アドベンチャータイム:少年と犬
コメントで話題が出たので。

>ADVENTURE TIME Creator Pen Ward Talks Before Season Finale
アドベンチャータイムのクリエイターのPendleton Wardへのインタビュー記事
いろいろ質問されているんですが、ここで2つの作品についての類似性が指摘されている。
それが「少年と犬」と「カマンディ」

1975年に映画化もされた、ハーラン・エリスンの「少年と犬(A Boy and His Dog)」
核戦争により文明は荒廃し、放射能による遺伝子異変によって、女性がほとんどいなくなった世界。
そんな世界での少年と、超能力を持つ犬の物語。

バットマン:ブレイブ&ボールドにも登場した、70年代のジャック・カービィの作品「Kamandi:The Last Boy on Earth!」
大災害によって文明は滅び、突然変異したゴリラやトラなどの獣人が覇権を争う世界。
そんな世界での地球最後の少年カマンディの物語。その親友は犬。
インタビューによればPendleton Wardの答えは「No」
特に「少年と犬」については知らなかったと答えている。
猿の惑星にしても、70年代にはこういうディズトピアものは流行ったんでしょうなあ。
その後も定番となっているパターンだし。
そして少年と犬という組み合わせも。少年の友人は犬。少年は犬を愛するものだ。
タンタンとスノーウィにしても、それは黄金の組み合わせ。
これが少女だったら猫なのかもしれないですね。黒猫ならなお良し。
アドベンチャータイムは、少年と犬と冒険のあの輝いていた夏の日々といった、「少年の夢」のようなものなのかもしれない。スタンド・バイ・ミー。
出てくる女性が年上が多いのも、彼女達は少年にとっての「少年の日の心の中にいた青春の幻影」なのかも。
そんな少年の日が終るときがアドベンチャータイムの終る時なんだろうか。
本編のノリはまるでそんなことないのに、アドベンチャータイムにどこか、せつなさとあやうさを感じてしまう私です。あのエンディングソングのせいかも(笑)
美しく優しい曲って、不思議とせつなさを感じることもあるよね。
ATの最終回が鬱エンドじゃないといいなー。

ジェイクとビオラ。犬とバイオリン。
以前フィニアスとファーブの言葉遊びネタでも書いたけど、マザーグースの歌の一つに「猫とバイオリン/The cat and the fiddle」というのがある。

(アーサー・ラッカムが描いたThe cat and the fiddle)
Hey diddle diddle,
The Cat and the fiddle,
The Cow jumped over the moon,
The little Dog laughed to see such sport,
And the Dish ran away with the Spoon.
えっさか ほいさ
ねこに ヴァイオリン
めうしがつきを とびこえた
こいぬは それみて おおわらい
そこでおさらはスプーンといっしょに おさらばさ
(谷川俊太郎 訳)
ジェイクは犬ですが、このイメージを強く感じるんですよね。
女の子はなにでできてる、お砂糖、スパイス、素敵なものいっぱい。
のように、マザーグースは欧米では誰もが知っているフレーズで、なおかつ幼少のころに必ず通る道。
ジェイクはおっさん臭いゆえにサックスとかの方が合いそうだけど、バイオリン(ビオラ)なのは、そのへんの定番イメージと同時に、ノルタルジックな思いを喚起させるんじゃないだろうか。と思った。
ところで、よく見ればジェイクは左利き。
そういえばフィンも左手でお絵描きしてたし、フィンも左利き。
特に深い意味はないのかもしれないけど、なんか意味があるんじゃないかと深読みしてしまう。
細かいとこがいちいち気になる作品なんだよなあ。

>ADVENTURE TIME Creator Pen Ward Talks Before Season Finale
アドベンチャータイムのクリエイターのPendleton Wardへのインタビュー記事
いろいろ質問されているんですが、ここで2つの作品についての類似性が指摘されている。
それが「少年と犬」と「カマンディ」

1975年に映画化もされた、ハーラン・エリスンの「少年と犬(A Boy and His Dog)」
核戦争により文明は荒廃し、放射能による遺伝子異変によって、女性がほとんどいなくなった世界。
そんな世界での少年と、超能力を持つ犬の物語。

