横書きwebマンガ『Pandemonium -魔術師の村-(柴本翔)』
>ツイッターで縦書き横書きについての話題を目にして、近ごろこういう作品があることを思い出しました。
Web漫画はあまり読まないのですが、好きな作家なのでそのうち読んでみたいと思います。 by そも

『Pandemonium -魔術師の村-』柴本翔
『ツノウサギ』の人ですね。ふむ・・・
これは素晴らしい!!
内容についてはじっくり読むとして、日本のマンガでweb掲載スタイルでここまで読みやすくなってる事に一番驚きました。
まずはなんといっても、このサイトのシステム自体がPCから読むのに非常に楽なこと。
スクロールで読めるというところが一番大きいですね。
これにより、モニタの画面全体に縦表示して収まらなくとも、問題が無く、『大きく掲載できる』
そしてFlash他特別な機能を使ってるわけでなく、普通にjpgを掲載しているのも素晴らしい。
読み込みも早くて、快適かつ、すぐに読み返しも可能。
まあ、ごく普通といえば普通なんですが、商業物のwebマンガシステムでは逆に珍しい。
ここのサイトの設計者は、読み手の事をよく考えてますね。
その掲載マンガの中でも『Pandemonium -魔術師の村-』もまたよく考えられて描かれています。
ここまでweb掲載を意識し、考え抜かれて描かれた日本の商業マンガは自分は初めて見ました。
(他にも今まであったかもしれませんが)
なにより、文字横書きかつ、英語版も同時掲載というのがすばらしい。
英語版は擬音まで英語になっていて、文字など差し替え可能なように、初めからレイヤー化してるんでしょう。
コマワリもただ横書き対応してるだけでなく、コマの割り方からフキダシの位置、webでの視認性、間違いなくすべて計算されて描かれてますね。
同時にweb特化ではなく、住来のマンガ文法を崩さずにもいて、これは特化というより対応かな?
すごいなこれは。
そして、カラーです。
ここも非常に重要なポイントで、本で単独で読む場合はさほど気にならないんですが、カラー標準のPCモニタで見る場合、「色が無いこと」はショボく感じられるんですよ。
いや、ショボイとはちょっと違うんですが・・・印刷物と違ってモノクロである意味が薄いというか。
カラーといっても、これはグレースケールをセピア調に置き換えただけなんですが、しかし、ほんのそれだけなのに非常に効果が高い。
本気でフルカラーにするとカラリストを雇わないとやってられないくらい大変な作業ですが、これなら住来とそう変わらず対応できる。
絶対に考え抜いた末での手法です。ほんとによく考えられてる。
あと、文字が大きいのも最高です。
印刷物の感覚で描かれた時に、webではそれでは小さすぎるという場合があるじゃないですか。
このマンガはむしろ、webでの視認性も意識して文字も意図的に大きめになっていると思います。
ちょうどマンガやコミックの横書き縦書きの話でつぶやいていたことなんですが、
アメコミが読みにくくなるケースは、自分の場合、横書きだのコマワリなどではなく、「文字が小さい」に尽きます。
左右などすぐ慣れます。アメコミのコマ運びだってすぐ慣れます。
文字が小さいのだけは慣れません。読みにくい以前に読む気力が萎えます。
せめてアメコミ邦訳は文字を大きくしてください。それだけでかなり違います。
あとフォントもへんにこらないでベーシックな読みやすさを・・・・
参考例として「shiftylook」
http://www.shiftylook.com/?lang=jp
ここはwebコミックを日本語対応にしてくれてありがたいんですが、正直読みにくいです。
フキダシをもうちょっと大きく・・・という以前にフォントが読みにくいのをなんとかして欲しい。
で、『Pandemonium -魔術師の村-』に戻りますが、それでも試行錯誤しながらやっているのか、回が進むほどレイアウトがどんどん良くなってきてます。
これは横書きマンガのノウハウがみっちり詰まってるので、詳しく分析したいなあ。
この人の作風からして人を選ぶ部分はありそうですが、かなり実践的実験をやっていて、感動しました。
Web漫画はあまり読まないのですが、好きな作家なのでそのうち読んでみたいと思います。 by そも

『Pandemonium -魔術師の村-』柴本翔
『ツノウサギ』の人ですね。ふむ・・・
これは素晴らしい!!
