ゴスっ娘 セカイ系
03/10 からルビーグルーム再開ですよー。(今度こそ新エピを・・・)


ame-comiヒロインズシリーズではロビン女体化させたこれが、コンセプトとしてもデザインとしても、やはり秀逸。
そこで、こちらの記事>The Dark Knight Goes Anime
これが発表された当時の記事なのでけっこう古いんですが、ここでのあちらの人の感想がおもしろくて、このバットマンは「ゴス」。このロビンは「エモ」。
ロビ子は「萌えエモ(moe emo)」って表現されてますが・・・うおお、うまいこと言った!
もともとバットマンはゴスっぽいけど、マッチョのままだとダークヒーローだが、こういう細身にデザインされた感じがより「ゴス」っぽいということなんでしょう。
対してロビ子は「エモ」ですが、あの髪型とか、ちょっと文系女子っぽさがゴスというよりエモなのかなと。
今やゴスとエモはさほど区別がつきにくくなっているけど、イメージの違いというのはこういうとこなのかなあ・・と思った次第であります。
というわけで、恒例 ゴスっ娘語りはじまるよー (今回もちょっと長くなった!)
>ゴスロリ娘が、ミニシルクハットを付けると、ゴスロリのゴスの部分のパワーが弱まり、ステージ衣装つーか…、アイドル服に近づくような気がします。 by 妹屁
ただ、実際にゴスロリアイテムとして売られてたと思います。
確かにゴスの妖しさとはちょっと違う感じもするけど、薔薇やレース付きならゴスロリっぽくないですかね。
もとはロリータのアイテムだと思うんだけど、それがゴスロリに、さらにステージ衣装的に一部で使われちゃったゆえにイメージの逆流がおきているのかも。
>もう既に出たかなぁ?(映画版プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険)の【ダークドリーム(変身する前)】がいますよ。普通にゴスロリかもしれませんが…、ダークドリームは、悪人臭い紫色アイシャドーと口紅してたような。 by 妹屁

映画「Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」のダークプリキュア5
ゴス・ゴスロリだというより、これは今まであったダークなライバルキャラ的なものでは・・・
ん、変身前?


あらいいじゃない!! そんなに期待してなかったんだけど、これはけっこう好みかも。
ゴスロリだと思いますが、メイクがいい!黒い(紫?)アイシャドウとリップが・・・むしろゴスっぽい。
いいねえ。東映いい仕事してはる。

「ACONY」のアコニー・ランチェスター
日本ではかなり珍しい、かなりど真ん中な「ゴスっ娘」らしいデザインの「ゴスっ娘」
うーん、ほんと珍しい。
>同人STG「東方Project」の「東方地霊殿」の4面ボス「古明地さとり」はどうでしょうか?彼女は「覚り」という妖怪で、心を読む能力を持つせいで地底の国に追いやられたというキャラクターなんですが、設定とか性格やテーマ曲もなんとなくゴスっぽいと思ったんですが・・・違うでしょうか?あと5面ボスの「火焔猫燐」も服装がゴスっぽいと思います。(コメントからそのまま引用)


「東方地霊殿」古明地さとり と 火焔猫燐
とうとう東方まででてきた(笑)
さとり様はちょっとゴスとは違うかな。アンニュイな神秘性と暗さはあるけど、ゴシック的な要素は少なめ。
お燐はゴスロリですね。性格は明るい感じだけど、火車なだけにゴス要素は意外に高め。
二次創作はさすがにイマドキの絵師がイマドキの絵で自由に描いてるけど、そもそも東方は『ロリータの世界』。
最近の「ロリ」というより、「70年代美少女もの」つうか・・・(まさかイマドキこのテイストがブレイクするとは思わなんだったけど)
地霊殿は東方の中でも地獄巡りなだけに全体的に暗く、ゴシック的。
だから、お燐がゴスロリというのは必然だったのかもしれませんなあ。ゴシックなロリータつうことで。
お燐の道中曲「廃獄ララバイ」はアイリッシュケルトサウンドぽくて地霊殿の曲の中では一番好きかも。


『スカイハイ』のイズコ
和ゴス!
というのが一番ピッタリなのかなあ。
「GOTH」は欧米発祥ゆえに、ゴシックではない。けれど日本にある「ゴシック的なものの具現」。
そういえば、実写版の方、釈由美子がゴスっぽかったといえばちょっとアレですが、あのファッションは「和ゴス」ですね。
黒井ミサ、地獄少女、それらの系譜。