バットマン:ブレイブ&ボールドにも登場した、70年代のジャック・カービィの作品「Kamandi:The Last Boy on Earth!」
大災害によって文明は滅び、突然変異したゴリラやトラなどの獣人が覇権を争う世界。
そんな世界での地球最後の少年カマンディの物語。その親友は犬。
インタビューによればPendleton Wardの答えは「No」
特に「少年と犬」については知らなかったと答えている。
猿の惑星にしても、70年代にはこういうディズトピアものは流行ったんでしょうなあ。
その後も定番となっているパターンだし。
そして少年と犬という組み合わせも。少年の友人は犬。少年は犬を愛するものだ。
タンタンとスノーウィにしても、それは黄金の組み合わせ。
これが少女だったら猫なのかもしれないですね。黒猫ならなお良し。
アドベンチャータイムは、少年と犬と冒険のあの輝いていた夏の日々といった、「少年の夢」のようなものなのかもしれない。スタンド・バイ・ミー。
出てくる女性が年上が多いのも、彼女達は少年にとっての「少年の日の心の中にいた青春の幻影」なのかも。
そんな少年の日が終るときがアドベンチャータイムの終る時なんだろうか。
本編のノリはまるでそんなことないのに、アドベンチャータイムにどこか、せつなさとあやうさを感じてしまう私です。あのエンディングソングのせいかも(笑)
美しく優しい曲って、不思議とせつなさを感じることもあるよね。
ATの最終回が鬱エンドじゃないといいなー。

ジェイクとビオラ。犬とバイオリン。
以前フィニアスとファーブの言葉遊びネタでも書いたけど、マザーグースの歌の一つに「猫とバイオリン/The cat and the fiddle」というのがある。

