけですが、記事によれば予想を大きく上回り数日で完売。(増刷予定)
これはBordersの扱うグラフィックノベルの歴代の中でも瞬間最高売り上げとなったらしい。
めちゃめちゃ売れてますなあ。映画効果といっても映画公開前なので元々人気高かったということでしょう。映画公開されたらさらに売れるんじゃなかろうか。
出版元のOni PressはマーベルやDCに比べたら「その他大勢」ともいうべき出版社。
マーベルをジャンプみたいなものとすれば、スコピルはガンガンから鋼の錬金術師が出て大ヒットしたみたいな感じに近いかもしれない。
もうこれは日本語版も出すしかない!
・・・・っても、伝え聞くところによれば翻訳版の企画はあるものの、日本の出版社はまるで興味ないみたいです。あほう。

ともあれ、「Scott Pilgrim 6」です。
5巻では金ぴか仕様でしたが、今回はマット地にスコットの部分だけニスびきの光沢印刷。
装丁に凝り始めたというのは、アメコミとしてみれば珍しい。
さて、ラモーナが消えて終わった前巻、最終巻の展開ははたして・・・

って、なんじゃこりゃーーーーー!!!
はいボケてみました。
何も描かないことで、時間経過や空間や光などなどを描く。
こういう手法そのものは特に珍しいわけでも新しいわけでもない。しかし、ページ数の少ないアメコミやBD(バンドデシネ)などでは、やりたくてもやることが難しい手法。
そしてページ数の多いMANGAでこそ、それは「効果」になる。(ページ数少なくて高い本でこれやられたらすごいって言うより読者が怒りだしそう)
フォーマットが表現やスタイルを作る。そしてフォーマットは内容にも影響を与える。あらためてそう思った。
MANGA論はそこまでにして、本編。

「お前も元カレ軍団に入らないか」「だが断る!」「なら死ね」
いよいよラスボス・ギデオンとの対決。って、いきなりスコット死亡。

と、思ったら復活。
理由は「スコットは3巻で1upしたから」 ああ、そういえばLIFE 1つ増えてたね。
って、なんじゃそりゃーーーーー!それがスコット・ピルグルム。
すっかり忘れていた、というか意味がよくわからなかった、3巻のあれが伏線だったのね。
そんなこんなでラモーナも帰ってきて、ギデオンとファイナルバトル。ギデオンの目的も分かって(イマイチ理解できなかったけど)ついに決着。
ラモーナさんは毎回髪型かわるなあ。(それも伏線ぽかったけど、よくわからん)
スコットとギデオンの噛み合ない会話とかも面白かったです。猫会話とか。
「お前は猫だったのか!」「は?猫じゃねーよ。 え、なに?おまえんとこの猫にギデオンって名前つけてんの?」みたいな。
それにしても、最終巻だからってスコット、キスしすぎ。
3大ヒロインとぶちゅーしまくり。こいつは・・・・
この流れで妹登場したから、妹にもぶちゅーするかと思ったわ!
それぞれの反応がまたいいんですけどねえ。キムは5巻でもそうだけど、ちょっとせつない。
スコット・ピルグリムはいわゆるラブコメでもあって、3人のヒロインといちゃいちゃする。
Kim Pine(高校時代の元カノ 現在のバンドメンバー)
Knives Chau(スコットが本編で最初につきあった女子高生 ラモーナ登場でふられる)
Ramona Flowers(本命ヒロイン)
私はナイヴス派ですけどね。
まあ、キスといえばStephen(ステファンて読んでたけど、英語読みだとスティーブン?)のが一番ビックリでしたが。そ、そんな伏線あったっけ???

女子高生にむかって何言ってるんだこいつは!!スコットてめえええええ。 うん、ナイヴスかわいい。
そんなナイヴスだけど、最初このころからするとずいぶんと変わったねえ。(絵柄が)
初登場時のナイヴス(1巻) 制服です(キリッ)
そして6巻のナイヴス。
えらい変わったなあ(笑)特に目の大きさが。

