研究会議とSOPAあれこれ
研究会議 変貌する米国コミックス事情の最前線
日時 2012年2月4日(土) 午後1時~5時40分
会場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
おもしろそう。傾向としてはコミックスというより北米MANGA中心になるのかな?
北米コミックス事情では最近電子書籍化がホットな感じですが、そのへんは語られるんだろうか。
電子書籍といえばappleが無償の電子書籍開発ツール「iBooks Author」を発表しましたな。
ちょっと見たところ機能的には簡易パワポつうかそれほど目新しいものは無いんだけど、iPadへの最適化、そしてiBooks Storeそのまま公開できるという「流通の確保」がでかい。
iBooks Storeを「書店」として見れば、自費出版の本が完成と同時に世界規模の書店に並ぶということですからねえ。
iBooks Storeは日本の書籍は扱ってないので、日本だけはいつものように蚊帳の外ですけど。あははは。
アメリカなんかだとコミックの電子書籍もかなり普及してきているので、あれ?っというまにパラダイムシフトがおこりかねんですね。
>スカポン太さん、最近米国で話題の「SOPA」、何かヤバいそうな・・・ by 3-1
さて、どう答えよう・・・とか思ってるうちに
猛反発くらってSOPA、PIPAの両法案とも採決延期しちゃいましたね。あははは。
wikipediaとかgoogleとかえらい目立つとこで反対抗議されたものだから、今まで知らなかった層にも知られるようになったというのが大きいかなとか思ったりしました。TVのニュースなんかより効果あったんじゃない?
日時 2012年2月4日(土) 午後1時~5時40分
会場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
おもしろそう。傾向としてはコミックスというより北米MANGA中心になるのかな?
北米コミックス事情では最近電子書籍化がホットな感じですが、そのへんは語られるんだろうか。
電子書籍といえばappleが無償の電子書籍開発ツール「iBooks Author」を発表しましたな。
ちょっと見たところ機能的には簡易パワポつうかそれほど目新しいものは無いんだけど、iPadへの最適化、そしてiBooks Storeそのまま公開できるという「流通の確保」がでかい。
iBooks Storeを「書店」として見れば、自費出版の本が完成と同時に世界規模の書店に並ぶということですからねえ。
iBooks Storeは日本の書籍は扱ってないので、日本だけはいつものように蚊帳の外ですけど。あははは。
アメリカなんかだとコミックの電子書籍もかなり普及してきているので、あれ?っというまにパラダイムシフトがおこりかねんですね。
>スカポン太さん、最近米国で話題の「SOPA」、何かヤバいそうな・・・ by 3-1
さて、どう答えよう・・・とか思ってるうちに
猛反発くらってSOPA、PIPAの両法案とも採決延期しちゃいましたね。あははは。
wikipediaとかgoogleとかえらい目立つとこで反対抗議されたものだから、今まで知らなかった層にも知られるようになったというのが大きいかなとか思ったりしました。TVのニュースなんかより効果あったんじゃない?
そういえば、最近思うのですが「無断転載」って言葉はそろそろ死語になるんじゃないかなあと。
最近のネットのサービスは確実に「無断転載」推奨の方向に向かってるじゃないですか。今時無い方が珍しいくらい。
いわゆる「シェア」という機能。
これは日本語では「共有」と訳されたりもしてますが、その実態は他人のコンテンツを自分のところに承諾無しに転載する「無断転載」機能。
海外のネットサービスでは早くから取り入れられていましたが、今やpixivでも標準装備。
つまりpixivも無断転載を推奨してるといえる。
youtubeやニコニコ動画の動画埋め込みも、もちろんアップロード者に断り無く行える「無断転載」機能。
tumblrなどまさに無断転載で成り立ってるようなもので、リブログ機能を使えば、他人の記事が自分のtumblr上に同価値で表示される。ゆえに他人のコンテンツだけで構成することも可能。
twitterのRT(リツィート)も、他人のツィートを自分のTL上に(無断で)転載する機能。
また、twitter公式ページでは、イラストなど転載ではなくリンクを張っただけと言っても、同列に「最近の画像」として無断転載されて表示される。
