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ANKAMAの「クロスモズ」へようこそ!

ANKAMA アンカマ 講演会
2月21日に九州日仏学館にてフランスANKAMAのアニメ上映と講演会。

でまあ、先週の東京でおこなわれた「2月11日(土)惑星ANKAMAへようこそ」に行ってきました。
もっと早くレポ書こうと思ってたのに、気がついたら1週間たってたよ・・・

惑星ANKAMAへようこそ!
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ANKAMAの「クロスモズ」へようこそ!

あ、あれっっ???イベント名違う!!どういうことなの!?

予定時間より早く始まってたり(ギリギリで行ったらもう始まってた)
上映の切り替えがPCのプレイヤーまる映りでアレレな感じだったり
映像も途中で音がちぎれたり
限定販売のアートブックの数がえらい少なかったり
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そして、なぜか会場に設置してあるアーケードゲーム機とか!ANKAMAと関係ねえ!
・・・なんか、学祭のような感じで不安・・いやいや手作り感あふれる感じというかインディーズぽいとこがあってよかったですねー(棒

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いやいや、いろいろあったけど、内容はすごくよかったんですよ。
廊下に貼られたDofus/Wakfuのアートとかすばらしいの!

そんな感じで、試写室にてwakfuの上映開始です。
上映作品は
Wakfu S2ep05「Le Dragon Cochon」
Wakfu S2ep18「Cleophee」
ともに日本語字幕付き。
どちらもアクションメインで複雑な本編ストーリーとはそれほど絡まないために、単発で見るのにはいいチョイスかしら。
でも、個人的には内容がややこしい、レミ大活躍回とか、ユーゴの帽子脱ぎ回とか、キルビーさん登場とか、世界会議とか、あのへんを日本語字幕で見たかったかなあ。レミントン見たかったなあ。策士さん!(ここ笑うところ)
あと、クレオフィーって読んでいたから「クレオフェ」はちょっと違和感が。
でも、言葉遊びのギャグとかうまく訳していて、なかなかいい訳だったと思いました。

ここで休憩が入って、今度はANKAMA JAPANによるWakfu番外編エピソード
「NOX」と「Ogrest(伝説のオグレスト)」の上映
NOXについては>Wakfu NoximilienNoximilien l'Horloger - Episode BONUS
Ogrestについては>Wakfuスペシャルエピソード「Ogrest, la Légende」
あはは。この時は自分はRが聞き取れなかったのか「オーガスト」って書いてましたね。
公式表記は「オグレスト」。フランス語の発音慣れないといかんなあ。

「NOX」は日本語吹き替え。
さすがにわかりやすい!声優は誰だったのかな?
しかし、なんでこれだけ「吹き替え版」があるんでしょうかね。せっかくあるのなら、映像もすばらしいし、本家ANKAMAのように期間限定でいいからweb公開すればいいのに、もったいないわー。
ただ、吹き替えで気になったのは、NOXさんのクラス「Xelor」
これは「グゼロール」って吹き替えされていたんですが、日本版Dofsuでも「ゼロール」って表記されてるのに、なぜ「グゼロール」?
Dofsuのゲームが日本で公開される前から作られていて、その時は「グゼロール」って呼ばれてたってことですかねえ。ANKAMA公式なのに表記ぶれがあるのが気になりました。

それと、内容がよくわかるようになっただけに、逆に疑問も。
NOXさんはエリアキューブの力でゼロールの「時間を操る魔法」が使えるようになっただの、魔法が使えるのは「グゼロール」だけとか、意味不明な感じが。
時間を操る能力ってゼロールという種族の特性なんですが、NOXさんはゼロールじゃないの???ゼロールは種族じゃなくて職業なの??このへんがよくわからなかったです。ゲームでは普通にいるけど、世界観としてはレアな種族なんだろうか。


「Ogrest」は日本語字幕
これもおかげで内容がよくわかってよかったです。
やはりあれはサディダの娘ではなく「サディダの人形」だったのか。

高橋敦史監督がこれについて語っていたように、昔の東映のアニメのようなのびのびとした作風が気持ちよかったですね。
それと、冒頭のユーゴのシーンは本編とのテイストを合わせるために、Flashで制作したとのこと。
オグレスト本編は従来の日本の制作方式で作られていたようですが、巨大カニは3DCG。
それにしても、オトマイさんはカッコいいわあ。
この後、オグレストが世界を滅ぼすこととなるんですが、この話はあくまでおとぎ話として伝わっていたものであって、事実はキルビーさんの裏の顔のようにまた違うものなんではと思ってるんですけどねえ。どうなんだろうか。
ゲームをすればわかるんでしょうか?それとも、そのへんはこれから公開される予定の Dofsu映画版を見ろと。

そういえば、「映画はこれからとりかかる」みたいなこと言ってたような気がするんですが・・・
まだDofsu/Wakfu映画版は手をつけてないのかなあ。完成しますよね・・
完成してもどうせ日本じゃ公開されることはないだろうから、早めにDVD出してください。

あと、オグレスト役はフランス語版ドラゴンボールの悟空の人ということのようです。
ちゃんと名前言って欲しかったなあ。日本人に言っても知らないだろうなあじゃなくて、そういうのこそちゃんと言ってください!
多分「Brigitte Lecordier」さんだと思いますが。未来少年コナン(フランス語版)のコナン役もやってる。



上映終了後はコンファレンス

高橋敦史(オグレスト監督)
Oliver Thulliez(Wakfuテレビシリーズ監督)
そしてANKAMAの人2名。一人はユナさんだった・・かな?

