中国のバービー
中国でのモンスターハイの実情はちょっとわからなかったものの、日本と違って成功しているのが、同じマテルのバービードール。
中国アマゾンでの
「娃娃(ドール)」人気ランキング (2013年3月21日現在)

くっ。ファービーの存在感
とりあえずファービーはスルーしてファッションドールを見てみる。
欧米のモンスターハイ無双と違って、中国ではファッションドールの上位陣はバービーが独占するバービー無双。
中国のamazonは北米と違ってまだ影響力は小さいので、データとして一概には言えないところはあるんですが、傾向はある程度把握できるかと。
バービーは日本でも展開しているが、日本と比べて見ればいかに中国でバービーが人気高いことがわかるかと。
>日本アマゾン「人形・ドール」
日本ではリカちゃんやプリキュアの方が断然強いですね。
中国でもリカちゃんにあたる国産ドールや、の魔法少女「巴啦啦小魔仙」などもそれなりに人気なんですが、それ以上いくのがバービー。
他の地域はそれほどよく調べていなんですが、アジアでこういうバービー人気の特徴がでてるのは中国くらいかも。
日本に限らずアジアではファッションなどの嗜好性から、どの欧米女児玩具も苦戦するもの。
しかしマテルはそこで中国に目を付ける。
近年の中国の高度成長と富裕層の拡大。
そこで、マテルは2009年中国/上海に巨大なバービー専門店を作る。
だが成績不振により2011年わずか2年で閉店。
(´・ω・`)あれっ?
ただ、よくこの一件は「バービーの中国からの撤退」と言われたりもしているが、巨大専門店が閉店しただけで、別に撤退などしていない。
失敗の理由は、主な購買層である中国の少女の嗜好に合わなかったと言われているが、ここでのバービーは、いわゆるセレブタイプの高級バービーが中心で(店舗も日本で言えば銀座のような一等地)、そもそも富裕層の高年齢層狙いだったことにある。
問題は、アジアでは欧米のように大人になっても人形遊びする高年齢層ファッションドールコレクターがいなかったことかと。
そこでマテルは戦略を変更。一転して低年齢層狙いに。

「バービーのラプンツェル」
日本のCNでも放送している、この3DCGのプリンセス/フェアリーテイル・バービーシリーズのアニメをばんばん放送しはじめるという戦略に。
世界規模で売れてるバービーといっても、母親の代から日常に親しまれているなんてのは欧米での話。
名前だけの知名度はあっても、日常的な知名度は低かった。
そこで、中国ではバービーは「アニメのキャラ」という路線で売り込みをかけることに。
ドールもセレブなものから、プリンセスタイプやカジュアルなものに切り替え。
結果
現在は中国ではバービーは人気商品となって、世界でも重要なバービー販売国となった。
中国においては、このバービーのアニメシリーズが販促に重要なポジションにあったのです。
実際に、バービーアニメは大人気。
動画サイト爱奇艺(iqiyi)の美国(アメリカ)製アニメでの
人気作品ランキング(2013年3月21日現在)
1位 海绵宝宝(スポンジボブ)
2位 猫和老鼠(トムとジェリー)
3位 爱探险的朵拉(ドーラといっしょに大冒険)
4位 芭比之梦想豪宅(Barbie Life in the Dreamhous)
5位 成龙历险记(ジャッキー・チェン アドベンチャー)
6位 海绵宝宝动画(スポンジボブ)
7位 猫和老鼠全集(トムとジェリー)
8位 芭比之公主学校(Barbie Princess Charm School)
9位 万能阿曼(おたすけマニー)
10位 芭比仙子的秘密(Barbie a Fairy Secret)
さすがにスポンジやドーラやトムジェリは強いですが、それらと並ぶ人気と思えば、バービーの高い人気がわかろうというもの。
また、バービーのアニメシリーズは日本では一部しか翻訳されていないのに対して、中国ではほとんど翻訳されている。
そして、「Barbie Life in the Dreamhouse」はつい最近始まったものながら、バービー人気からすでに中国語化されて配信されている。
また、このサイトではアニメは低年齢層での視聴率が高いため、低年齢層でバービーがヒットしていることもわかる。
ゆえに。
中国で「モンスターハイ」が上陸した際に、動画サイト上にモンスターハイの公式サイトを作り、まずはアニメで広めようとしたんでは、と思えるのでありました。
日本の場合は、モデルを使ったり、KERAなどのファッション雑誌から宣伝したりと、アニメやドールではなくファッション的な部分をアピールしているのが、戦略の違いの面白い所。
これが成功するかはまだわかりませんが。
ところで
やっぱりパチモンバービーも中国では出回っているんですが、それは置いておいて。
中国国産のオリジナルドール「可儿娃娃(Kurhn Doll)」
これの中国神話衣装をベースとしたシリーズがけっこういい感じだなーって

可儿娃娃 四季仙子
他にも中国神話ベースの仙子シリーズがあったりして、けっこうステキ。
「仙子」はいわば仙女ですが、英訳ではフェアリー。中国版フェアリードール。
欧米型の蝶の羽のフェアリーは「蝴蝶仙子」とか言われていますね。
魔法少女は小魔仙とか。
中国アマゾンでの
「娃娃(ドール)」人気ランキング (2013年3月21日現在)