自分としては、ここに「涅槃姫みどろ」も加えたいですわ。
「厄いわね」
みどろさんはすごくゴスかったです。


『巷説百物語』の山猫廻しのおぎん
むしろ、『巷説百物語』のおぎんさんが微妙な気が。
キャラクターとしてはいいんだけど、時代物ということで、少しはずれちゃったという気がするのですよ。
古き暗黒が現代に蘇ってこそ、「ゴス」かなあと。
ただ眠狂四郎はゴスってイメージ。


『学校であった怖い話』の岩下明美と荒井昭二
これはやったことないのでなんとも言えませんが、ホラー系はこんな感じすよねえ。
なんというか、もう一押し何かあれば「ゴスっぽい」という感じになりそうですが。
>FF4のカルコブリーナ
ロマサガ1のシェラハ(特に変身前)
はゴスでしょうか。特に前者は微妙な気がしますが…

FF4のカルコブリーナ


ロマサガ1のシェラハ
「ついにねんがんのアイスソードをてにいれたぞ!」
び、微妙~~~~~~~
うーん、ちょっとどちらもゴスとは言いにくいですねえ。
不気味キャラと、ダーク系貴婦人といったとこですかなあ。
確かにあっち側ではあるんだけど、ファンタジーだとそれが「普通」なので、ゴスというにはもう少し現代性が欲しいところ。
>はじめまして、スカポン太さん。いつもブログを拝見させて楽しんで頂いてます。
特に最近のスカポン太さんのゴスっ娘語りが面白くて、だんだんゴスっ娘やゴスそのものに興味が湧いています。
ゴスとは何か、特にゴスロリとゴスの違いが自分なりにも分かってきた気がしました。
やはり日本では「ゴスロリ」と「ゴス」がごっちゃにされやすい、というのが現状なんだなと思いました。
カートゥーンの中ではエミリーやレノーアなどたくさんのゴスっ娘がいるのに、日本のアニメや漫画、ゲームの中でのゴスっ娘を探すのはなかなか難しいですね。
その中でもやっと最近「ゴス」であり「少女」でもあるキャラで思い当たったのは、「なるたる」に出てくる「涅 見子(くり まみこ)」というキャラです。
彼女の特徴を言うと、性格は感情の起伏や表情の変化が全くなく、いつもぶつぶつ独り言を言っています。人を殺すのをためらう気持ちも皆無です。目つきも冷たい感じがします。
服装は家の中では全裸ですが、回によって黒いセーラー服だったりシンプルなワンピースたりします。
髪は黒髪でロングヘア、前髪が若干でこっぱちな感じです(個人的にでこっぱちで、一瞬CODE LYOKOのキャラデザが頭に浮かび上がりましたが)
そして何より彼女は物語上で「死」や「影」、「破壊」といったネガティブな言葉と濃厚な関係があるということです。
自分の中ではこれでもかと言うぐらい、ゴスっ娘の特徴が出ているキャラは日本では中々ないと思うのですが…どうでしょうか?
少々語りが長くなったのかもしれません、すみませんorz
それではこの辺で失礼しました。