この時の討論はかなり聞きごたえがあって面白かったです。

ANKAMAの名前は創立者3人の名前を繋げただけで特に意味はない。
最初はゲームともアニメとも関係ない会社だったけど、そのうちゲーム(Dofus)を作り、そのマンガを作り、そしてアニメまで作るようになって今に至る。
ANKAMAとして独自の「ANKAMAの世界」を作る事にこだわった。
(※Dofusの世界はWakfuの千年前の時代で世界観はすべて繋がってる)
(※イベント名が「惑星ANKAMA」と言っていたのはANKAMAユニバースとかそういう意味をこめてなんだと思う)
アニメのWakfuはゲームで得た資金から作られた。そしてゲームユーザーをターゲットに作った。
特に今やっている「MaxiMini」はゲームユーザーのためのアニメ。
アニメの下請けはウクライナやインド。
ANKAMAのスタッフはみんな日本のマンガやアニメ好き。
ANKAMA社員の平均年齢は25歳。
Dofus、Wakfuは大ヒットしているが、好評なのはラテン圏(フランス、ベルギー、カナダなど)で、アングロサクソン圏ではイマイチ・・・

(ゴルドラック(グレンダイザー)の話がよく出てきて、本当にあちらでは衝撃的大ヒット作品だったと実感しました)

フランスでは80年代まではよく日本のアニメを放送していたが、90年代頃から減った。
フランスは国策で、割合制というものがあって、放送で必ず何%自国のものを入れなければならないとされている。
外国語も必ず「フランス語」に直したもののが公式とされる。
(※フランス語の例えはちょっとわからないですが、例えばe-Mailなどは必ず「電子郵便」と言わなければいけないみたいな感じ)
フランスでは文化事業には国から補助金が出る制度があって、ゲームやアニメもその補助金を使わせてもらった。
そのため、一時期アメリカのアニメをフランスで作るということが多々あったという。
(※アメリカ向けアニメでも、フランスのスタジオを使ってフランスで製作されると、フランス政府から補助金が出るため製作費が安くできるからのようだ。サバンとかそうだったのかもしれない)
フランスではPCとコンソールを両方やるプレイヤーが多い(日本ではPCゲーマーが少ない)
日本でもDofusの活動はがんばってるが、無料のソーシャルゲームの壁が厚い。
(※こうハッキリ言ったわけではないですが、ゲームプレイヤー層の違いにとまどっているという印象をうけました)
Wakfuも日本でやりたいが、日本のアニメ市場に参入するのは大変。
日本は「製作委員会」システムがあり、そのためすでに完成している作品が入り込むのは困難。
(※自分の解釈ですが、「製作委員会」という複数の企業によるプロジェクトで作られているために、製作前からすでに枠が埋められており、持ち込みでは日本の放送枠に入り込むスキがまったくない。・・と彼らは思っていると解釈した)
ニコニコ動画で字幕付きで放送することも考えている
(※な、なんだってー!と思ったが、それができるならとっくにやってるだろうし、おそらくそれは最後の手段としておきたいか、または方法としてはあるがやりたくはない、TV放送にこだわりたいということかも)

発言順番がバラバラだったり、かなりうろ覚えなものも混じってますが、こんな感じだったと思います。

会場では、質疑応答の時間もあったのですが、ここに来ている参加者はDofusゲームユーザーの方が多かったように思えました。(告知がDofsuのサイトなので当然でしょうけど)
で、質問も「ゲームに対する不満」のようなものが多く厳しい意見が多かったです。
そっちは「いろいろがんばってはいます・・・」みたいな答えだったかなあ

ただ、アニメに関する質問をしていた方もいて、それが「日本でWakfuをやる可能性はあるのか?」そして「鋼鉄のヴァンデッタはどうなっているのか」でした。
(※「鋼鉄のヴァンデッタ」とはANAKAMA Japanが製作すると言っていた創作同人作品を元にしたオリジナルアニメ)
はっきりしない回答だったんですが、後から調べてみたらその原作である作者のブログで
「鋼鉄のヴァンデッタ これから」
去年8月にアニメチームが解散したことが書かれていました。

え、ええええ。ぼしゃっちゃったんじゃん!まあ中止じゃなくて「一時中断」なのかもしれませんが、なんであの場でそれを言えなかったんだろうか。
ええと・・まあ大変なんでしょうな。多分資金と放送先が確保できなかったとかいう問題かなあ。

結局自分は質問できなかったんですが、聞きたかった質問もあったんですよ。
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・・・・・

