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「塔の上のラプンツェル」見たよ

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「塔の上のラプンツェル」(吹き替え版)見てきました。

ほわわわん。
まさに王道。というか、「こういうのが見たかったんだよね」というものをストレートにやった、ど直球プリンセスものつうか。70年代少女漫画全開つうか。
ちょっとスレたイケメン不良ボーイと世間知らずの天真爛漫お嬢様とか、恥ずかしいくらいに直球。
なにしろ金髪ピンクドレスの姫様服とか、ほんと直球だわw なんというかロココの世界。
ラプンツェルは元気で行動的なアリエル系ヒロインが好きな人にはたまらんのではないでしょうか。

ストーリーも社会的テーマがどうとか、最近ひねった感じが多かった中で、そんな評論家好きそうな要素なんかもう知るかってくらいに、説教臭さ皆無のほわほわ物語。
観客受けは良くても評論家受けはそれほどでもなかった(賞とかとってないし)のも、王道すぎる少女漫画世界そのままだったのが影響したかなとも思えます。逆に賞狙いなど眼中になくやりとげたスタッフの勇気に感心したよ。
だから、英語原題を「Tangled」にしちゃったのは野暮の極み。アホか。「Rapunzel」のままでいいじゃん。
そこだけがブレてる。
珍しく邦題の方がいい気がする。まあ、「塔の上~」は余計かもしれないけど。

ただ、ロマンチックなシーンは意外に少なくて、むしろほとんどギャグ。
ギャグ-ほわほわ-ミュージカル-アクションでもギャグ-ほわほわ-ギャグ-ミュージカルみたいな流れだったよ。
だからけっこう観客の笑い声が何度もおきてましたねえ。

そして「おっぱい」
これは我ながら不覚中の不覚!
もう、ラプンツェルのおっぱいばかり見てて、全体を見てなかったこと多かったんだよー
Tangled_chichi.jpg
ラプンツェルはこぶりなおっぱいで、キュッとしたドレスなので乳ゆれとかはさすがにないんですが、やたら動くもんだから、動きに合せておっぱいが引き上げられたり、よせられたり、きわどい構図とかあったりもう・・・
わずかに服と体の隙間が垣間見える瞬間などヤバイ。2Dではなかった3DGCの弊害はこんなとこにあったのか!
アリエルやジャスミンもきわどい服だったけど、ラプンツェルはチラリズム的なアレで、ついつい。
つうかディズニーってそういう服多いよね・・・・
そういや開始早々ラプンツェルのパンチラ全開でビックリしましたが。

あ、巨乳好きには魔女のお母様をどうぞ。

ええと不純すぎる感想はおいといて、今回は3DCGながらも、すごくディズニーぽさを感じました。
(いや、なにげないエロチシズムもディズニーらしいと主張したいとこなんですが・・)
何が「ディズニーらしい」のか。

プリンセスストーリー?
 それは定番だがディズニーらしいとはちょっと違う

光のアニメーション?
 まさしくそれはディズニーらしさだが要素の一つにつぎない

ミュージカル?
 3DCGながらも謎のスポットライトなどとても良かったが、本質ではない

ディズニーらしさとは何か。
「キャラクターアニメーション」

ドラマ性や美術などではなく、キャラクターの動きそのものがディズニーぽさなんだなと実感しました。
動き萌えの至宝。
ダイナミックなカメラワークやバストアップでのトークシーンでもなく、横定位置カメラで全身が入る構図での時が一番それを堪能できる。
原点回帰の思いも合ったのか、特に作画もそれを意識してた気がします。その動きのリズムや間のとりかたなんかもね。

それにしても、グレン・キーンの動きが3DCGでもこんなにも再現できるなんて!すげえ。
スタッフがんばったなあ。

くるくる変わるラプンツェルの表情もすばらしいんですが、全身を使った動きがとにかくすばらしい、つうかかわいい。ストーリーそのものよりそういうの見て、ほやほやする作品かも。

そして馬のマックス(マキシマス)の動きがそれに劣らずすばらしい。
今回は動物はしゃべりません。
それがゆえに、だからそこ、動きの妙がより際立つのかもしれないと思った。
そう、ピーターパンのティンカーベルのように。

カメレオンもパスカルもいいんですよ。
パスカルは逆にそんなに動かなくて、なおかつストーリーにも直接絡む事が無く、いなくても成り立つキャラクターなんだけど、なんだろこの存在感は。