「なるたる」の涅 見子(くり まみこ)
なかなか興味深いものが出てきました。
時代からいえばセカイ系作品で多く登場することとなる「無感情系」タイプのキャラで、ゴスとはちょっと違うかもしれないですが、ゴスっぽさに通じるものを強く感じるキャラクター。
Cuteさを排除してCreepyさが強くでているとこはゴスっぽいですよねえ。
そもそも・・・なんというか、「なるたる」ってゴスじゃなくてSFだけど、ゴスい。
この当時のセカイ系、例えば「最終兵器彼女」と比べてみればよくわかるかと思うけど、「なるたる」は凄まじく乾いていてゴスい。
ふむ。セカイ系か。
これについてはまた後で少し語ります。
>こんにちは。最近ゴスVSゴスロリ論争が白熱していますね。
私もゴス文化全般に興味がありますので、面白く拝見させて頂いてます。
ところで、日本のゴス、の感覚についてですが、これまで少女漫画においてのゴスの変化について書かれていなかったと思いますので、よろしかったらご意見の方お願いいたします。
********
ゴスロリバイブルなどで良く挙げられていた漫画家には、楠本まき、由貴香織里、三原ミツカズなどが特集を組まれていたように思います。
ここまでは所謂バンギャ寄りのゴスだったような気がしますが。
最近では以前記事に取り上げてらしたローゼンメイデン等の影響もあってか、オタク文化に深く根ざしたゴスロリが大変増えたように思います。
雑誌などで話題になる漫画もオタクよりの物が多くなったように思います。(黒執事など)
正直言って最近のゴス・ゴスロリはコスプレに近いニュアンスを大きく感じて仕様がないです……。
日本のアニメ等に登場するゴス寄りのキャラがどれも可愛らしいのは。
実在するゴス服を愛する少女たちの認識の変化もあるのかと思いまして。
*******
長々と失礼いたしました。
何か考察のヒント…とまでは行かなくても何か、スカポン太さまの脳みその刺激にでもなれば幸いです。
ちなみに私が一番ゴスらしいと思うキャラクターは『やまとなでしこ七変化』のスナコちゃんです。 by Sayo


『ヤマトナデシコ七変化』の中原スナコ
スナコはGoth-Girl。
これはまた面白いものが。
魔女系、妖艶系、神秘系、怪奇系、人外系などなど「ゴスっぽい性質のキャラクター」というものが今まで多く出て来ていましたが、スナコは「ゴス好きのゴス少女」というタイプ。
アメリカが舞台だったら、「そういう子」という感じで「ゴス」というポジションにおかれますね、間違いなく。
そういうこともあってか、「ヤマトナデシコ七変化」は「The Wallflower」という英題で翻訳され、ゴスガールのマイフェアレディものとしてけっこう人気あったと思います。
スナコといえば、

「屍鬼」の桐敷 沙子
こちらの沙子(すなこ)もゴスっ娘でいいですわあ。
恵はゴスロリだけど、沙子はゴスっ娘。
さて、オタク文化とゴスロリですが、確かに「コスプレ」つうか、「変わった衣装」として着てるだけっての多いですね。
ファッションの世界では「インナーはいずれアウターになる」ってな法則がありまして、文化もまたしかり。
アンダークラウンドカルチャーはいずれ表に取り込まれるが、その時には本来の機能は失われ、「形」だけが採用される。
なんというか、ゴシック、ゴスロリを描こうとして描かれたものと違って、そういう「コスプレじゃないの?」と違和感を感じるのは、すなわちそれが「素材」として使われているからなんでしょうね。
別の見方をすれば、なんだかよく知らない世界ではなく、サブカルチャーの中のサブカルチャーとして認知された結果だと思ってもいいかも。
映画の「下妻物語」と「ローゼンメイデン」あたりがやはり表に認知されはじめたきっかけなのかなあ。
ん?下妻物語ってロリータだけどゴスロリじゃねえよな???
そこでセカイ系ですよ。
1990年代末にぶわっと出てきた「なるたる」とか「最終兵器彼女」とか「エイリアン9」とかあのへんですよ。
これって、アニメやマンガ(&ラノベ)などから出てきた「GOTH」だったんじゃないかな。
あがいても変わらない世界で終わる世界。きみとぼくの関係が世界と等価。
そしてほぼ同じ時期にアメリカではジョーネン・ヴァスケスが「Johnny the Homicidal Maniac」を発表する。
幻想に夢想していた80年代のゴスが、より身近な「自分たちの心」というゴス感に変化していったのもこの時期。
20世紀末の世相のムードがけっこう似たような心理背景にあり、それが形となってそれそれ現れたが、手元にあった素材が違った。というように思えます。
このちょっと後にレノーアや、インベーダージムなどが登場するのがちょっと面白いかな。
日本ではカワイイ世界(マンガ)に憂鬱さが導入され、アメリカではGloomyな世界にKAWAIIが導入されたという。
ゴスロリもまたカワイイ・ロリータの世界にゴシックが導入されたものと思えば、なんか似ている。
アメリカでは身近にあったゴスの幻想力を使用したが、日本ではそれ(ゴス)の代りに「異能パワー」や「特別な世界」。マンガやアニメの世界ではその方が身近だったのかもしれない。
ゴスロリは少し遅れてアニメなどに導入されたがゆえに、少しズレが生じたのか。
セカイ系をへて、最近のアニメやマンガでは少しばかり雰囲気が変わったように思えます。
例えば「涼宮ハルヒの憂鬱」
セカイ系と似たような構造をもちながら、「でも今の日常は楽しい」という世界。
そんな時代に入って来たゴスロリは、ゴシック的なものはそげおち、すこし不思議くらいの非日常性をもった「新しいかわいさを持つ服」としての役割の方が大きかったのかもしれませんなぁ。
だから、調べてはいないけど90年代末にもしゴスロリが登場していたら、むしろ今よりゴスっぽいかも。