私としてはナイヴスの友達のタマラちゃん(Tamara Chen)もプッシュしたい!
今までもちょっとだけ出ていたけど、もっと出番あってもよかったと思うんだ。(本編ストーリーには特にからまないんだけどね)
まあキャラつうか、絵柄そのものが最初の頃からはどんどん変わっているんですが、初期の巻などはOni Pressのサイトで少し立ち読みできる。
SCOTT PILGRIMのページ(表紙下の「preview!」で中身を読める)
一巻の頃はオルタナティブコミック的なところもあったが、どんどんポップな感じに絵柄が変わっていったのがわかる。
キャラだけでなく画面構成なども、よりスッキリと整理され、読みやすく構成力も格段にあがっている。
他に大きな変化といえば「スクリーントーン」。
少しづつスクリーントーンを使い始めていったが、特にこの6巻では今まで以上に多用している。

さらに、それまではトーンを使っていても単純なドットパターンだったが、今回は多様な種類のスクリーントーンを使っていることがわかるだろうか。
ちなみにこの眉毛太めな娘さんがスコットの妹のステイシー。
スコット・ピルグリムの女の子はみんなかわいい。
8月公開の映画「Scott Pilgrim vs. the World」の前に発売されたスコット・ピルグリムの6巻にして最終巻が発売されたわけですが、記事によれば予想を大きく上回り数日で完売。(増刷予定)
これはBordersの扱うグラフィックノベルの歴代の中でも瞬間最高売り上げとなったらしい。
めちゃめちゃ売れてますなあ。映画効果といっても映画公開前なので元々人気高かったということでしょう。映画公開されたらさらに売れるんじゃなかろうか。
出版元のOni PressはマーベルやDCに比べたら「その他大勢」ともいうべき出版社。
マーベルをジャンプみたいなものとすれば、スコピルはガンガンから鋼の錬金術師が出て大ヒットしたみたいな感じに近いかもしれない。
もうこれは日本語版も出すしかない!
・・・・っても、伝え聞くところによれば翻訳版の企画はあるものの、日本の出版社はまるで興味ないみたいです。あほう。

ともあれ、「Scott Pilgrim 6」です。
5巻では金ぴか仕様でしたが、今回はマット地にスコットの部分だけニスびきの光沢印刷。
装丁に凝り始めたというのは、アメコミとしてみれば珍しい。
さて、ラモーナが消えて終わった前巻、最終巻の展開ははたして・・・

って、なんじゃこりゃーーーーー!!!
はいボケてみました。
何も描かないことで、時間経過や空間や光などなどを描く。
こういう手法そのものは特に珍しいわけでも新しいわけでもない。しかし、ページ数の少ないアメコミやBD(バンドデシネ)などでは、やりたくてもやることが難しい手法。
そしてページ数の多いMANGAでこそ、それは「効果」になる。(ページ数少なくて高い本でこれやられたらすごいって言うより読者が怒りだしそう)
フォーマットが表現やスタイルを作る。そしてフォーマットは内容にも影響を与える。あらためてそう思った。
MANGA論はそこまでにして、本編。

「お前も元カレ軍団に入らないか」「だが断る!」「なら死ね」
いよいよラスボス・ギデオンとの対決。って、いきなりスコット死亡。

と、思ったら復活。
理由は「スコットは3巻で1upしたから」 ああ、そういえばLIFE 1つ増えてたね。
って、なんじゃそりゃーーーーー!それがスコット・ピルグルム。
すっかり忘れていた、というか意味がよくわからなかった、3巻のあれが伏線だったのね。
そんなこんなでラモーナも帰ってきて、ギデオンとファイナルバトル。ギデオンの目的も分かって(イマイチ理解できなかったけど)ついに決着。
ラモーナさんは毎回髪型かわるなあ。(それも伏線ぽかったけど、よくわからん)
スコットとギデオンの噛み合ない会話とかも面白かったです。猫会話とか。
「お前は猫だったのか!」「は?猫じゃねーよ。 え、なに?おまえんとこの猫にギデオンって名前つけてんの?」みたいな。
それにしても、最終巻だからってスコット、キスしすぎ。
3大ヒロインとぶちゅーしまくり。こいつは・・・・
この流れで妹登場したから、妹にもぶちゅーするかと思ったわ!
それぞれの反応がまたいいんですけどねえ。キムは5巻でもそうだけど、ちょっとせつない。
スコット・ピルグリムはいわゆるラブコメでもあって、3人のヒロインといちゃいちゃする。
Kim Pine(高校時代の元カノ 現在のバンドメンバー)
Knives Chau(スコットが本編で最初につきあった女子高生 ラモーナ登場でふられる)
Ramona Flowers(本命ヒロイン)
私はナイヴス派ですけどね。
まあ、キスといえばStephen(ステファンて読んでたけど、英語読みだとスティーブン?)のが一番ビックリでしたが。そ、そんな伏線あったっけ???

