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ディズニー短編映画「Paperman」web公開


「Paperman」
Directed by John Kahrs

ディズニーの短編映画「Paperman」が、Walt Disney Animation Studios 公式Youtubeチャンネルにて全編公開されました。

この作品は内容だけでなく、その制作方法にも注目を集めた作品。
ディズニー新作ショート「Paperman」メイキング?
これはディズニーR&Dで開発されているアニメーション技術開発の一つで「Meander」と呼ばれるもの(らしい)
具体的にどういう技術かといえば・・・自分もよくわかっていないので前のエントリのとりりさんの解説をそのまま引用。
・レンダリングされた結果が、ビットマップではなく、イラストレータ画像のようなベクター・ データになっていて、2D画像として変形・修正、描き足し、線の太さの調整ができる。
・それぞれの線は、描き足した線も含めて、元の3DCGの座標データも参照してるので、 あるフレームでいじっても、他のフレームでも、3D上で破綻がないように調整される。
・描き足した線には、自動でイン・ビトウィーンが入る。


要するに、3Dでレンダリングしたものを直接アニメーターが手書きで修正でき、それがそのまま3Dデータにもフィードバックされる。・・・ってことでいいんですよね?

動きの面もいいですが、レンダリングの質感もおもしろいですね。
Paperman_img02_20130131194450.jpg
Paperman_img02b.jpg
鉛筆で描かれたような仕上がりになっている。
自分には、住来の2Dアニメ的というより、イメージボードや絵コンテの雰囲気を持ち込んだような感じがしました。

Paperman_img01_20130131194448.jpg
ちなみに私が好きなシーンは、女性が紙飛行機を発見するシーン。

このバウンドするような眉や目の動きの表情が、海外ものっぽくて好き。
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コメント

massando:
すごーーーくうれしかったのですが、『シュガー・ラッシュ』に併映されるので観るのは我慢することにしました。できればファーストインプレッションは大切にしたいですからね。
スカポン太
あ、そういえばそうか。
「シュガーラッシュ」が日本で公開されるのが遅すぎなんですよねえ。

これが公開されたのも、シュガーラッシュが去年ももうずいぶん前のこととなったからでしょうし。
とりり:
技術は面白そうだったんですが、出来上がったものは、微妙な感じでした。

IMDbのスタッフリストを見てみると、監督とアニメーターは3DCG系で、ボードとfinal line
animatorという役割で、手描き系のアニメーターが参加してる形ですね。
キャラクターの動きも見せ方も完全に3DCGでした。
クレメンツ/マスカー組の次の企画のための技術、という噂があったので、手描きアニメ側が
3DCGを利用するための技術かと思っていたのですが、単にトゥーン・レンダのCGアニメを、
人力使って見栄え良くしただけみたい。マーベル系のアニメとかに使えそうですが。
スカポン太:
なかなか厳しいっすね。
道具は使い方次第というとこもあるので、この技術をベースに何かまた新しいものがでてくるのに期待したいかな。
これは比較的静かな内容ですが、アクションものに使われた時に、手書き的な誇張表現にもいかされるのかあたりなど気なってるとこです。
とりり:
伏線なしにファンタジーに入る展開が好きになれないので、辛口になりました。
アニメ表現としては、後から修正できるんだから、モーフィングを使ったデフォルメ使って、
思い切ったキャラ表現を試せたはずなのに、CGアニメのお行儀いいモーションに収まって
いたのが、残念だなあ、と。

先の書き込みの後で気づいたのですが、もともとトゥーンレンダの画面は立体視に向か
ない上、さらに手作業で修正しちゃったら、正確な立体像を再構成できないので、最初
から映画向けの技術ではないですね。(背景は普通の3Dで、キャラはレイヤー単位の
立体視なら可能ですが)

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