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マイリトルポニーのコミックの立ち位置とその状況

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MLPコミック#1、#2、#3のバリアントカバー「Hot Topic」店版

マイリトルポニーのコミックが、通常のアメコミとちょっと違う動きをしていることの代表例。

Hottopic_webimg.jpg
Hot Topic」はコミック専門店ではなく、アパレルやアクセサリーなどを主に扱うサブカル系ファッションショップ。
 

グラフィックノベルのような書籍型単行本は一般書店でも扱われる場合はあるものの、基本的にアメリカにおいて「コミックブック」というのはコミック専門店でのみ売られます。

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大昔はキオスクなどのニューススタンド売りもありましたが、いろいろあって、今はほとんどがコミック専門店です。
日本的に言えばアニメイトなどでだけでマンガが販売されている状況ってとこかしら。
これにより、ちょうど今の日本の深夜帯アニメのように、マニア層によって一定量の売り上げは確保できるように安定したものの、一般層との乖離が進み、市場が閉鎖的になるという問題も。
アメコミキャラの認知度やディープなマニアは多くても、コミック・マンガ市場そのものが日本に比べ小さいのはそのためかと、自分は考えています。
(ゆえに、アメリカ人でもコミックを読むのはマニア層で、情報格差が大きく、よくある「海外の反応」での外人のアメコミ評をそのままアメリカ人全体の発言と鵜呑みにするのは危険。日本人並みによく知らないで思いつきで発言していることも多い)

それはさておき。
そういう、通常コミックを扱わない「Hot Topic」で、取り扱い及び、専用表紙版が出ているというのが、マイリトルポニーの特殊なところと言えるかと。

アメリカにおいて、コミックが「オタク・マニアが読むもの」から、「カルチャーの表現メディアの一つ」に変化してきている。そういう印象や状況の変化というものを自分はここから感じました。
まあ、2000年代くらいからその動きはあったものの、「Hot Topic」のコミック取り扱いが、そういう時代の変化の具体的な例の一つとしてあげられるんじゃないかなと、思うわけです。

そこで。

アメコミの取次店「Diamond」が発表した去年(2012年)のコミックブックランキング。
Top500_Comics2012.jpg
Top 500 Comics: 2012
QTY RANK = 発行部数
DOLLAR RANK = 売り上げ高

2012年の発行部数(QTY RANK)堂々一位は、Image Comicの「WALKING DEAD #100」。さすが。
一方売り上げ一位は(DOLLAR RANK)マーベルの「AMAZING SPIDER-MAN #700」。
話題になったスパイダーマン最終回。こちらもさすが。
「WALKING DEAD」人気が異常ですが、全体を見れば、やはり去年はマーベルが圧倒的。
というより「AVENGERS VS X-MEN」が凄い売れてたというべきか。
そのタイトルを除けば、DCのバットマンやJLのタイトルが他のマーベルのタイトル以上の強さを見せる。

話題性でスマッシュヒットをとばすマーベル。
安定不動人気のDCのバットマン。・・て感じ?

ともあれ、マーベルとDCコミックスで、ほぼコミックブック市場が占められているのもよくわかります。
「アメコミ」=「マーベルやDCのヒーローコミック」という印象も仕方ないところ。

「WALKING DEAD」ですら、100号以外は「WALKING DEAD #103」の119位が最高という状況。(DOLLAR RANKでは207位)

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そんな中で話題になったのがIDWの「MY LITTLE PONY FRIENDSHIP IS MAGIC #1」90位。(売り上げなら61位)
同じIDWの次に売れたのが「MARS ATTACKS #1」の417位で、それ以外(トランスフォーマーのコミックなども含めても)は500位圏外。
中小出版社で、なおかつヒーローコミックでない作品がこの位置にくるのは、驚異的にして異例だということがおわかりいただけただろうか。
実際にIDWでは過去最高の記録ということのようです。
IDW’s “My Little Pony” Comic Becomes Best Selling in Company’s History
こちらでもニュースに。

しかしまあ、突出していたのはMLP#1で、#2以降はどうなったのかなと見てみると。
Top300_ComicsDecember2012.jpg
Top 300 Comics Actual--December 2012
2012年12月のコミックブック ランキング。

「MY LITTLE PONY FRIENDSHIP IS MAGIC #2」は54位と大幅下落。
#1が10万部(+さらに現在も増刷中)に対して、約4万部。
(※MLP#2は諸事情により発売が遅れて、2013年になってからの発行となったので、この手のデータは「予約数」にもとづいていると思われる)

まあ、#1は発行記念のお祭り的な部分もあるし、バリアントカバーも異常に多くて複数買いした人もけっこういただろうし、このくらいの数が実読者数に近いのかなとも思いますね。

それでも、この規模の出版社では100位以内に入ることすら珍しいうえに、部数も1万〜2万部が一般的なので、やはり飛び抜けていることには変わりないかな。
(例えば、同じIDWではトランスフォーマーのコミックが1万部/181位)

BOOMの「ADVENTURE TIME FIONNA & CAKE #1」が2万部(102位)なので、MLPもこのくらいに落ち着くんじゃないかと予想してるけど、どうなのかなあ。

こういったものは「マイリトルポニーだけの特例」かもしれないけど、スコット・ピルグリムのヒットから少しずつ変わっていったように、こういう動きから、住来とは違ったコミック市場がひろがっていくのかも・・・
と、とりあえず覚えておいておこうかと。(まだどうなるかわからんから)
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コメント

アヤコ:
初っぱなのドクター・フーなポニーで吹きましたwww

タイムロードだからキューティーマークが砂時計なんでしょうね。そして後ろのポニーがきっとローズw
こういうカバーってコミックの中身とは関係ないんですか?関係あるなら読みたい^^
Jibril:
後ろのあれは明らかにターディスですよね。
調べてみたら、他にもタイムターナーが表紙のコミックがあるんですが……内容はどうなんでしょうか? というか、こっちはまたダーピーとのカップリングなんですね。
スカポン太
残念ながら本編とはまったく無関係ですね(笑)

このカバーはちょっと二次創作よりのネタですね。
もともと砂時計のキューティーマークのモブポニーで、そこからファンの間でドクター・フーブスと呼ばれていたキャラなんですよ。(今はタイムターナーとも呼ばれてます)
そこからドクター・フー人気とともにポニー版ドクターフーとして二次創作で人気となったキャラです。
後ろのポニー、ダーピーはその相方という設定(二次)だったので、よくセットで描かれます。

バリアントカバーなので、好きなようにお遊びしたってとこですかね。
だからこのカバー目当てで欲しがる人もけっこういるんじゃないかな。
スパンキー:
今現在のMLPコミックというか…特に#1の驚異が改めてわかりました。嫁投げ表紙はちょっと欲しいw
いやドクター・フーの人気も凄い!今年で50周年でしたっけ…
それで、その記念エピソードをやると記事で見たので人気のほどがうかがえますよ

やっぱりトランスフォーマーのランキングは少しショックですね…MTMTEを始め、中々面白いと思うのですが…
1万部とれてるだけ御の字なのかもしれないですが、もっと売れてほしいなぁというのが正直な気持ちです。

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