つうか、リンク張っただけで公式の表示じゃ直接、動画でも写真でも転載表示されるっけか。
youtubeでも自分のチャンネルに他人のコンテンツ組み込んでチャンネル化できるしなあ。
もう、ネットを使ってて無断転載してない人はいないんじゃなかろうか。
かつて「無断リンク」は悪者扱いされていたが、今では誰も気にしなくなったように、「無断転載」もすでに意味を失っていると思う。
確実にネットの方向性は、「ネット上にあがったものは無断転載されるもの。されるべき。」に向かっている。
そして利用者もそれを受諾し、普通に利用しているはずだ。
ただ、最近の<シェア>機能というものは、行為は「無断転載」だが、「引用」とセットになっていて、オリジナルソース・参照元へたどれることがポイント。
この機能では「改変」がおこなわれないのも重要で、いわばこれは引用の拡大かもしれません。
これらサービスの機能から判断すれば、これらのサービスを使うと言う事は、そこにアップされたコンテンツは無断転載されることを承認したものと思われてもしかたがない。(tumblrはなどは特に)
それが嫌なら、例えばyoutubeにしても「外部への埋め込みを許可しない」というオプションがあるように、オリジナルコンテンツ側でそれはコントロールできるわけで、それをしないコンテンツはむしろ「無断転載推奨」としてアップされたものとなる。
ゆえに、ネット上ではこういう機能が標準化することにより「転載」の意味、というより実態が変化してきていて、「無断転載」という言葉の意味が合わなくなってきていると思えるのです。
かつて「転載先と参照元」のリンクが分断されていた時代(特に直接繋がりがなかったパソコン通信BBSの時代)の「無断転載」に含まれていた意味とはかなり違う。
言葉がどう変化し定着していくかは分からないが、本来問題だったのは転載された後の利用の問題。
「無断配布」「無断使用」「無断利用」「無断改変」ではないだろうか。
または「詐称利用」とでも。「フリーライド(ただ乗り)」でもいい。
他人のコンテンツを自分のものとして公表する。(詐称)
他人のコンテンツを自分のものとして利用し利益(名声でもいい)を得る行為。(ただ乗り)
他人のコンテンツを自分のものとして改変する行為。(改変)
人のものを「自分が作りました」と言ったり、勝手に商品として利用したりする、そういう行為。
そもそもこれらは「転載」ではない。
今は、「引用」といいはっても都合のいい抽出をおこなって参照元を記述しない行為より、転載でも参照元を記述する行為の方が善良な気がします。
最近のこの転載と引用がセットになった<シェア>機能って、TRONのハイパーテキスト実身・仮身の概念が蘇ったようで、なんだか懐かしいですね。TRONは20年早すぎたか・・・
そこでSOPA。
今、<シェア>によって複雑に絡み合ったサイバースペースで、違法コンテンツがあった場合サービスそのものに圧力をかけて取り締まるこの法案は極めて問題有り、ということかと自分は見てました。
SOPAは「本来問題視するべき海賊版行為の取り締まりとはズレている」ってとこかなあ。
そういやこれって、確かアメリカ国外であっても適用されるはずで、日本も無関係じゃなかった気が。
SOPAは可決しなかったけどMegauploadはFBIが動いて逮捕者が出て閉鎖しちゃいましたね。
まだもう少しこれがらみで動きはありそうな。
最近のネットのサービスは確実に「無断転載」推奨の方向に向かってるじゃないですか。今時無い方が珍しいくらい。
いわゆる「シェア」という機能。
これは日本語では「共有」と訳されたりもしてますが、その実態は他人のコンテンツを自分のところに承諾無しに転載する「無断転載」機能。
海外のネットサービスでは早くから取り入れられていましたが、今やpixivでも標準装備。
つまりpixivも無断転載を推奨してるといえる。
youtubeやニコニコ動画の動画埋め込みも、もちろんアップロード者に断り無く行える「無断転載」機能。
tumblrなどまさに無断転載で成り立ってるようなもので、リブログ機能を使えば、他人の記事が自分のtumblr上に同価値で表示される。ゆえに他人のコンテンツだけで構成することも可能。
twitterのRT(リツィート)も、他人のツィートを自分のTL上に(無断で)転載する機能。
また、twitter公式ページでは、イラストなど転載ではなくリンクを張っただけと言っても、同列に「最近の画像」として無断転載されて表示される。
つうか、リンク張っただけで公式の表示じゃ直接、動画でも写真でも転載表示されるっけか。
