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素顔のアメコミ・ヒーロー

ヒストリーチャンネルの「素顔のアメコミ・ヒーロー」見ました。

さすが海外のドキュメンタリーは密度が濃くて見応えありますねえ。なかなかおもしろかったです。
スタン・リーが登場するのはまあよくあるけど、他にフランク・ミラーに、ニール・ゲイマンなども登場。
ニール・ゲイマン歳とらねえなあw 吹き替えがさわやか声なのに笑った。アラン・ムーアも出て欲しかった。
そういやケビン・スミスも出てたね。

アメコミといっても、基本的にメインストリームの作品が中心。
スーパーマン、バットマンから始まり、そこにマーベルが加わり、それらを中心に現代までの流れを追っている。
だからアンダークラウンドコミックやインディーズコミックは特に扱われてはいません。
(いつかインディーズコミックから見たアメコミ史というのも見てみたい)

似たようなものは前にも見た事はあったけど、今回のこの「素顔のアメコミ・ヒーロー」では、特に「戦争や社会状況がコミックブックにどう影響を与えてきたのか」という視点でまとめられていた気がします。
アメコミの変遷はある程度知ってはいたけど、こうやってまとめられたものを見ると、新たな発見や認識もあって面白い。よくできてます。

それと、ここで扱っているジャンルや作品が「コミック」ではなく「コミックブック」と言っていたのもいいですね。(翻訳もちゃんとコミックブックと言っていたのはよかった)

古いバットマンの実写ドラマはヒットしたけど、あれが逆にアメコミのイメージを一般に固定化しちゃったのかなとも思えました。
一般層の多くはあれが「コミックヒーロー」と思ったが、コミックのほうはヒーローたちは苦悩し話は複雑化していた。
スーパーマンも映画は人気でたけど、コミックの方はあまり人気無かったとか。

ウォッチメンも25年も前の作品。
そんなすでに通り過ぎた場所の古典作品がようやっと映画になって、みんな気がついたというのも象徴的だったかも。

最後にコミックブックの今後の展望も語られていましたが、「内容が」ではなく「これからはコミックブックストアではなく書店」「電子書籍」などというのも、今回のドキュメンタリーのテーマに合っていたかと。
90年代のコミックブックバブルはすごかったんだんだなあ。マーベルが倒産するほど。

再放送は1月22日 (土)15:00~17:00ほか

漫画で読むアメコミの歴史もオススメ。
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コメント

タ ッ キー:
おもしろかったですね。フランク・ミラー毛がなくなってましたが。
これは…ご存じですよね?
http://www.amazon.co.jp/dp/B000OQF4II/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1294573064&sr=8-1
スカポン太:
フランク・ミラー、まるっぱげになってましたねえ。

そのDVDは知ってますが、すっかり忘れてました!
そういえばそっちではインディーズコミックも確かけっこうとりあげていたんでしたっけ
タ ッ キー:
>インディーズコミック
そうです。私は字幕なし版で見ました(意味ねぇ)。
番組では「アイディアもらった」「原作者に怒られた」「社長の英断」等々、
アメリカ社会の縦ラインが見えておもしろかったです。
くろみつ:
この番組が作られたのも、もう結構前になるので、
今のアメコミ電子化の流れを予見しているコメントが感慨深い感じです。
編集長が語っているのだから今その通りになってるのは当たり前とも言えますが…

「スパイダーマン誕生の秘密  スタン・リーの世界」も結構楽しかったです。
周知の話ばっかりで濃い人には向かないかもしれませんが…
ちなみに、これ単体のDVDより、同じDVDを収録している
「スパイダーマン・アメージングボックス」を探した方が三桁価格とかで買えて安上がりという……
スカポン太:
>くろみつさん
今はアメコミの電子化はかなり進んできましたねえ。
iPadが出たのが大きかったのかはわかりませんが。
「スパイダーマン・アメージングボックス」そんなのもあったのか!

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