いや、その、アレがどうこうとかだけじゃなくて、日本のアニメってDVDで修正とかけっこうあるじゃないですか。フランスではそういうケースって存在するのかどうか知りたかったし、それにからめてフランスでの表現規制の話とか聞いてみたかったんですよう。
Wakfuはけっこうバトルが激しくて、死人だって出るし(シーズン1のアレは「違いました」ってことになったけど)、まあ、色々とね。


そうそう、高橋敦史監督の話もとても面白かったです。
「日本のアニメが世界中で普遍性があるのはなぜでしょう」みたいな質問に
「普遍性はわからないが、日本のアニメが優れていたのは圧倒的に安くて早く作れることで、それができたのは日本だけだった。」
というドライな回答に痺れました。
また、
「日本のTVアニメも玩具を売るためのためのアニメを作ってくれということから始まったが、ビデオなどが普及していくと「作品そのものを何度も見るような変な連中」が増えて、そこ向けにレーザーディスクなどを売り始め、今はDVDを売るためのアニメになっている。」
「売れるアニメとは、おもしろいかより「手元に置いておきたい」という付加価値が重要視される。」
「今回の「オグレスト」はそういった要素抜きに、昔の東映アニメのような純粋にアニメとして動かせる作品が作れて楽しかった。」
「普遍性というが、最近はどんどん見るための約束事が増えていて、アニメやマンガを見てきて約束事やパターンを知っていないと意味がわからなくなってきている。だからむしろ普遍性は失われつつあり、特に外国ではわけがわからなくなっているんではないだろうか」
「・・・・って思っていたのですが、ここの人たちはヘタな日本人よりマニアックなことを知ってて「あれ?」ということが多く、もしかしたらそのへんは問題ないのかもしれない。」
笑った。

こちらもうろ覚えなので、正確性は保障できませんが、こんな感じ。
高橋敦史監督はけっこう面白い人ですね。


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オリビア(Oliver)さんにエヴァンジェリン描いてもらったよ!
いっしょにいた、きもっちぃさんはミランダさんをリクしたようなんですが、ちょっとマイナーすぎるのかキャンセルされて代りにリュエールを描いてもらったみたいです。
やはりエヴァやアマリアが多かったようで、じじい絵はレアか。


そんな感じで・・・・
会場でお会いできた方々ありがとうございました。
きふさん、ふぇんさん、あと一方(名前お聞きするの忘れちゃった)ありがとうございました。
そして、きもっちいさんと、ブカさんも。その後の飲み会は終電忘れるくらい楽しかったです。
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コメント

ふぇん:
それ質問したら爆笑だったのにもったいない!w
冗談はさておき、名前を聞き忘れたのは大空だいちさんだと思います。
ノックスさんはたぶんゼロールの落ちこぼれみたいなもんなんじゃないかと思いました。
私のサインは特にリクエストせずにいたら腕組んで生意気そうなアマリアになりましたよー。
スカポン太
ありがとうございます。
大空だいちさんでしたか。いっしょにいた方ですよね。
けっこういろいろお話はしたのですが、名前聞き忘れちゃって・・・

あー、ノックスさん落ちこぼれ説は説得力ありますね。
だからこそ、より特別な力への憧れが強かったとか。
きもっちぃ:
どもです。

私はWakfuかじったくらいの初心者だったのでちょっと気が引けてたんですが、
それでも面白かったですねー。

個人的にはNOXのアニメが良かったです。というよりやっぱり字幕なしの吹き替え
が一番だと思いました。画面に注目できますから。

ところで、日仏学院に置いてあったゲーム筐体はまだありました。
メディアアート月間の期間中の3月7日まで置いたままなのかも知れません。

メタルスラッグなどがフリープレイできるからオススメですよw
イットン:
ゴルドラックに関して言えば、当時フランスには3チャンネルしかなく、しかもろくな番組がなかったという要因もあるようです。(WAKFU関係なくてスイマセン。
ばば:
聞いた話ではドフス世界では崇拝する神々によってヒトの姿が変わり、
クラスに分類されていくそうです。エヌトロフは若いときでも年寄り臭い外見をしているのはそのためとか。

ノックスさんは最初こそただの時計職人でしたが、エリアキューブと時計の研究に没頭する姿をゼロール神に見初められたか何かしてだんだんゼロールになっていったのではないかと。

規格外のゼロール能力に関してはキューブパワーですね・・・・・・
スカポン太
>きもっちぃさん
そのせつはありがとうございました。
って、まだゲーム筐体設置してあるんですかww

>イットンさん
ああ、そういえばそんな話も聞いた事ありますね。
ただ、そういう時期に「他には無かった」というのが大きかったんでしょうなあ。
多チャンネル化した今だともうそういうことは難しいでしょうね。
それゆえの伝説か。

>ばばさん
なんと!そんな設定が。
本編でも「ゼロールの神が~」うんぬん言っていたし、そうなのかもしれません。
しかし、すごい設定やな。種族というよりまさに「クラス」か。
ふぇん:
ああ、そういえば以前あの世界の過去について調べたとき
Islands of wakfuでエリアトロープの女神信仰を捨てた人たちが
何やら緑っぽくなってサディダの祖先になったとかそんな話を見かけました。
何かと思ったらそういうことだったんですね。

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