ame-comiヒロインズシリーズではロビン女体化させたこれが、コンセプトとしてもデザインとしても、やはり秀逸。
そこで、こちらの記事>The Dark Knight Goes Anime
これが発表された当時の記事なのでけっこう古いんですが、ここでのあちらの人の感想がおもしろくて、このバットマンは「ゴス」。このロビンは「エモ」。
ロビ子は「萌えエモ(moe emo)」って表現されてますが・・・うおお、うまいこと言った!
もともとバットマンはゴスっぽいけど、マッチョのままだとダークヒーローだが、こういう細身にデザインされた感じがより「ゴス」っぽいということなんでしょう。
対してロビ子は「エモ」ですが、あの髪型とか、ちょっと文系女子っぽさがゴスというよりエモなのかなと。
今やゴスとエモはさほど区別がつきにくくなっているけど、イメージの違いというのはこういうとこなのかなあ・・と思った次第であります。
というわけで、恒例 ゴスっ娘語りはじまるよー (今回もちょっと長くなった!)
>ゴスロリ娘が、ミニシルクハットを付けると、ゴスロリのゴスの部分のパワーが弱まり、ステージ衣装つーか…、アイドル服に近づくような気がします。 by 妹屁
ただ、実際にゴスロリアイテムとして売られてたと思います。
確かにゴスの妖しさとはちょっと違う感じもするけど、薔薇やレース付きならゴスロリっぽくないですかね。
もとはロリータのアイテムだと思うんだけど、それがゴスロリに、さらにステージ衣装的に一部で使われちゃったゆえにイメージの逆流がおきているのかも。
>もう既に出たかなぁ?(映画版プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険)の【ダークドリーム(変身する前)】がいますよ。普通にゴスロリかもしれませんが…、ダークドリームは、悪人臭い紫色アイシャドーと口紅してたような。 by 妹屁

映画「Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」のダークプリキュア5
ゴス・ゴスロリだというより、これは今まであったダークなライバルキャラ的なものでは・・・
ん、変身前?


あらいいじゃない!! そんなに期待してなかったんだけど、これはけっこう好みかも。
ゴスロリだと思いますが、メイクがいい!黒い(紫?)アイシャドウとリップが・・・むしろゴスっぽい。
いいねえ。東映いい仕事してはる。

「ACONY」のアコニー・ランチェスター
日本ではかなり珍しい、かなりど真ん中な「ゴスっ娘」らしいデザインの「ゴスっ娘」
うーん、ほんと珍しい。
>同人STG「東方Project」の「東方地霊殿」の4面ボス「古明地さとり」はどうでしょうか?彼女は「覚り」という妖怪で、心を読む能力を持つせいで地底の国に追いやられたというキャラクターなんですが、設定とか性格やテーマ曲もなんとなくゴスっぽいと思ったんですが・・・違うでしょうか?あと5面ボスの「火焔猫燐」も服装がゴスっぽいと思います。(コメントからそのまま引用)


「東方地霊殿」古明地さとり と 火焔猫燐
とうとう東方まででてきた(笑)
さとり様はちょっとゴスとは違うかな。アンニュイな神秘性と暗さはあるけど、ゴシック的な要素は少なめ。
お燐はゴスロリですね。性格は明るい感じだけど、火車なだけにゴス要素は意外に高め。
二次創作はさすがにイマドキの絵師がイマドキの絵で自由に描いてるけど、そもそも東方は『ロリータの世界』。
最近の「ロリ」というより、「70年代美少女もの」つうか・・・(まさかイマドキこのテイストがブレイクするとは思わなんだったけど)
地霊殿は東方の中でも地獄巡りなだけに全体的に暗く、ゴシック的。
だから、お燐がゴスロリというのは必然だったのかもしれませんなあ。ゴシックなロリータつうことで。
お燐の道中曲「廃獄ララバイ」はアイリッシュケルトサウンドぽくて地霊殿の曲の中では一番好きかも。