youtubeでも自分のチャンネルに他人のコンテンツ組み込んでチャンネル化できるしなあ。
もう、ネットを使ってて無断転載してない人はいないんじゃなかろうか。
かつて「無断リンク」は悪者扱いされていたが、今では誰も気にしなくなったように、「無断転載」もすでに意味を失っていると思う。
確実にネットの方向性は、「ネット上にあがったものは無断転載されるもの。されるべき。」に向かっている。
そして利用者もそれを受諾し、普通に利用しているはずだ。
ただ、最近の<シェア>機能というものは、行為は「無断転載」だが、「引用」とセットになっていて、オリジナルソース・参照元へたどれることがポイント。
この機能では「改変」がおこなわれないのも重要で、いわばこれは引用の拡大かもしれません。
これらサービスの機能から判断すれば、これらのサービスを使うと言う事は、そこにアップされたコンテンツは無断転載されることを承認したものと思われてもしかたがない。(tumblrはなどは特に)
それが嫌なら、例えばyoutubeにしても「外部への埋め込みを許可しない」というオプションがあるように、オリジナルコンテンツ側でそれはコントロールできるわけで、それをしないコンテンツはむしろ「無断転載推奨」としてアップされたものとなる。
ゆえに、ネット上ではこういう機能が標準化することにより「転載」の意味、というより実態が変化してきていて、「無断転載」という言葉の意味が合わなくなってきていると思えるのです。
かつて「転載先と参照元」のリンクが分断されていた時代(特に直接繋がりがなかったパソコン通信BBSの時代)の「無断転載」に含まれていた意味とはかなり違う。
言葉がどう変化し定着していくかは分からないが、本来問題だったのは転載された後の利用の問題。
「無断配布」「無断使用」「無断利用」「無断改変」ではないだろうか。
または「詐称利用」とでも。「フリーライド(ただ乗り)」でもいい。
他人のコンテンツを自分のものとして公表する。(詐称)
他人のコンテンツを自分のものとして利用し利益(名声でもいい)を得る行為。(ただ乗り)
他人のコンテンツを自分のものとして改変する行為。(改変)
人のものを「自分が作りました」と言ったり、勝手に商品として利用したりする、そういう行為。
そもそもこれらは「転載」ではない。
今は、「引用」といいはっても都合のいい抽出をおこなって参照元を記述しない行為より、転載でも参照元を記述する行為の方が善良な気がします。
最近のこの転載と引用がセットになった<シェア>機能って、TRONのハイパーテキスト実身・仮身の概念が蘇ったようで、なんだか懐かしいですね。TRONは20年早すぎたか・・・
そこでSOPA。
今、<シェア>によって複雑に絡み合ったサイバースペースで、違法コンテンツがあった場合サービスそのものに圧力をかけて取り締まるこの法案は極めて問題有り、ということかと自分は見てました。
SOPAは「本来問題視するべき海賊版行為の取り締まりとはズレている」ってとこかなあ。
そういやこれって、確かアメリカ国外であっても適用されるはずで、日本も無関係じゃなかった気が。
SOPAは可決しなかったけどMegauploadはFBIが動いて逮捕者が出て閉鎖しちゃいましたね。
まだもう少しこれがらみで動きはありそうな。
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コメント
- おみそしる:
- このSOPAなんですが、違反行為をしている人物だけでなく、それに関連するスポンサーや、
プロバイダーも罪に問われる可能性が高いというところが問題ですよね。
違反者に連座して通報される企業や、冤罪を受ける企業が増えそうです。
あとは、
プロキシサーバーが違法になる可能性があるのも問題ですね。
2chや4chだけにとどまらず、twitterも禁止になるかもしれません。
日本では何故か全く問題になっていませんが、
ネット環境を揺るがす大事件になると思います。
- スカポン太:
- ですね。
確か、基本的には海賊行為者そのものが対象なんだけど、それの協力要請に応じない場合は関連者も幇助として罪に問われるみたいな部分のとこでしたっけ。
プロキシサーバはPIPAの方だったかな。
今はいろいろ繋がってるから、かなりムチャなことだと思うんですけどねえ。
従来メディア側のヒステリーにも感じられて根は深そう。
まあ、見た目には急にわいて出たような話ですから、あまり知られていないのはしょうがない気がします。
だからこそwikipediaなどの抗議運動は抗議そのものより「知らしめる」という効果が絶大だったんじゃないかと。