くっ。ファービーの存在感
とりあえずファービーはスルーしてファッションドールを見てみる。
欧米のモンスターハイ無双と違って、中国ではファッションドールの上位陣はバービーが独占するバービー無双。
中国のamazonは北米と違ってまだ影響力は小さいので、データとして一概には言えないところはあるんですが、傾向はある程度把握できるかと。
バービーは日本でも展開しているが、日本と比べて見ればいかに中国でバービーが人気高いことがわかるかと。
>日本アマゾン「人形・ドール」
日本ではリカちゃんやプリキュアの方が断然強いですね。
中国でもリカちゃんにあたる国産ドールや、の魔法少女「巴啦啦小魔仙」などもそれなりに人気なんですが、それ以上いくのがバービー。
他の地域はそれほどよく調べていなんですが、アジアでこういうバービー人気の特徴がでてるのは中国くらいかも。
日本に限らずアジアではファッションなどの嗜好性から、どの欧米女児玩具も苦戦するもの。
しかしマテルはそこで中国に目を付ける。
近年の中国の高度成長と富裕層の拡大。
そこで、マテルは2009年中国/上海に巨大なバービー専門店を作る。
だが成績不振により2011年わずか2年で閉店。
(´・ω・`)あれっ?
ただ、よくこの一件は「バービーの中国からの撤退」と言われたりもしているが、巨大専門店が閉店しただけで、別に撤退などしていない。
失敗の理由は、主な購買層である中国の少女の嗜好に合わなかったと言われているが、ここでのバービーは、いわゆるセレブタイプの高級バービーが中心で(店舗も日本で言えば銀座のような一等地)、そもそも富裕層の高年齢層狙いだったことにある。
問題は、アジアでは欧米のように大人になっても人形遊びする高年齢層ファッションドールコレクターがいなかったことかと。
そこでマテルは戦略を変更。一転して低年齢層狙いに。

「バービーのラプンツェル」
日本のCNでも放送している、この3DCGのプリンセス/フェアリーテイル・バービーシリーズのアニメをばんばん放送しはじめるという戦略に。
世界規模で売れてるバービーといっても、母親の代から日常に親しまれているなんてのは欧米での話。
名前だけの知名度はあっても、日常的な知名度は低かった。
そこで、中国ではバービーは「アニメのキャラ」という路線で売り込みをかけることに。
ドールもセレブなものから、プリンセスタイプやカジュアルなものに切り替え。
結果
現在は中国ではバービーは人気商品となって、世界でも重要なバービー販売国となった。
中国においては、このバービーのアニメシリーズが販促に重要なポジションにあったのです。
実際に、バービーアニメは大人気。
動画サイト爱奇艺(iqiyi)の美国(アメリカ)製アニメでの
人気作品ランキング(2013年3月21日現在)
1位 海绵宝宝(スポンジボブ)
2位 猫和老鼠(トムとジェリー)
3位 爱探险的朵拉(ドーラといっしょに大冒険)
4位 芭比之梦想豪宅(Barbie Life in the Dreamhous)
5位 成龙历险记(ジャッキー・チェン アドベンチャー)
6位 海绵宝宝动画(スポンジボブ)
7位 猫和老鼠全集(トムとジェリー)
8位 芭比之公主学校(Barbie Princess Charm School)
9位 万能阿曼(おたすけマニー)
10位 芭比仙子的秘密(Barbie a Fairy Secret)
さすがにスポンジやドーラやトムジェリは強いですが、それらと並ぶ人気と思えば、バービーの高い人気がわかろうというもの。
また、バービーのアニメシリーズは日本では一部しか翻訳されていないのに対して、中国ではほとんど翻訳されている。
そして、「Barbie Life in the Dreamhouse」はつい最近始まったものながら、バービー人気からすでに中国語化されて配信されている。
また、このサイトではアニメは低年齢層での視聴率が高いため、低年齢層でバービーがヒットしていることもわかる。
ゆえに。
中国で「モンスターハイ」が上陸した際に、動画サイト上にモンスターハイの公式サイトを作り、まずはアニメで広めようとしたんでは、と思えるのでありました。
日本の場合は、モデルを使ったり、KERAなどのファッション雑誌から宣伝したりと、アニメやドールではなくファッション的な部分をアピールしているのが、戦略の違いの面白い所。
これが成功するかはまだわかりませんが。
ところで
やっぱりパチモンバービーも中国では出回っているんですが、それは置いておいて。
中国国産のオリジナルドール「可儿娃娃(Kurhn Doll)」
これの中国神話衣装をベースとしたシリーズがけっこういい感じだなーって

可儿娃娃 四季仙子
他にも中国神話ベースの仙子シリーズがあったりして、けっこうステキ。
「仙子」はいわば仙女ですが、英訳ではフェアリー。中国版フェアリードール。
欧米型の蝶の羽のフェアリーは「蝴蝶仙子」とか言われていますね。
魔法少女は小魔仙とか。
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