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アダムス・ファミリー全集

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アダムス・ファミリー全集

チャールズ・アダムス (著), H・ケヴィン・ミゼロッキ (編集), 安原 和見 (翻訳)

昨年から気になっていた本。「アダムス・ファミリー全集」読みました。

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ウェンズデーが持ってるのはタコのぬいぐるみ。
タコはデビルフィッシュと呼ばれ悪魔的な生き物だからですね。
・・・パワーパフガールズのオクティとは何か関係あるのかなあ。
ただ、イタリアやフランスでもタコはよく食べ、地中海方面では別にそんなイメージは無い。主にイギリス人が嫌っていただけみたいですが。
ちなみに、ウェンズデーの名前の由来は「水曜日(ウェンズデー)生まれの子は不幸になる」という童謡からつけられたそうです。
ウェンズデーは「片方の足の指が六本ある」という設定。


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「アダムス・ファミリー」との名で知られているこの作品だが、元々原作にはタイトルはつけられておらず、TVドラマ化された時につけられたもの。
この「アダムス」とは作者のチャールズ・アダムスからつけられたもので、それまで「チャールズ・アダムスが描いている奇怪なファミリーマンガ」という意味で通称として呼ばれていたものだ。
TV化の時に、そのまま彼らのファミリーネームもゴメズ・アダムスというように「アダムス」と決まったようだ。

チャールズ・アダムスは様々なカートゥーン(ヒトコマ漫画)を描いていて、このアダムズファミリーはその多くの中の一つにすぎない。
それゆえ、TV版アダムスファミリーの大ヒットに一番驚いたのはチャールズ・アダムス本人だったという。


この本は、その数多く描かれたチャールズ・アダムスの作品の中から「アダムスファミリーだけを収録した本」。

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オリジナルのアダムスファミリーはヒトコマ漫画。
GOTHのルーツ的存在ともとられがちだが、チャールズ・アダムスが描いたのはGOTHではなく、一般とは正反対の価値観をもったおかしな家族であり、そこからうみだされるブラックユーモア。
不幸せは幸せ。昼より夜。陽気さより陰気。善良さより邪悪。
逆転発想のジョークで笑わせるためのキャラクター設定・・・のはずだった!
人気が出たポイントは、読者側の中にそういう逆転発想に笑うのではなく、むしろ「そっちの世界マジ最高」「健康的でボインボインなビッチより、痩せぎすで陰気なモーティシアさんハァハァ」「ウェンズデーちゃんくんかくんか!」な嗜好を持つ者達を刺激し発掘したところにあったのではないかと思う。

そうそう、モーティシアさんは魔女なので、何度も死んでは蘇ってるという設定のようです。

キャラクター性の勝利ってところはあるんでしょうが、ジョークを主体とした原作漫画の方はまた違った面白さがあって、読んでいて面白かった。
優れたヒトコマ漫画は優れたショートショートであり、ヒトコマの中にそれが凝縮している。
なので、考えオチな作品が多く、ヒトコマ漫画は「大人漫画」として、かつてはいろんな漫画群の中でもそのステータスは高かったようです。(今でも?)

例えば自分がけっこう好きなのはこの作品とか。
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パッと見、何がおもしろいのかさっぱりわからないと思いますが、

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フランプばあちゃんが容器になにかを入れているシーン。
左から「ローズマリー」「バジル」「ジンジャー」、一見ハーブティーのようだが、最後に「ハロルド」。
ローズマリー、バジル、ジンジャーはハーブの種類でもあるけれど、同時に人名でもある。そこで最後に、人名でしかない「ハロルド」が出てくることによって、「これはハーブじゃなくて・・・え!?」とギョッとするとこがオチなわけです。

と、まあこういう解説いれちゃうのはヤボなんだけど、つまりそこが「見て分かる面白さ」とは違う大人向けのニヤリとする笑いなんですよ。



フランプばあちゃん。孫をかわいがる毒使いの魔女。

ところで、フランプばあちゃんはどちらかといえば「グランマ(Grandma)」「おばあちゃん」として呼ばれることの方が多く、そもそもこのフランプ(Frump)というのはファミリーネームのようだ。
だからアダムスファミリーではなく、本来はフランプファミリーだったのかもしれない。
このへん、TVシリーズ版が設定をいろいろ変えちゃったためにちょっとわけわからなくなってる。

原作マンガ版では
フランプばあちゃんはゴメスの実母。
(なのでチャールズ・アダムスにとってはフランプファミリーだったのかもしれない)

TVドラマ版では
フランプばあちゃんはモーティシアの祖母とされ、モーティシアの旧姓がモーティシア・フランプということに。


チャールズ・アダムスのヒトコマ漫画もおもしろかったですが、そこに詳細な解説がついてくるところで、深く楽しめ面白い本でした。
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コメント

massando:
興味があったので買っちゃいました。
「アダムス・ファミリー」はTVもアニメも昔から苦手。なので映画も観ていない。でもチャールズ・アダムスの作品自体はわりと好きなんですよね。
やはり一コマ漫画の持ち味は映像作品とはまるで違う気がします。
スカポン太
実際、映像作品での怪奇趣味とはちょっと違う感じですね。
しかし、あいかわらず行動早いw
notyou:参考になります。
土佐のヴィレッジバンガードにおいてあるだろか?

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