デンマークのヘビメタファンタジーアニメ映画「Ronal the Barbarian」

デンマークの劇場用アニメ
「Ronal the Barbarian」(2011)
監督:Thorbjørn Christoffersen、Kresten Vestbjerg Andersen、Philip Einstein Lipski
公式サイト
製作:Einstein Film(デンマーク)
蛮人の村に住む少年Ronalは、貧弱な体ゆえにバカにされている日々。
ところがそこへ邪悪なVolcazarが現れ村が襲われ壊滅。
途中で出会った変な仲間と共に、RonalはVolcazarを倒して村を救えるか!?みたいな話のようです。
と、まあ、そんな感じで普通にファミリー向けアニメかと思っていた私でした。
Ronal the Barbarianトレーラー
あ・・・れ?
これファミリー向けじゃないよね。下ネタにバイオレンス。

そして濃厚なヘビメタ臭。
上記はインターナショナル版か最終版のトレーラー。
その前に出たと思われる、こちらの告知版の方がより濃厚です。
そして、蛮人の村ができた由来のシーン。
flesh and blood。
貫かれる肉。流れる血。バーバリアンの世界。
こういう3DCGアニメで、こんなB級ジャンル映画みたいなのを見たのは初めてかも。
このミュージックシーンもいいな
Barbarian Rhapsody



その他のポスターアート。
これはもう完全にそっち向け。アマゾネスはアヘ顔だし。
族長らしき人は車椅子なんだけど、足が悪いとかいうレベルじゃなかった。もげてた。
これ、デンマークではどんな感じで上映されてたんですかね。
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コメント
- おみそしる:
- まぁ、欧州メタルでは、『BLIND GUARDIAN』みたいに
指輪物語やら北欧神話を歌っちゃうバンドが多数ありますからね。
メタルとファンタジーは結構近しい存在なのかもしれませんね。
にしてもお下品www
- どん八:
- ひぇぇ何この濃厚な映画!?筋肉だの乳首ピアスだのヘビメタだの…全部大好物です!
でもおもしろそうだけど日本で見られるかなこれ…色んな意味で難しそうですね。
- 通りすが郎:
- これは相当なメタル好きが作っていますね。
メロイックサイン\m/が多いのにニヤニヤ。
2番目の告知版はナレーションから始るのでアーノルド・シュワルツェネッガーの「コナン・ザ・グレート」のパロディですが。
http://youtu.be/5ZY2mRG5mzg
Barbarian Rhapsodyはクィーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」のパロディですねぇ。
爆音と高音スクリームに顔をゆがめるRonalが笑える。
アメリカのメタル好きがアニメやゲームを作るとMetalocalypse、HEAVY METAL、モーターシティ、Brutal Legendなどのように
荒れ果てたスラム街、ディストピアSF、悪魔が支配する魔界になる傾向があるように感じるけど(笑)。
デンマークのRonal the Barbarianはヒロイック・ファンタジーのパロディで欧州メタルらしいよなぁと思います。
ちなみに60年代末にハードロックが誕生してからファンタジー、伝説、SFを題材にした歌はあったのですが。
ヘヴィ・メタル/ハードロックのジャンルで本格的に欧州の伝説やファンタジーを導入したのは、
ロニー・ジェイムス・ディオとMANOWARですね。どっちもアメリカのバンドです。
(MANOWARはバイク好きなのでバイカーの歌も歌うが)
ディオとMANOWARがヒロイックファンタジーを導入したメタルの土台を作り上げ、
欧州メタルがそれを発展させたという流れになります。。
欧州でファンタジーを歌うバンドが増殖したのは北欧神話やファンタジーの本場で身近にあるからだと思う。
http://youtu.be/OKcuPnkG-mM
http://youtu.be/CjhNWAo6DN8
- スカポン太:
- 面白いですね。
同じメタルでも、米国と欧州では嗜好やテーマが違うのが面白いです。
確かにアメリカだと、ディストピアと悪魔って感じですねえ。
ファンタジーとは相性いいのかもしれないけど、それは欧州ならではってとこかも。
そしてそれでアニメ映画を作っちゃうとこも。
- とりり:
- 調べてみると、同じ監督集団によるCGアニメ映画3作目のようですね。
http://www.youtube.com/watch?v=459ajX4zn_E
http://www.youtube.com/watch?v=v5djq2HCugU
この2作は、A. Film A/Sというスタジオで制作されていますが、独立してEinstein Filmを
作った模様(2009年創立)。
「Ronal the Barbarian」はIMDbによると、製作費が18,000,000DKK(デンマーク・クローネ)
ですから、約310万ドル、日本円で2億5000万円程度のようです。
日本の微妙なCGアニメ映画/ビデオ(少し前の「アップルシード」「ベクシル」とか、直近だと、
「バイオハザード ダムネーション」あたり)と似たような規模かな。このくらいなら、海外へのビデオ化
権販売などで、なんとかなるのでしょう。(プリセール前提ですが)
それにしても、デンマークでは日本とは違う方向で、大人向けアニメが作られてるっぽいですね。
これもデンマークのアニメでした。
http://www.youtube.com/watch?v=3eUoXVnUlMY
- <記名なし>:
- 濃厚な火星シリーズ臭ww
- スカポン太:
- とりりさんありがとうございます。
なるほど。突然この作品が出てきたわけではなく、デンマークではそういう下地がすでにあったということですかね。
このへんの事情はなかなかわかりにくいけど、面白いですな。
しかし、やっぱりこうしてみると、アニメの製作費って日本だけが少ないわけではなく、アメリカが突出して多すぎるって気がしますね。