高速移動表現
サンダーキャッツの高速移動表現がちょっと気になっていたわけですが
>2009年の「NEEDLESS」というアニメに単純な高速移動能力キャラがいたと思いますが、やはりフラッシュやXLR8などの高速移動表現とはあまり共通しない表現が多い気がします。
このアニメ知らなかった・・・
ありがとうございます。参考になります。
これだけで日本のアニメ全部を代表するわけじゃないけど、「こういう感じ」というのはつかめますね。

XLR8

キッドフラッシュ
アメリカアニメのスピードスターの高速移動表現はこういう光跡が残るものが多い。

こんな感じかしら。
>2009年の「NEEDLESS」というアニメに単純な高速移動能力キャラがいたと思いますが、やはりフラッシュやXLR8などの高速移動表現とはあまり共通しない表現が多い気がします。
このアニメ知らなかった・・・
ありがとうございます。参考になります。
これだけで日本のアニメ全部を代表するわけじゃないけど、「こういう感じ」というのはつかめますね。

XLR8

キッドフラッシュ
アメリカアニメのスピードスターの高速移動表現はこういう光跡が残るものが多い。

こんな感じかしら。
高速で移動するものを表現するには、「速く動かす」という単純な演出があるけれど、それだけでは「速く」は見えても「超高速」としては弱いことが多い。
そこで考えられてきた演出方法をちょっと思い出してみると
1)「姿が消える」速すぎるので見えないため絵として描かない
2)「光の残像」残像の軌跡を表現する
3)「モーションブラー」高速移動物体をブレで表現
4)「背景が流れる」背景が流線化し、人物などはそのまま
5)「他を遅くする」高速移動するものの視点で描き、相対的に速く見せる
こんな感じですかね。
細かく検証してみれば日米問わずこういう表現は使われている。
ただ、特に目立つ差異としてあらわれるのが、「光の残像/残像の軌跡」がアメリカでは好んで使われ、日本ではあまり見られないというところでしょうか。

残像の軌跡はトロンのライトサイクルあたりの影響が強い気がします。
ただ、これもその大元はビデオゲームからの表現だし、さらにそれの大元は「自動車の流し撮り写真」のような高速移動物体を被写体とした「写真」から。
流し撮りは高速移動物体にピントを合わせる技法なので、流れるのは背景。

それとは逆で背景固定の場合は、長時間露出撮影による高速移動物体がブレる写真。
特に暗い場所での光は軌跡として写真に残る。
こういう写真が登場し、それが高速移動物体だという認識を人類が知ったことにより、それを動画に応用することによってより過剰な高速表現演出として登場したのだろう。
カートゥーンなどは主にこういった写真などからの影響が強いが、一方、日本のアニメは「漫画」の表現からの影響が強いように思えます。
モノクロが主流の日本の漫画では「色」や「面」より、「線」で表現する方が適していて、多彩な流線表現によって高速を表現してきた。
具体的にはブレが「ボケ」ではなく「線」というあたり。
それらをそのまま多く取り入れてきてきたのが日本のアニメなんだと思う。
追記)と、この時は思ったんですが、ちょっと違う気がしてきました。
日本がマンガ技法を動画にも多く取り入れた部分は確かにあるだろうけど、それで結論づけると「違う」ことになると思う。

サンダーキャッツのチターラさんの光跡ですが、やはりこれはアメリカ側からの「こういう表現にして」という指示があったのかもしれないですねえ。
新作サンダーキャッツは企画や脚本がアメリカくらいで、キャラデザや原画などはSTUDIO4℃でほとんど仕上げてるとおもったけど、やはりそれなりに相互ミーティングなされて作られているのではないかと思う。
このへんはマッドハウスのマーベルアニメとは違うとこかも。

ところで、比較絵描いてて思ったんですが、パワーパフガールズのこの光の軌跡。
これってガールズからジェット噴射のように光が出ているのではなく、やはり高速移動表現の演出だったんだと思う。
パワパフZでは足裏からのジェットみたいな形で描かれていたけれど、そうではなく、本来はあくまでも光の残像のはずだ。
あ、しまった。上のバブルスの光跡、青じゃなくて黄色で塗っちゃったorz
そこで考えられてきた演出方法をちょっと思い出してみると
1)「姿が消える」速すぎるので見えないため絵として描かない
2)「光の残像」残像の軌跡を表現する
3)「モーションブラー」高速移動物体をブレで表現
4)「背景が流れる」背景が流線化し、人物などはそのまま
5)「他を遅くする」高速移動するものの視点で描き、相対的に速く見せる
こんな感じですかね。
細かく検証してみれば日米問わずこういう表現は使われている。
ただ、特に目立つ差異としてあらわれるのが、「光の残像/残像の軌跡」がアメリカでは好んで使われ、日本ではあまり見られないというところでしょうか。

