Jem and the Holograms

「my little pony:friendship is magic」や「Transformers: Prime」が放送されているHubでしばらく前から放送が始まった「Jem and the Holograms」
これはなんだろう?と最初思ったのですが、この作品もまたトランスフォーマーやGIジョーと同じくハズブロ作品だと知って、Hubで放送されたことに納得したのでありました。
どういう話かといえば、これは「魔法少女もの」なのです!
スターライトミュージック社長のエメット・ベントン(Emmett Benton)の死を悲しむ娘のジェリカ(Jerrica Benton)。
しかし、その音楽会社は腹黒いエリックに乗っ取られようとしていた。
そんな中、ジェリカは不思議な女性シナジーと出会う。

それは父の残した「アルティメットAVエンターテイメント・シンセサイザー(the ultimate audio-visual entertainment synthesizer)」であり、その疑似人格。
彼女の能力は高精度の立体映像を作ることであり、それによってジェリカはポップスター「Jem」に変身。
そして、ジェムは友人達とともに謎のガールズバンド「ジェム&ホログラムズ」を結成し、芸能界デビューするのであった!

「ショウタイム シナジー!」星形イヤリングの通信機でかけ声と共に変身。

ジェム&ホログラムズ!

ライバルバンドは「The Misfits」
カッコいい~~
どこが魔法少女やねん。すみません言ってみたかっただけです。
と、いうのも、まさにこの時期に日本で放送されていた「魔法の天使クリィミーマミ」と比較したかったからでして。
同じ時期に日本とアメリカでよく似た設定が同時に誕生していたのはとても興味深い。
ただし、プロットは似ていても環境の違いで大きく違うものにはなってる。
日本ではアイドルに変身。アメリカではガールズバンドのポップスターに変身。
日本では魔法の力で変身。アメリカでは科学の力で変身。
また脚本も大きく違い、日本なら多分、ジェリカが会社を取り戻すことを最終目的としてクライマックスにもってくるのだろうけど、わりと序盤であっさり取り戻します。
その後、一応ジェリカとジェムの二重生活的な要素は少しは残ってるものの、ほとんどジェムのままでの芸能界話。
おかげで、シナジーさんの出番が思ったより少ない!!
序盤はけっこうハードで、エリックはチンピラをやとってガチでジェリカを殺そうとしたりしてるし。
とまあ、日常と非日常を変身要素で行き来する「変身型魔法少女」とは大きく違っていってるのですよ。
「もしかしたら魔法少女になったかもしれない物語」とでもいうべきか。
むしろ、非日常のキャラクターたちでドラマを綴るX-MENに近い。
実際に脚本はアメコミ系ライターが執筆しているので、そのせいもあるかも。
Marv WolfmanやGreg Weisman、そしてPaul Diniなども参加しており、脚本のレベルは意外に高い。
制作はHasbro、Marvel Productions、Sunbow Productions、そして作画は日本の東映動画。
トランスフォーマーと同じ製作陣ですね。
音楽ものということもあって、毎回歌が挿入されるのも特徴の一つ。
ミュージカルというよりMTVのプロモーションビデオ風。
イメージビデオ的なので映像的にはけっこうシュールだったりもする。
なので、シーンごとに合せての曲ではなく、ジェムのいくつかある持ち歌が流れるという感じかな。
けっこう人気もあったようだが(今でも根強い人気があるみたいだし)、トランスフォーマーなどと違って、なぜか日本では未公開(・・のはず)
やはりリアルなファッションなどとリンクする女子向けは国ごとの嗜好性が強くて、国際流通しにくいものなのか。
現在でも、日本のアニメにしても、過空世界での男子向け冒険バトルものは好評でも、女子向けアニメはそれに比べ苦戦しているように思えたりする。
■Jem and the Holograms

Jem
あわいピンク髪で、ボーカル。 ジェリカが変身した姿。

左から
Aja 青髪のアジア系 ギター担当 けっこうメカにも強くて、メンバーの車の運転も彼女
Kimber ジェリカの実の妹の赤毛っ子 キーボード担当 この子すごくかわいいんですよ。
Shana 紫髪のアフリカ系 ドラム担当 ファッションデザインとかもしたりする

Synergy
お父様が作った人工知性体。
いつもはモニタの中からしゃべったりしてるんだけど、ホログラム実体を飛ばして出てくることもできる。
ここだけアメコミ(笑)
■The Misfits

左から
Pizzazz Misfitsのリーダーですごい怖いお姉さん
Roxy クールなお姉さん
Stormer このメンバーの中では気が優しい子
(いつもこの子みると「魔法の妖精ペルシャ」を思い出す)
基本的には「The Misfits」が一番のライバルバンドとなって、いろいろ小競り合いをするんですが、後期になるとThe Misfitsに新しいメンバーが追加されたり、また違った新しいライバルバンドが登場したりする。
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コメント
- 通りすが郎:
- 記事を読んでいて洋楽のことをつらつらと思いだしたのでコメントします。
the misfitsというとどうしても有名なグレン・ダンジグのホラーパンクバンドを思い出してしまう。
製作者は実際にthe misfitsというパンクバンドが存在することを知っていたのでしょうか?
http://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD9794/index.html
http://youtu.be/Giebe-uzPFg
カートゥーンのThe Misfits(ややこしい)は80年代当時のLAメタルやらガールズパンクやらがまぜこぜになっているようなファッションですね。
Misfitsのキャラデザインは↓のバンドを意識しているかもしれません。
http://youtu.be/pMDn6V7ZLhE
それから前にスカポン太さんが紹介したワラビーといい天使対悪魔といいホログラムといい、
グループ対決もののカートゥーンはライバル側がパンク、メタルを意識したようなチョイ悪なイメージになりやすいですね。
しかもロック的にキャラが立っているのはロールモデル的な主人公チームではなくチョイ悪担当のライバル側。
僕にはそう感じるのですかどうでしょうか?
- 戸帆:
- わーい、Jemの紹介!
なかなか1話の内容が濃くてだれずに見れるんですよね。
キャラクターの絵柄もちょっととっつきにくいけど、これが見てるとだんだん可愛く見えてきます。
しかし父親が作ったスーパーコンピュータに人口知性体というと、なんだかアイリータを思い出してしまう・・・w
- スカポン太:
- >通りすが郎さん
あら、Misfitsというバンドは実在していたのですね。
多分、スタッフは知らなかったんじゃないかなあ、さすがに。
この作品にはマイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーなどの実在のミュージシャンもちょこっと登場したりするんですが、出るとしても超メジャーなポップスターくらいですね。
パンクやロックがライバル側になるのは、ビジュアル的にパターンなのかもしれないですねえ。
Misfitsも人気あったようだから、そっちに思い入れする人たちもけっこういたと思います。
>戸帆さん
エピソードの脚本密度は濃いですよねえ。
最初はとっつきにくい絵柄だけど、見ているうちにカワイく!って、とこもなんだかCODE:リョーコみたいです。(海外物はそういうの多いんだけど)
- びーふぁ。#ND:キャンディクラッシュ新CMのjem感
- 初めまして、びーふぁ。#NDという者です。キャンディクラッシュという、スマホゲーの新CMがスゴくjemみ溢れてるんですよね。ただ、制作スタッフが完全に意識しているのかどうかは分かりませんが……。youtubeにも動画が上がっているので、興味があればゼヒ。これがキッカケで、jemに興味を持つ人が増えることを祈ります。ということで、ではでは。