『スカイハイ』のイズコ
和ゴス!
というのが一番ピッタリなのかなあ。
「GOTH」は欧米発祥ゆえに、ゴシックではない。けれど日本にある「ゴシック的なものの具現」。
そういえば、実写版の方、釈由美子がゴスっぽかったといえばちょっとアレですが、あのファッションは「和ゴス」ですね。
黒井ミサ、地獄少女、それらの系譜。

自分としては、ここに「涅槃姫みどろ」も加えたいですわ。
「厄いわね」
みどろさんはすごくゴスかったです。


『巷説百物語』の山猫廻しのおぎん
むしろ、『巷説百物語』のおぎんさんが微妙な気が。
キャラクターとしてはいいんだけど、時代物ということで、少しはずれちゃったという気がするのですよ。
古き暗黒が現代に蘇ってこそ、「ゴス」かなあと。
ただ眠狂四郎はゴスってイメージ。


『学校であった怖い話』の岩下明美と荒井昭二
これはやったことないのでなんとも言えませんが、ホラー系はこんな感じすよねえ。
なんというか、もう一押し何かあれば「ゴスっぽい」という感じになりそうですが。
>FF4のカルコブリーナ
ロマサガ1のシェラハ(特に変身前)
はゴスでしょうか。特に前者は微妙な気がしますが…

FF4のカルコブリーナ


ロマサガ1のシェラハ
「ついにねんがんのアイスソードをてにいれたぞ!」
び、微妙~~~~~~~
うーん、ちょっとどちらもゴスとは言いにくいですねえ。
不気味キャラと、ダーク系貴婦人といったとこですかなあ。
確かにあっち側ではあるんだけど、ファンタジーだとそれが「普通」なので、ゴスというにはもう少し現代性が欲しいところ。
>はじめまして、スカポン太さん。いつもブログを拝見させて楽しんで頂いてます。
特に最近のスカポン太さんのゴスっ娘語りが面白くて、だんだんゴスっ娘やゴスそのものに興味が湧いています。
ゴスとは何か、特にゴスロリとゴスの違いが自分なりにも分かってきた気がしました。
やはり日本では「ゴスロリ」と「ゴス」がごっちゃにされやすい、というのが現状なんだなと思いました。
カートゥーンの中ではエミリーやレノーアなどたくさんのゴスっ娘がいるのに、日本のアニメや漫画、ゲームの中でのゴスっ娘を探すのはなかなか難しいですね。
その中でもやっと最近「ゴス」であり「少女」でもあるキャラで思い当たったのは、「なるたる」に出てくる「涅 見子(くり まみこ)」というキャラです。
彼女の特徴を言うと、性格は感情の起伏や表情の変化が全くなく、いつもぶつぶつ独り言を言っています。人を殺すのをためらう気持ちも皆無です。目つきも冷たい感じがします。
服装は家の中では全裸ですが、回によって黒いセーラー服だったりシンプルなワンピースたりします。
髪は黒髪でロングヘア、前髪が若干でこっぱちな感じです(個人的にでこっぱちで、一瞬CODE LYOKOのキャラデザが頭に浮かび上がりましたが)
そして何より彼女は物語上で「死」や「影」、「破壊」といったネガティブな言葉と濃厚な関係があるということです。
自分の中ではこれでもかと言うぐらい、ゴスっ娘の特徴が出ているキャラは日本では中々ないと思うのですが…どうでしょうか?
少々語りが長くなったのかもしれません、すみませんorz
それではこの辺で失礼しました。

