中国アニメ「水漫金山」

Fanart:中国アニメ「水漫金山」の、白蛇の精「白素貞」と青蛇の精「小青」
「水漫金山」は、最近中国で放送された中国産アニメで、キャラデザに惚れて最近ハマってました。
日本でも「白蛇伝」として有名な、中国でも京劇などでもよく上演される古典物語をベースにしたTVアニメシリーズ。
「水漫金山」OP
キャラかわいいし、動きや美術もいいし、面白かったです。

なにより、小青ちゃんがすげえカワイイんですよ!!

おしとやかなお姉様キャラの白素貞と違って、小青はケンカっぱやくて物怖じしないやんちゃ娘。
なので、ストーリーは小青の活躍が多く、この作品では実質主人公かも。
「白蛇伝」では白娘と許仙の異類婚姻譚な悲恋話が中心ですが、このTVアニメシリーズはその要素は薄く、バトル要素の多い、中華伝奇アクションものになってます。

二郎神や哮天犬、雷公電母や竜王、マジカル僧侶なんとも戦うよ!これは二郎神。
中国伝奇ものが好きな人にはちょっと嬉しい豪華キャスト。

白娘姉様ももちろん戦いますよ。
ふたりはヘビキュア!
バトルシーンの動きがおもいのほか良くて、見応えがあります。
日本の剣術とは違う、中国剣術の舞って刺すようなアクションは独特で、そこも新鮮でした。
あと、通常シーンでも、蛇娘二人の後ろ髪は常にゆらゆら動いていて、そこもいいですねえ。
全体のストーリーや細かいエピソードなどは原作にそっているんですが、大きくアレンジされています。

原作では「法海」は若い恋人たちの仲を裂く悪人ポジションなんですが、こちらでは青年僧侶となっていて、敵ではない。
強い法力をもつゴーストバスターみたいな感じかな。
ただ、基本的にはいい人なんだけど、少々頭が固くて糞真面目で「蛇妖が人界をうろつくな!」みたいにちょっと高圧的。
そのため、跳ねっ返りの小青とは会うたびにケンカ(小青に問題ありなとこが多いんだけど)
これがなかなかいいんですよ!
いつもはツンツンしてる二人だけど、共闘する時など互いをかばいあったりとか・・・
(もし二次創作があればカップリングされそうな雰囲気つうかね)

代りにメインの敵となるのが、邪悪な蛇妖「蛙面水蛇」
この存在により、悲恋中心のメロドラマではなく、アクション中心のダイナミックなストーリーとなっている。
タイトルの「水漫金山」とは「白蛇伝」のクライマックスシーンのこと。
「水漫金山」とは金山寺への洪水攻めの意味。
原作では法海によって金山寺に監禁された許仙を取り戻すために、白娘が水軍率いて金山寺を水攻めする。
アニメ版は金山寺を支配した蛙面水蛇と、白娘、小青、法海、そして湖の竜王軍などが共闘して戦う筋書きとなっている。
金山寺 vs 白娘 の構造はそのままに、うまく置き換えていて、なかなか見事。