そしてエンドロール!!!
エンドロールでのペン画がすんばらしくキュートでたまりませんでした。
本編とは雰囲気が違う絵柄なんだけど、そこがまた良かったというか、かわええのよ。

というわけでちょっと思い出して描いてみた。
(よって以下ネタバレ編に続く)











Tangled_endroll.jpg
うろ覚えだけど、たしかこんな感じ!
そばかすが、そばかすがーーー
あの絵でもっと見たかったです。



もっとネタバレ感想




















ヘラヘラしてたフリンだけど、ラストにラプンツェルの髪を、普通に軽口言うような感じで切るとこはグっときました。
多いに悩んだり、大げさな演出をした後ではなく、さらっと何も言わずやったとこがね、カッコよかったんですよ。

そういえば、魔女が魔法でどうこうではなく、がぎりなく現実的な「ナイフで刺殺」ってのはちょっと意外な展開でした。
なんかあれは怖かった。

ラプンツェルがフリンに惹かれるのはちょっとご都合主義つうか、唐突な感じがしたけど、今思えば世間知らずのお嬢様が「これが恋なのね!うっとり」と思い込むのってよくあることかなと(笑)
しかも吊り橋効果満載でしたし!
ラプンツェルはずっと閉じこもって暮らしてたから、けっこう思い込み激しそうな子かも。

大満足ではあったものの、音楽がかつてのアラジンなどを超えるとこまで行かなかったのがちょっと残念かな。
音楽シーンは「プリンセスと魔法のキス」の方がまだ印象深かった。
3DCGでもがんばっていたんだけど、音楽と映像の魔法は2D作画の方がファンタジックでインパクトは強いのかもしれない。

あ、酒場のならずものとのミュージカルシーンは好きです。ならずものたちかわいい。
あと街の広場での髪結いラプたんのとことか。幼女かわいい。


そういえば、お城から放たれる光、ランタン飛ばしは、花火ではなく灯籠ぽかったので、西欧というよりアジアっぽいなーと思って見てました。灯籠流しぽいつうか。
と、思ったら、実際にタイの祭りであるようですね。

このへんとか>http://www.youtube.com/watch?v=LcGP0hdq13w


最後にラプンツェルの主題歌をディズニーアニメーションスタジオでスタッフたちが歌って踊る動画
グレン・キーンも出てくるよ!

何この楽しすぎる職場
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コメント

S:
Sir,青梅みたいなお尻に目が釘付けでありました,Sir!

初めて自分の意志で塔を出た達成感と興奮、母を裏切った罪悪感との板挟みに
躁鬱病みたいになるラプンツェルは爆笑でした。
予告で見た“Best Day Ever!”のセリフが聞きたくて、字幕版が見られる映画館まで遠出しました。
予告といえば、塔に入ったフリンとラプンツェルが初遭遇するシーンは予告と違っていましたね。
上映版も良かったけど、ブーツで殴られるシーンが見たかったw
massando:
>そしてエンドロール!!!
でしょ、でしょ!もう、ぜったいツボると思いましたよ。アレよかったですよね!
>キャラクターの動きそのものがディズニーぽさなんだなと実感
それは自分も感じました。ロングではCGであることを忘れてしまうぐらいディズニーっぽかったですね。
>ナイフで刺殺
フリンてけっこうひどい奴だよな~と思ってましたけど、彼の贖罪の物語でもあるんですね。
any0ne:
あの動き、あの表情、あの馬のつきだした下唇、あれこそディズニーですよね。
そして歌! ヒロインの歌に聞きほれる動物たちこそ、私のなかでアニメ映画の象徴です。ピクサーは歌わないもんなあ。
そりゃストーリーはたいしたことないけれど、アニメってこうでしょう、という作品でした。
ゴーデルは魔女というより、子供を支配する親で、このホワホワした話でそこだけ妙にリアルで怖かったです。
タ ッ キー:
まだ見てませんが…
>横定位置カメラで全身が入る構図での時が一番それを堪能できる。
コレ、深く同意。
スカポン太:
>Sさん
ふふふ、Sさんは尻でしたかw
塔を出る前もよかったんですが、その出てすぐの躁鬱ラプたんのところでハートキャッチされましたよ。あれはよかったわーーーーー
予告編作られてから完成までに変更とかあったかもしれないですね