「なるたる」の涅 見子(くり まみこ)
なかなか興味深いものが出てきました。
時代からいえばセカイ系作品で多く登場することとなる「無感情系」タイプのキャラで、ゴスとはちょっと違うかもしれないですが、ゴスっぽさに通じるものを強く感じるキャラクター。
Cuteさを排除してCreepyさが強くでているとこはゴスっぽいですよねえ。
そもそも・・・なんというか、「なるたる」ってゴスじゃなくてSFだけど、ゴスい。
この当時のセカイ系、例えば「最終兵器彼女」と比べてみればよくわかるかと思うけど、「なるたる」は凄まじく乾いていてゴスい。
ふむ。セカイ系か。
これについてはまた後で少し語ります。
>こんにちは。最近ゴスVSゴスロリ論争が白熱していますね。
私もゴス文化全般に興味がありますので、面白く拝見させて頂いてます。
ところで、日本のゴス、の感覚についてですが、これまで少女漫画においてのゴスの変化について書かれていなかったと思いますので、よろしかったらご意見の方お願いいたします。
********
ゴスロリバイブルなどで良く挙げられていた漫画家には、楠本まき、由貴香織里、三原ミツカズなどが特集を組まれていたように思います。
ここまでは所謂バンギャ寄りのゴスだったような気がしますが。
最近では以前記事に取り上げてらしたローゼンメイデン等の影響もあってか、オタク文化に深く根ざしたゴスロリが大変増えたように思います。
雑誌などで話題になる漫画もオタクよりの物が多くなったように思います。(黒執事など)
正直言って最近のゴス・ゴスロリはコスプレに近いニュアンスを大きく感じて仕様がないです……。
日本のアニメ等に登場するゴス寄りのキャラがどれも可愛らしいのは。
実在するゴス服を愛する少女たちの認識の変化もあるのかと思いまして。
*******
長々と失礼いたしました。
何か考察のヒント…とまでは行かなくても何か、スカポン太さまの脳みその刺激にでもなれば幸いです。
ちなみに私が一番ゴスらしいと思うキャラクターは『やまとなでしこ七変化』のスナコちゃんです。 by Sayo


『ヤマトナデシコ七変化』の中原スナコ
スナコはGoth-Girl。
これはまた面白いものが。
魔女系、妖艶系、神秘系、怪奇系、人外系などなど「ゴスっぽい性質のキャラクター」というものが今まで多く出て来ていましたが、スナコは「ゴス好きのゴス少女」というタイプ。
アメリカが舞台だったら、「そういう子」という感じで「ゴス」というポジションにおかれますね、間違いなく。
そういうこともあってか、「ヤマトナデシコ七変化」は「The Wallflower」という英題で翻訳され、ゴスガールのマイフェアレディものとしてけっこう人気あったと思います。
スナコといえば、