それにつけても、小青かわいいわ〜〜
声もちょっと釘宮理恵ぽいかも。
爱奇艺(iqiyi.com)などでも配信されてるけど、国規制がかかっているので、自分はCNTVで見てました。
CNTVの「水漫金山」ページ
CNTVとは、中国の国営TV局「中国中央電視台(CCTV)」によるオンラインTV。
ちょうどNHKの「NHKアーカイブス」みたいなもので、CCTVで放送された番組が順次無料オンライン配信され、国規制も現在は(多分)無く日本からでも視聴可。
CCTVは一応、中国国営TVだけど、受信料もなく、かつ国からの補助金はうけていないで、広告収益他で運営されている(実質独立企業)。
このCNTVも同様にweb広告で運営されていて無料。
この「水漫金山」はCCTVの「银河剧场(銀河劇場)」という夜8時からの枠で放送されていたアニメ番組。
雰囲気からしても、ちょうど日本で言えば「世界名作劇場」みたいな感じかな。
ただ、前述したようにアクション要素が多い娯楽作となっています。
动画(動画)「水漫金山」
制作は「南京鸿宝影视文化有限公司(南京鴻寶影視文化有限公司)」
全52話
(ただ1話が10分程度。放送形態に合わせて分割したような感じで、構成を見ると2話で1話くらいの感覚。普通の30分もの換算すれば26話って感じかな)
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コメント
- きもっちぃ:
- CNTVでちょっと観ましたがなかなかいいですね。
日本のとは違ってて、イタリアっぽい印象を受けました。具体的には初期のWinxの
雰囲気。キャラクターの仕草なんかがそれっぽいです。
先のTAFでは中国ブースはけっこうありましたけど、これがこの作品は記憶にないですね。
動画が流れていればさすがに覚えているはずなんですけど、ポスターだけならもしかしたら
飾ってあったかも知れません。
それにしてもCNTVって便利なところですね。国規制なしで観放題とは太っ腹です。
- ろじぞう:
- TAFでは中国ブースはほとんどがもぬけの殻で、ポスターが貼ってあればまだいいという雰囲気でした。
ポスターを見るとキャラクターデザインが良いので、日本でも見られるようになって欲しいです。
もしかすると、ビジネスデーにだけ出展して、パブリックデーは引き上げてしまったのかもしれません。
色使いや表情が日本のアニメともアメリカのカートゥーンとも違った趣があっていいですね。
- massando:
- 先日、フランス版のDVDを買っちまった東映動画版「白蛇伝」のファンとしては、これはぜひ観てみたいですね。
東宝の実写版「白夫人の妖恋」では許仙への情を断ち切れぬ白娘を小青が叱責し、果ては見捨ててしまうという展開でしたが、京劇などでは更に修行を積んで強くなった小青が、最終的には法海を倒すという内容だそうなので、このアニメのアレンジは本国的にはアリなんでしょうね。
- 史源:
- ところで、絵って
みんなどういう目で見てるものなんでしょうか。
特に絵を描く人は、上手い下手で友達になりたいとか、判断するものなんでしょうかね・・。
投稿サイトとか見てると、わけわかんなくなるんですよね。
お気に入りとか見てみると、ホントレベルの高いものしか入れていなかったりというのをよく見ます。
僕は投稿サイトやめちゃいましたが。
- スカポン太:
- >きもっちぃさん
さすが、きもっちぃさん!!
そうなんですよ、自分も「ヨーロッパつうか・・イタリアっぽい?」って思って見てたんですよ。
それもちょっと不思議な感じでねえ。
中国はヨーロッパの下請けも数多くしてきたから、そういうテイストも混じってたりするんですかねえ。
こっちが勝手に思ってるだけかもしれませんが。
日本風のものは確かに多いけど、意外にそれとは違う感じがけっこう他でも見られて面白いです。
>ろじぞうさん
TAFはなんか寂しい感じだったんすねえ・・・
まあ、一般向けでは日本じゃ注目する人は少なそうだからビジネスデーのみって可能性は高そうではありますが。
この作品は他と違って、ちょっと独特な感じがあったので、特に目をひかれました。
>massandoさん
まあ、白蛇伝お好きでしたとは。
中国ではいろんな媒体でテーマにされてきたようだから、昔からアレンジされまくりでアリアリなんでしょうなあ。
- スカポン太:
- >史源さん
ところで・・・って急展開すぎた。
人によるとしか言えないんじゃないでしょうか。
普通は上手い下手ではなく、好きかどうかだけだと思います。
上手い絵の方が表現力があるから、求心力が高くなるものだと思いますが。
「人が」ではなく、「自分なら」で考えればいいんじゃないですかね。
基準が多少違っててもだいたい同じだと思いますよ。
史源さんのお気に入りの基準を考えてみれば、いいんじゃないでしょうか