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Hub 放送局と玩具の関係

>Hub設立の本当の訳ってのは、マテルやバンダイの権力が強い故にハズブロがCN枠を完全に奪い取られてしまったのが原因じゃなかろうかとも思うんですよね。
日本ではタカラトミーがバンダイにテレビ東京以外の局の放送枠を全部奪われたのと似ているような。


ふむ。なかなか面白い視点ですね。
CNというとBEN10のバンダイの印象だけど、マテルって何かあったっけか?
面白そうなのでちょっと検証してみましょう。
放送局と番組、そしてその番組の玩具。
 


CartoonNetwork
BEN10:バンダイ
サンダーキャッツ:バンダイ
DCヒーロー:マテル、DCダイレクト他
Hot Wheels(Hot Wheels: Battle Force 5):マテル
ジェネレーターレックス:マテル
爆丸:スピンマスター
Redakai:スピンマスター
NinjaGO:レゴ
ベイブレード:ハズブロ
スターウォーズ:ハズブロ他いろいろ


ニコロデオン
パワーレンジャー:バンダイ
ドラゴンボール(Z kai, GT):バンダイ
ボルトロン:マテル
モンスターハイ:マテル
モンスーノ:JAKKS Pacific
WINX Club:JAKKS Pacific
タートルズ:プレイメイツ
Speed Racer(the next generation):carrera

Hub
Kaijudo(デュエルマスターズ):ハズブロ
トランスフォーマー:ハズブロ
マイリトルポニー:ハズブロ

CW4Kids
遊戯王:4Kids(現在はコナミ)
カオティック:4Kids

ディズニー
マーベルヒーロー:ハズブロ
(参考:モンキーチーム:ハズブロ

Hubは基本ほぼ自社ものなので省略(ケアベアやストロベリーショートケーキなど)。
ディズニーはToyではディズニーチャンネルものが少なくて、Toyではディズニー映画ものばかりなのでよくわからいません。
フィニアスとファーブもいろんなとこから出てるし。
タートルズも失った今の4Kidsは、何の参考にもならない感じか。

スピンマスターの「ズーブルズ」はアメリカでは放送されず、韓国のみ。(日本でもちょっとだけ放送されたようだけど)
ドラゴンボールは放送局としては最初はCNで、後に4Kids、今はニコロデオン。
また、モンスターハイはニコロデオンで放送してたことはあったものレギュラー番組というわけではないのでここに入れるのはどうかと思ったけど、一応参考ということで。


うーん。どうなんでしょうかね。
バンダイ、マテルの存在感はあるけど、トランスフォーマーアニメイテッドの時代に、トランスフォーマー以外でハズブロが放送できる玉があったとは思えないし、今でもHubでバットマン、CNでベイブレードをやってるのを見ると関係は特に悪化していないようの思えます。
あと、玩具会社と放送局の関係って、特にどこかに偏っているわけではなく、けっこうバランスよくあるような気がするのですが。
まあ、ハズブロ局であるHubは特別ですけどね(笑)

ここで、ディズニーに注目してみます。
最近傘下におさめたマーベルを別とすれば、ディズニーものはライセンス商売でいろんなところから出て入るけど自社ディズニーで扱っているものも多い。ちょうどそれはハズブロのHubとよく似ている。
こうしてみると、「ハズブロ/Hub」は「ディズニー/ディズニーチャンネル」を目指したのではないか、と思えてきます。居場所が無いからというマイナス要因よりも、領地開拓的なプラス要因というか。
北米内ではHubという独立局ではあるけど、それ以外の国ではハズブロ番組をCNやニコロデオンなどが購入して放送されていますし。(日本だけは例外ですが)

というわけで、私にはそれはもうひとつピンとはきませんでした。

ただ北米の玩具事情はかなり過酷で、よくわからないところが多いので、何が裏であるのかはさすがにわかりませんけど。
トランスフォーマーはむしろハズブロの事情によるものだから別として、新G.Iジョーや、パウンドパピーをCNで放送しようとしていたけど、断られた・・・とか??う・・・うううううん。

そもそもHubはハズブロが独力で立ち上げた放送局ではなく、もともとは「Discovery Kids」というチャンネルでした。それをリニューアルにともなってハズブロ色の強い放送局に変えたものです。
その当時は、さまざまな買収によって業界再編がおこなわれていた年。
ディズニーがマーベルを。CNがDCを。ニコロデオンがタートルズとパワーレンジャーを。
そしてディスカバリーがトランスフォーマーを。
他とちょっと違ったのは、他は傘下におさめる形だったけど、ディスカバリーとハズブロは提携。
今の状況をみると主導権はむしろハズブロが強かったように思えるので、他とはちょっとバランスが違ったかも。

この時、業界を震撼させたのは出来事といえば「ディズニーによるマーベル買収」事件。
今となってはもうかなり薄れてしまっているけれど、これがどれだけアメリカのコンテンツ業界に衝撃を与えたか。当時の各業界のあわてっぷりはすさまじかったです。
マーベルの玩具はハズブロが手がけてはいるけど、不安の種はあまりにも大きかった。
(ディズニーは自社で玩具もてがけてるしね)

トランスフォーマーアニメイテッド終了が2009年。
ディズニーのマーベル買収も2009年。
それに合わせてディズニーのパワーレンジャー製作中止も2009年。
そしてHub開局が翌年2010年。
ちなみに4Kidsが経営破綻したのが2010年。

CNやバンダイがどうこうよりも、このディニー/マーベル事件の方が玉突き的にHub開局に大きな影響を与えたように思えます。




さて。
それとは別に、こうしてみると「ジェネレーターレックス」の玩具が売れてるという話は聞いた事がないので、もしかしたらレックスの玩具って不振だったのかなあ、と。

最近は、作品の人気あるなし以上に、玩具の売り上げが番組継続に多大な影響を与えるのでは、と思う事が多いので、特にそう思いました。
創設期のCNは玩具関係とは無縁なところがあったんですが、今改めて見ると、けっこう玩具と密接な関係にあるものが多いですねえ。
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コメント

ミラクル:マヴロ..?
玩具はバンダイしかわからんかった。
つか..スーパーマン&バットマンの製氷皿はいつどこでありましたか?
映画とのタイアップでローソンやツタヤで売る予定があるのなら買ってみたいと妄想してます。
massando:
>玩具の売り上げが番組継続に多大な影響を与えるのでは
そうした状況とCGの普及が、アニメーション作家たちの創作の場を狭めてしまいそうで不安です。
特撮ファンであるはずの自分が、ライダーやら戦隊ものを以前ほど楽しめないのは、所詮は阿漕なB社のCMに過ぎないと醒めてしまったからなのですが…カートゥーンにはそんな轍を踏んでほしくないです。
スカポン太
>スーパーマン&バットマンの製氷皿
しらんがね(´・ω・`)

>massandoさん
数年前、ちょうどローレン・ファウストがマイリトルポニーを手がけると発表された時に「自由にクリエイターたちが玩具宣伝アニメを作るようになるとは」と嘆かれ、カートゥーンの将来を不安がられていたのを思い出します。

一時玩具主導がすぎて衰退しかけたことがあったけど、また復活したように、そういった状況の中で独創性をつめこんでいくのもまたクリアイターたちの戦いなんでしょうなあ。
ミラクル:無題
うーん..ネットに画像があったから。
多分かなーり昔のかも。

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