残像の軌跡はトロンのライトサイクルあたりの影響が強い気がします。
ただ、これもその大元はビデオゲームからの表現だし、さらにそれの大元は「自動車の流し撮り写真」のような高速移動物体を被写体とした「写真」から。
流し撮りは高速移動物体にピントを合わせる技法なので、流れるのは背景。

それとは逆で背景固定の場合は、長時間露出撮影による高速移動物体がブレる写真。
特に暗い場所での光は軌跡として写真に残る。
こういう写真が登場し、それが高速移動物体だという認識を人類が知ったことにより、それを動画に応用することによってより過剰な高速表現演出として登場したのだろう。
カートゥーンなどは主にこういった写真などからの影響が強いが、一方、日本のアニメは「漫画」の表現からの影響が強いように思えます。
モノクロが主流の日本の漫画では「色」や「面」より、「線」で表現する方が適していて、多彩な流線表現によって高速を表現してきた。
具体的にはブレが「ボケ」ではなく「線」というあたり。
それらをそのまま多く取り入れてきてきたのが日本のアニメなんだと思う。
追記)と、この時は思ったんですが、ちょっと違う気がしてきました。
日本がマンガ技法を動画にも多く取り入れた部分は確かにあるだろうけど、それで結論づけると「違う」ことになると思う。

サンダーキャッツのチターラさんの光跡ですが、やはりこれはアメリカ側からの「こういう表現にして」という指示があったのかもしれないですねえ。
新作サンダーキャッツは企画や脚本がアメリカくらいで、キャラデザや原画などはSTUDIO4℃でほとんど仕上げてるとおもったけど、やはりそれなりに相互ミーティングなされて作られているのではないかと思う。
このへんはマッドハウスのマーベルアニメとは違うとこかも。

ところで、比較絵描いてて思ったんですが、パワーパフガールズのこの光の軌跡。
これってガールズからジェット噴射のように光が出ているのではなく、やはり高速移動表現の演出だったんだと思う。
パワパフZでは足裏からのジェットみたいな形で描かれていたけれど、そうではなく、本来はあくまでも光の残像のはずだ。
あ、しまった。上のバブルスの光跡、青じゃなくて黄色で塗っちゃったorz
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コメント
- 三郎:
- 高速移動の表現だとTFのブラーあたりがまっさきに出てきます。
G1だと残像、TFAはPPg方式・・・かな?
早口で俊足!
ブラーはTFでもお気に入りのキャラです。
- 御霊神:
- 私は、忍者ハットリ君の、「ニンニンニンニン!」って連呼しながら飛び回る移動が、出ますね。
あれは・・・どういう表現なんだろw
- 天狛燈火:
- 石ノ森先生の漫画だとコピペを並べて速度感を出したりしてますね。
漫画のサイボーグ009の加速装置だと背景真っ黒、コピペみたいな同じ絵を並べて
「すごい速度で動いているものをスローモーションで追っています」みたいな表現をよく見ますね。
同じ絵の並べ方の間隔の取り方によって「減速している感」を出したり「速度が増してる感」を表現したり。
- スカポン太:
- >三郎さん
TFAのブラーはそういえば、青い光の跡が出てましたね。
ブラーさん楽しいけど、ちょっとウザイですw
>御霊神さん
ハットリくんのってどんなだったけ・・・
>天狛燈火さん
マンガの009での加速装置の表現て、当時は想像以上に衝撃的だったんでしょうねえ。
- 御霊神:
- 参考になるものも無かったので、記憶を頼りにすると・・・
暗闇でペンライトを振り回す感じ・・・XLR8に近いかもですね。
- ぬま:
- ハットリくんの「ニンニンニン!」は声優さんがテンポよくするために言ったアドリブだったってこの間、テレビで言ってた気がします。(´▽`)ノ
高速移動の表現の仕方、いろいろありますねぇ…
- スカポン太:
- >御霊神さん
発想としてはそれに近いものだったんでしょうね。
連続する光の帯という表現。
>ぬまさん
なるほど。ニンニン
高速移動表現、ちょっとまじめに調べてみると、いろいろ開発されてきたことがわかっておもしろいです