>massandoさん
あのエンドロールは予想以上でした。あれで動く短編とか見てみたいです。

フリンが最初に「自分が死んだ物語だ」って言ったのはそういうことだったんでしょうねえ。
盗賊フリンは死んで、ユージーンとして生まれ変わった・・・という。

>any0neさん
ピクサーも歌えばいいのに!
その辺は考え方の違いもあるかもしれないですね。
すべての作品がこうである必要性はまったくないのですが、こういう作品を見れるのは喜びです。

ゴーデルさんは「世界征服だ!王国支配だ!」とかいうものではなく、とことんエゴイスティックな動機なだけに、そこだけリアルに演出されているのかもしれません。
でもなあ・・・偽りの愛情でも、その中に本当の愛情もあったりしてなかったのかなと思わず考えてしまいました。なんせ育てたラプンツェルがああいう子ですもの。
その罪は今までのヴィラン以上にリアルで罪深いものだけに、シンプルな物語にするにはああいう結末しかなかったのだろうか。
スカポン太:
>タッキーさん
ぜひ!見てからご確認くださいませ~
あえて注目しなくても、ハッとするカットはそういう時が多いですから。
アップよりロングのほうがいいシーン多いんだよなあ
鳳:
やっぱり映画館で観たいですけど、余裕がなくて僕はDVDとかになりそう・・・。(ーー;)
ドレスは微妙に胸開きですね。(笑)

ドレスといえば、ピーターパンのウェンディのドレスが、飛んでも落ちても絶対スカートが(不自然に)めくれないとか最近知ったんですが・・・。
ちょっと気になるシーンです・・・。
スカポン太:
文中でも書いたけど、ジャスミンのほうがきわどいんですけどねー、ついつい(笑)

ウェンディのドレスはめくれないけど、ティンカーベルはパンチラしまくりです。
うん、ディズニーの基準よくわからん。
無銘:
見てきました!
賞よりも、アニメーションはこうでなきゃ、ですよね。

>ランタン飛ばし
台湾は平渓の元宵節が、そんな感じみたいです。
(て言うか、掲載の動画も台湾の物ですね)

>うん、ディズニーの基準よくわからん。
人間じゃなかったらエロくしてもOKです(キリッ)
スカポン太:
あ、タイじゃなくて、タイ-ワンだった(笑)

さきほど無銘さんの感想も読んできました。
もう一ひねりあっても、いやそれだとシンプルに・・・という脚本の葛藤はあったようにも思えますねえ。
フリンとラプンツェルは実は生き別れの兄妹だった・・・とかだったらグリム童話っぽい淫美さがでるなあとか勝手に妄想してる。
くらぶ:
相変わらずレビュー上手だなぁ
ポン太さんは自分の趣味語るだけでも面白いから見るのやめられないw
もちろんいい意味ですよ

スルーするつもりだったけどこういう記事みてると自然に映画館に足が向いちゃうね!
スカポン太:
ふふふ、どうもです。
ぜひ映画館で!と言いたいけど、頭のスミにでも覚えておいて、DVDでもいいからいつか見られたりすると嬉しいです。
とにかくかわい楽しい映画ですよ
タ ッ キー:
見てきました。コレは凶悪なかわいさでした。
オーロラ姫にも通じる「生きる喜び」とか「生命力」が真っ直ぐに表現されていて泣けてきた。
動物や国王、王妃にセリフがない演出もいい。
DVD買って原語版も見ますワ。
スカポン太:
ねーーーーーかわいいでしょーーーーー!
ストーリーどうこうより、見て楽しむところにすべてを注いだ感じがあって、何度見ても楽しめそうな映画っすよね。
タ ッ キー:
これはヤバイかわいさでした。ディズニーの本気を見たってカンジ。
↑にもありましたが、「賞なんかいらねぇよバカ!そんなもののために作ってねぇ!」って心意気がよかったです(笑)。
S:
Tangled Ever Afterですと!?
http://cia-film.blogspot.com/2011/08/movie-news-tidbits-and-more_21.html
メーターの世界つくり話みたいな短編なのかな?
スカポン太
おお、やっとイメージポスターみたいなのが上がったのですね。
前に話が出た時は、短編ではなくTV用スペシャルで、ラプンツェルが結婚するまでを描くお話になるそうです。

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