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Mia et le Migou

以前紹介した「Mia et le Migou」も見ました。

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2008年に公開されたフランスの劇場用アニメ「Mia et le Migou
監督:Jacques-Rémy Girerd(ジャック=レミ・ジレール)
制作:Folimage
配給:Gebeka Films
DVDはリージョン2で言語はフランス語のみ。


レイアウトや動きが「日本ぽいなあ」と見てて思った。一言で言うと「ジブリっぽい」。
それを言っちゃうとそれだけで作品の価値が下がるようで、あまり言いたくはないのだが、しょうがないか。
監督もこの作品ではジブリっぽいものを作りたかったんじゃないかと思えてしょうがないので、それならそれで目的としては成功したのかなと思える。
しかしそのために「海外のアニメを見た」というインパクトは弱くそこが残念だ。
絵画的タッチや細やかな動きなど見所は多いんだけどねえ。あとミアちゃんかわいい。
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ミアちゃんは、もの静かな感じだが、芯が強い感じの少女。
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「貧乳はステータスなん?」
このミアちゃんが、なぜかおっぱいをよく気にしてるのが不思議でした(笑)
そうではなくて、ポケットの無いワンピースだから、胸に布を巻いてそれをポケット代わりにして、よくそれを確認していたからなんですね。
でも、まったく膨らんでいないのにここからリンゴを出したりする不思議!


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イノセントな感じに描かれているミアちゃんだけど、時々大人びた表情やしぐさをするのには、ちょっとドキリとします。少し危険な香り・・・・この子ちょっとヤバいかも。無垢にして小悪魔。

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フランス製だけど、舞台は南米。(だから日系人ぽいキャラもいた)
森の奥地でリゾート開発工事が進行中。
そこに出稼ぎに行っている父に会いに行くために、たった一人で旅に出るミアちゃん。
いろいろあって、たどりつくと、そこで土人形のような森の精霊ミグーに出会う。
開発会社の社長は進まぬ工事にいらついて、ついにロケットランチャーで湖の中央にある聖なる樹を破壊するが・・・

うむむむ、こうやって書くとストーリーも新鮮味が無いかも・・・いろいろともったいない作品だなあ。

ただ、この作品で面白いのは自然と人間がそれほど対立しないことかもしれない。
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聖なる樹を破壊され、精霊達は衰退し、世界は闇に包まれた・・(え、これこんなアニメだったん!?)
っぽい表現はあったものの、「人間の横暴に自然が怒り狂う」感じじゃないんですよ。
ミグーもうわーとか言ってるだけで特に凶暴化しないし、ミアちゃんも特になんかやったわけじゃないんだよなあ。
おっさんが勝手に暴れて、勝手に痛い目にあっただけというか。
人間が何をしようと、自然はただそこにあるだけ。
私にはそんな印象が強かった。


そうそう、この聖なる樹破壊のシーンが凄いんですよ。
それまでまったり進んでいたのに、ここだけ別アニメになったかのような迫力。
トトロ見てたら突然エヴァンゲリオンになった!みたいな。(あ、巨神兵登場と思えばこれもジブリっぽいのか)
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ドカーン
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バゴォォ
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ゴゴゴゴゴ


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そういえば、ミアちゃんは最初長髪だったんだけど、途中から短髪になるのですが、それは旅の途中で妖怪ババアに髪を切られたから。
妖怪ババアも悪い人じゃないみたいなんだけど、どうしてそんなことしたのか、さっぱりわかりません。
というか、なぜそんなエピソードが加えられているのか、この妖怪ババアはなんなのか。
妖怪ババアもこれっきりで、その後ストーリーにまったくからんでこないし。
フランス語がわかれば、理解できるんですかねえ。気になります。
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