(アーサー・ラッカムが描いたThe cat and the fiddle)
Hey diddle diddle,
The Cat and the fiddle,
The Cow jumped over the moon,
The little Dog laughed to see such sport,
And the Dish ran away with the Spoon.
えっさか ほいさ
ねこに ヴァイオリン
めうしがつきを とびこえた
こいぬは それみて おおわらい
そこでおさらはスプーンといっしょに おさらばさ
(谷川俊太郎 訳)
ジェイクは犬ですが、このイメージを強く感じるんですよね。
女の子はなにでできてる、お砂糖、スパイス、素敵なものいっぱい。
のように、マザーグースは欧米では誰もが知っているフレーズで、なおかつ幼少のころに必ず通る道。
ジェイクはおっさん臭いゆえにサックスとかの方が合いそうだけど、バイオリン(ビオラ)なのは、そのへんの定番イメージと同時に、ノルタルジックな思いを喚起させるんじゃないだろうか。と思った。
ところで、よく見ればジェイクは左利き。
そういえばフィンも左手でお絵描きしてたし、フィンも左利き。
特に深い意味はないのかもしれないけど、なんか意味があるんじゃないかと深読みしてしまう。
細かいとこがいちいち気になる作品なんだよなあ。
- 関連記事
-
- アドベンチャータイム#10
- 実写アドベンチャータイム
- アドベンチャータイムの布教用回は?
- アドベンチャータイム:少年と犬
- アドベンチャータイム#9
- アドベンチャータイム#8
- フィオナのドレス
この記事のトラックバックURL
http://ppgcom.blog12.fc2.com/tb.php/5309-e8a6e1fd
コメント
- kazi:
- 子ども頃の作品といえばKNDを思い出します。
前にもこの管理人さんが記事にしてたけど、ATはリアルタイムで時間がたっていて
いつか終わりがくるというのがわかっていて、寂しいけど、
最終回はKNDのような夢が残るラストになってほしいです。
- ビニールマン:
- ATの場合、どういう終わり方をするかより、本編が毎回「終わってる」のを何とかすべきでは…?
- ミラクル:あ..スーパーマンは犬のクリプトだけでなく
- 馬のコメットや猿も飼ってたんだった!!
SBFFの更新は今のトコないのかしら..
ショートアニメでDCのは続きが気になるなー。
それにしてもクリプトニアンの発育がすごすぎて日本人としてついてけない..ワンダーガールが長身ナイスバディならスーパーガールやバットガールは何でしょうね。
- 黒好き:
- リアルタイムでキャラが成長するのは、日本でもないことですね。
ATの最終回はフォスターズホームみたいな切ない終わり方だといいなと思っています。
- トレジャーエクストリーム:
- そういえば俺は、KNDハチャメチャ大作戦
「最後の任務を語れ」を一回しか見てなかったです。
もっとちゃんと通常で見たいです。
- 森山塔晶夫:
- 『少年と犬』は割と好きな作品なので、影響関係がないことが示されたとはいえ、言及されるのはうれしいです。
前半は『マッドマックス』みたいな世界崩壊SFなのに、後半は『未来世紀ブラジル』みたいな悪夢的ディストピアSFなのが変で面白いんですよ。
この映画では少年が犬と女のどっちを選ぶか悩むんですけど、アドベンチャータイムでは犬が少年と女で悩むってのが、また面白いですね。
- さかえ:
- >ATの最終回が鬱エンドじゃないといいなー。
http://www.neatorama.com/2012/05/30/the-terrible-truth-behind-adventure-time/
↑↑↑ こんな?
- トレジャーエクストリーム:
- そういえば俺は、KNDハチャメチャ大作戦
「最後の任務を語れ」を一回しか見てなかったです。
もっとちゃんと通常で見たいです。
- スカポン太:
- >kaziさん
KNDもそういう少年というか「子供時代」の物語でしたね。
あの最終回のカットが忘れられません。
>ビニールマンさん
だれがうまいこといえとww
>ミラクルさん
でも犬だけでなく「猿」と「馬」ってのはアメリカっぽいとこですね。
>黒好きさん
フォスターズホームは終りっぽいけど、いつも通りな感じでしたね。
ATはどうなるんかなあ。この作品は「最終回」てのを作りそうな気がするんですよねえ。
>トレジャーエクストリームさん
ぜひまた機会があったら見ましょう
>森山塔晶夫さん
そういえば!ATではそんな話がありましたね(笑)
>さかえさん
いやあああああ。ありそうで怖いわ!
考えることは海外でもいっしょってことかあ。
- 夢の世界の航海日誌:管理人さんに向けて
- さかえさんが提供したページのイラストを見ました。
入院中のフィンが夢の中で冒険してるとは・・・。というと夢そのものが番組ってなるって事ですね。
夢の中では大穴の開いた地球(文明崩壊後の世界)に少年と犬がいて、奇想天外な所に旅している。コンビが会う者たちも現実にはありえない生物ばかり。
ありえない事でも起き得るから夢。だから、これまでの冒険も世界観も全て夢の中の話なんですね。その見方で考えると案外、ガムボールも似たものかもしれませんね。
ところで夢の中では現実では起こらない事も起こっちゃうもの。僕はNHKの某番組でこんなのを見てました。
■体が紙みたいにペラペラ
■部屋が逆さま(天井が床で床が天井)
■ドアばかり並ぶ、終わりの無い廊下
■目、鼻、口が宙に浮かんでいる
■蹴り飛ばした空き缶が巨大化して落ちてきた
■自動販売機から人が出てくる
■花の種からから揚げが咲く
■夢の中が一面すごろく
■自分が筋肉ムキムキになったり(そっちから見ればガチムチ化)、猫になったりする
■カップ麺がひとりでに動く
■トイレと古銭が踊る
■自分が部屋と一緒に溶ける
■影から鏡から人が出てくる
■胃の中が図書館になる
■自分がロボット化
■同じ場所をループしている
■コンニャクが生きて動いている
■卒業式にカレーライスを持ち込む
■バスが空を飛んでいる
NHKの某番組↓
http://www9.nhk.or.jp/bitworld/index.html
(※2011年4月頃から調べれば分かります)
- 樹海:
- カートゥーンではナチュラルに左利きバイオリン(ビオラ)が出てくるように思います(リトルアインシュタインでもよく出てきた)。ただあれ画像反転とか平気でかます習慣のせいかもわかりません。リアルではチャップリンのが有名ですが、普通は左利きだからといってわざわざ左利き用バイオリンあつらえるようなことはしないんですよ。私も左利きですがバイオリンは普通に右利き用のを使っていますし。しかし製作者の何かしらのこだわりがある可能性も捨てきれませんよね。
- スカポン太:
- >夢の世界の航海日誌さん
まあカートゥーン全部それになっちゃいそうですけど。
日本でも海外でも考える事は同じなんでしょう。
>樹海さん
言われてみれば左利きけっこう見ますね。
そのへんテキトーなとこあるし、特に気にすることでもないのかもしれませんなあ。
バイオリンと左利きの話は面白かったです。なるほど。
- 夢の世界の航海日誌:
- 実写版を発見
http://www.youtube.com/watch?v=LgZhA2bIfgA
- スカポン太:
- これはww 公式CMなのかな?