「屍鬼」の桐敷 沙子
こちらの沙子(すなこ)もゴスっ娘でいいですわあ。
恵はゴスロリだけど、沙子はゴスっ娘。
さて、オタク文化とゴスロリですが、確かに「コスプレ」つうか、「変わった衣装」として着てるだけっての多いですね。
ファッションの世界では「インナーはいずれアウターになる」ってな法則がありまして、文化もまたしかり。
アンダークラウンドカルチャーはいずれ表に取り込まれるが、その時には本来の機能は失われ、「形」だけが採用される。
なんというか、ゴシック、ゴスロリを描こうとして描かれたものと違って、そういう「コスプレじゃないの?」と違和感を感じるのは、すなわちそれが「素材」として使われているからなんでしょうね。
別の見方をすれば、なんだかよく知らない世界ではなく、サブカルチャーの中のサブカルチャーとして認知された結果だと思ってもいいかも。
映画の「下妻物語」と「ローゼンメイデン」あたりがやはり表に認知されはじめたきっかけなのかなあ。
ん?下妻物語ってロリータだけどゴスロリじゃねえよな???
そこでセカイ系ですよ。
1990年代末にぶわっと出てきた「なるたる」とか「最終兵器彼女」とか「エイリアン9」とかあのへんですよ。
これって、アニメやマンガ(&ラノベ)などから出てきた「GOTH」だったんじゃないかな。
あがいても変わらない世界で終わる世界。きみとぼくの関係が世界と等価。
そしてほぼ同じ時期にアメリカではジョーネン・ヴァスケスが「Johnny the Homicidal Maniac」を発表する。
幻想に夢想していた80年代のゴスが、より身近な「自分たちの心」というゴス感に変化していったのもこの時期。
20世紀末の世相のムードがけっこう似たような心理背景にあり、それが形となってそれそれ現れたが、手元にあった素材が違った。というように思えます。
このちょっと後にレノーアや、インベーダージムなどが登場するのがちょっと面白いかな。
日本ではカワイイ世界(マンガ)に憂鬱さが導入され、アメリカではGloomyな世界にKAWAIIが導入されたという。
ゴスロリもまたカワイイ・ロリータの世界にゴシックが導入されたものと思えば、なんか似ている。
アメリカでは身近にあったゴスの幻想力を使用したが、日本ではそれ(ゴス)の代りに「異能パワー」や「特別な世界」。マンガやアニメの世界ではその方が身近だったのかもしれない。
ゴスロリは少し遅れてアニメなどに導入されたがゆえに、少しズレが生じたのか。
セカイ系をへて、最近のアニメやマンガでは少しばかり雰囲気が変わったように思えます。
例えば「涼宮ハルヒの憂鬱」
セカイ系と似たような構造をもちながら、「でも今の日常は楽しい」という世界。
そんな時代に入って来たゴスロリは、ゴシック的なものはそげおち、すこし不思議くらいの非日常性をもった「新しいかわいさを持つ服」としての役割の方が大きかったのかもしれませんなぁ。
だから、調べてはいないけど90年代末にもしゴスロリが登場していたら、むしろ今よりゴスっぽいかも。
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コメント
- 志条かるま:
- こんばんわ。私のコメントを取り上げてくださり、ありがとうございます!
結局涅見子はゴスっ娘というよりは無感情タイプをCreepyに特化したキャラだったんですね。「なるたる」という作品も陰鬱で残酷な感じがひしひしと伝わってきてゴスいですよね。終わり方も救いようがないぐらいのバッドエンドですからね……。
ただゴスとセカイ系の因果関係が意外でした。互いに同じ年代に存在し、似た要素があったことがとても新鮮に思えました。(セカイ系にあまり詳しくはないのですが;)
ただ少しゴスロリが日本で流行った時期が遅れたために、欧州のゴスとのズレが生じたんだと思うとそれも面白く思えました(反面歯痒く感じる時もありますが)
なんだかヨーロッパの魔女と日本の魔女っ子のイメージの違いみたいですね。
他に自分の中で思い浮かぶゴスっ娘(っぽいキャラ)は、「聖闘士星矢」に出てくる「パンドラ」ですかね。
死の神である冥王ハーデスに仕えているキャラですし、名前も「パンドラの箱」の要素があるようです。性格が落ち着いていて少し儚げな女幹部っといったところでしょうか。
スピンオフ作品の「THE LOST CANVAS 冥王神話」にも同名のキャラがいるのですが、こっちは性格がアクティブで癇癪が激しい感じになってます。
それではこれにて失礼しました。
- 墓場魔太郎:
- 鑑定お疲れ様です
>>ホラー系はこんな感じすよねえ。
>>もう一押し何かあれば「ゴスっぽい」という感じになりそうですが。
確かによく考えたらホラー=ゴスではないですよね、鑑定してもらったキャラは若干それっぽい感じではありますが、もしホラー=ゴスが成り立つなら口裂け女やヒキコさん、果ては貞子までゴスっ娘ってことになりますからね(笑)。
それに気づいただけでも鑑定してもらった甲斐がありました。
今回の考察は随分と参考になりました。
セカイ系とゴスが結びついたことにより現代のゴスやゴスロリの文化が作られた、意外とは思いながらも納得いく結論でした。
(当方エヴァすら見たこと無い程セカイ系の知識は疎いですが)
それとハルヒなどに代表される日常的?セカイ系によってセカイ系も少し明るくなったことも今まで理解できなかった部分が埋まってきたように思えます、それこそ現代のゴスは何故ポップでそんなに暗くないかとか?