女子高生にむかって何言ってるんだこいつは!!スコットてめえええええ。 うん、ナイヴスかわいい。
そんなナイヴスだけど、最初このころからするとずいぶんと変わったねえ。(絵柄が)


えらい変わったなあ(笑)特に目の大きさが。

私としてはナイヴスの友達のタマラちゃん(Tamara Chen)もプッシュしたい!
今までもちょっとだけ出ていたけど、もっと出番あってもよかったと思うんだ。(本編ストーリーには特にからまないんだけどね)
まあキャラつうか、絵柄そのものが最初の頃からはどんどん変わっているんですが、初期の巻などはOni Pressのサイトで少し立ち読みできる。
SCOTT PILGRIMのページ(表紙下の「preview!」で中身を読める)
一巻の頃はオルタナティブコミック的なところもあったが、どんどんポップな感じに絵柄が変わっていったのがわかる。
キャラだけでなく画面構成なども、よりスッキリと整理され、読みやすく構成力も格段にあがっている。
他に大きな変化といえば「スクリーントーン」。
少しづつスクリーントーンを使い始めていったが、特にこの6巻では今まで以上に多用している。

さらに、それまではトーンを使っていても単純なドットパターンだったが、今回は多様な種類のスクリーントーンを使っていることがわかるだろうか。
ちなみにこの眉毛太めな娘さんがスコットの妹のステイシー。
スコット・ピルグリムの女の子はみんなかわいい。
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コメント
- Ohara:
- うむ! ピルグリム3巻あたりからめっさ巧くなった
実写版はトレイラー見たけどあれはアカン
>伝え聞くところによれば翻訳版の企画はあるものの
もすこしそこんとこkwskお願いします (^ω^)
- VicIsono:
- 洋泉社あたりで出してくれないですかねぇ。
映画秘宝は以前からエドガー・ライト監督をプッシュしてるし
アメコミ映画の紹介に力を入れてくれてるし。
にしても、一週間で10万部完売で5万部増刷決定って
トワイライト漫画版の6万6千部より凄いじゃないですか。
(トワイライトみたいな「仕掛けられたベストセラー」じゃなくて
完全に「作品の実力」だから余計凄い。
てか、トワイライトって結局実売いくらだったんだろ…)
- スカポン太:
- >Oharaさん
http://twitter.com/ceena_J/status/19808324345
http://twitter.com/ceena_J/status/19808810300
こんな感じで、翻訳企画に動いている方はおられるのですが、玉砕という状況。のようです
>VicIsonoさん
案外、普通のマンガ出版系よりは可能性ありそうな気がしますねえ。
スコット・ピルグリムがアメリカで評価高くとも、翻訳MANGAは日本でバカ売れするとは思いにくいので大手マンガ系出版社は手出しにくいかも。
そんなんどうでもいいから、俺のために出してくれ!
ああ、トワイライト漫画版より売れてたと聞くと、あらためてオドロキました。
ほんとトワイライト漫画版の総合実売数ってどんだけなんだろう・・・ あれからランキングでも見かけないので
- Ohara:
- 椎名さんでしたか
てことはあの人がコネがある講談社は既に断ったのね...うーん
あの人が動いてダメならしょうがないかなぁ
- ドラゴン坊主Z:
- 今更ですがこのスコットピルグリムって可愛い絵柄にして以外にもバイオレンスですね、この作品のタッチで北斗の拳を描くなんてどうでしょうか?北斗百裂拳…アタタタタタタタタタタタ…ホアッタアの後に、ビデぶっとの叫び声とともに××××が露出する演出が話題になった漫画フリークなら誰もが知ってる名作格闘漫画ですし××××が飛び出す描写なんか黒く塗りつぶすかたちでモザイクが入りそうですね。
- スカポン太:
- えーっと、こんな感じ?
http://www.flickr.com/photos/radiomaru/3870127539/
まあ、作者も多分、北斗の拳は好きなようで、作品中にも北斗ネタ出てきますね