9mm Parabellum Bullet - Vampiregirl
http://www.youtube.com/watch?v=FPdCJOEmuoQ
Lillies and Remains - Devaloka
http://www.youtube.com/watch?v=c3IwChRzAoY
Lillies and Remains - Wreckage
http://www.youtube.com/watch?v=LO0FFKVtOUI
PLASTICZOOMS - UNDER///BLACK
http://www.youtube.com/watch?v=NQki7BAWvjU
今挙げたのは現代の日本のゴスシーンのバンドです
今のところ有名なのは9mm Parabellum Bulletだけで他はインディーで活躍中です
現代日本ではまだV系のシーンがゴスを牛耳っていますが、『インナーはいずれアウターになる』と書かれてあったようにいずれは彼らもメジャーになっていくように思えます。
↓はゴスとサブカルチャーについての考察を表したコラムです
http://digitalvampire.net/menu/frame.html?http://digitalvampire.net/column/resemblance_between_gothic_horror_and_music/index.html
自分の文章だけでは余り説明しきれないことも多いのでここのサイトのコラム非常に役に立つと思います
ただ書いた時代が2003年と古いので現在のシーンまではちょっと把握しきれてないのが難点ですが、全体的にアンティークでレトロなゴスをまとめたサイトなので古い文献を知る上には最適なサイトです
PS:
今日紀伊国屋に行ってたまたまアメコミを読んだらThe CROWに似たようなゴス風のコミックがありました。
タイトルは『Simondark』とまたそれっぽい名前です、興味あったら拝見してみてください、ちなみにDCです。
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- チョコ:
- わぁロビ子ちゃんだー
かわいーかわいすぎる
ロビ子ちゃんってもともと日本がティーンタイタンズを勝手にやったらロビ子ちゃんが
できたんですか? なんか秋葉でもふつーに売ってそう…
最近ロビンが異常に好きだ ヤングジャスティスの見すぎか…?
プリキュアのほうは見たことありますよそれはそれはプリキュア大好き
の友人に強引にね… でもちょっとは面白かったです
私はプリキュアに興味ないから面白っかったとしても5パーセントくらいかな…
海外アニメだったら100ですけどね!
あとは知らないんですけど屍鬼のすなこちゃんって目がどうなってんですか?
- スカポン太:
- >志条かるまさん
「ヨーロッパの魔女と日本の魔女っ子」ってまさにそんな感じかもしれませんねえ。
ときどき魔女っ子ものが「魔女」っぽいテイストを取り入れたりした作品があったりするのも、ゴスロリにゴスっぽい作品があるのと似てるかも。
「聖闘士星矢」パンドラ。ああ、なるほど。
確かに本編ではミステリアスな感じでしたが、スピンオフの方では激しいお姉さんになってましたな(笑)
パンドラさんはどうだろう・・・やっぱりゴスというよりは、無感動系つうかミステリアス少女みたいなものだと思います。
>墓場魔太郎さん
このゲームはよく知らなかったんですが、話を聞くとけっこうヤバめというか、病んだキャラっぽいですね。
まあ、ぶっちゃけホラー系はゴスのテーマでもあるから、一番グレーゾーンというか難しいとこかなと思いますけど。
捉え方や感じ方ひとつでどうとでもなるし、そういうのがゴスと言っても別におかしくないレベルだし。
ゴス全体が明るくなったのも 20世紀末すぎて終末観が少し薄れてきた世相ってのもあるんですかねえ。
Simondarkちょっと探してみてみました。
うーん、たしかにかなりゴスい感じ。
- スカポン太:
- >チョコさん
ロビ子さんは、まさに「秋葉で売ってそう」なものをイメージしてアメリカで作られたものですね。
なんで女体化したかは謎ですが、かわいいのでOKです。
屍鬼のすなこは・・・まあ、あのまんまですね。
とにかく真っ黒!そこがいい
- ビニールマン:
- いいですねロビ子w
よぉし、ヴィランサイドもジョーカー女体化で対抗だ…って、それはハーレークィンw
少し関係ない話になりますが、ファッションの歴史にはある法則があります
「ビジュアルとカジュアルを繰り返す」という法則です
60年代のハデハデファッションが、70~80年代の地味なカジュアルファッションにとってかわられたのがいい例です
つまり、カジュアルもいつかふたたびハデハデなビジュアルにとってかわられるのか…と思っていたら、本当に90年代後半からハデハデなギャル系やゴスロリ系が出てきました
やはり、歴史は繰り返すのですね
(つまり、ギャル系やゴスロリ系もいつかは廃れ、またカジュアルの時代が来るわけですが…ゴスは地味になって生き残るかな?)
- スカポン太:
- >ビニールマンさん
すでに「森ガール」とか出て来ているので兆候はあるかもですね。
でも最近は多様性の方が進行率が高くて、メインの流行がどこなんだかわからない感じです。
- :管理人のみ閲覧できます
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