内容についてはじっくり読むとして、日本のマンガでweb掲載スタイルでここまで読みやすくなってる事に一番驚きました。
まずはなんといっても、このサイトのシステム自体がPCから読むのに非常に楽なこと。
スクロールで読めるというところが一番大きいですね。
これにより、モニタの画面全体に縦表示して収まらなくとも、問題が無く、『大きく掲載できる』
そしてFlash他特別な機能を使ってるわけでなく、普通にjpgを掲載しているのも素晴らしい。
読み込みも早くて、快適かつ、すぐに読み返しも可能。
まあ、ごく普通といえば普通なんですが、商業物のwebマンガシステムでは逆に珍しい。
ここのサイトの設計者は、読み手の事をよく考えてますね。
その掲載マンガの中でも『Pandemonium -魔術師の村-』もまたよく考えられて描かれています。
ここまでweb掲載を意識し、考え抜かれて描かれた日本の商業マンガは自分は初めて見ました。
(他にも今まであったかもしれませんが)
なにより、文字横書きかつ、英語版も同時掲載というのがすばらしい。
英語版は擬音まで英語になっていて、文字など差し替え可能なように、初めからレイヤー化してるんでしょう。
コマワリもただ横書き対応してるだけでなく、コマの割り方からフキダシの位置、webでの視認性、間違いなくすべて計算されて描かれてますね。
同時にweb特化ではなく、住来のマンガ文法を崩さずにもいて、これは特化というより対応かな?
すごいなこれは。
そして、カラーです。
ここも非常に重要なポイントで、本で単独で読む場合はさほど気にならないんですが、カラー標準のPCモニタで見る場合、「色が無いこと」はショボく感じられるんですよ。
いや、ショボイとはちょっと違うんですが・・・印刷物と違ってモノクロである意味が薄いというか。
カラーといっても、これはグレースケールをセピア調に置き換えただけなんですが、しかし、ほんのそれだけなのに非常に効果が高い。
本気でフルカラーにするとカラリストを雇わないとやってられないくらい大変な作業ですが、これなら住来とそう変わらず対応できる。
絶対に考え抜いた末での手法です。ほんとによく考えられてる。
あと、文字が大きいのも最高です。
印刷物の感覚で描かれた時に、webではそれでは小さすぎるという場合があるじゃないですか。
このマンガはむしろ、webでの視認性も意識して文字も意図的に大きめになっていると思います。
ちょうどマンガやコミックの横書き縦書きの話でつぶやいていたことなんですが、
アメコミが読みにくくなるケースは、自分の場合、横書きだのコマワリなどではなく、「文字が小さい」に尽きます。
左右などすぐ慣れます。アメコミのコマ運びだってすぐ慣れます。
文字が小さいのだけは慣れません。読みにくい以前に読む気力が萎えます。
せめてアメコミ邦訳は文字を大きくしてください。それだけでかなり違います。
あとフォントもへんにこらないでベーシックな読みやすさを・・・・
参考例として「shiftylook」
http://www.shiftylook.com/?lang=jp
ここはwebコミックを日本語対応にしてくれてありがたいんですが、正直読みにくいです。
フキダシをもうちょっと大きく・・・という以前にフォントが読みにくいのをなんとかして欲しい。
で、『Pandemonium -魔術師の村-』に戻りますが、それでも試行錯誤しながらやっているのか、回が進むほどレイアウトがどんどん良くなってきてます。
これは横書きマンガのノウハウがみっちり詰まってるので、詳しく分析したいなあ。
この人の作風からして人を選ぶ部分はありそうですが、かなり実践的実験をやっていて、感動しました。
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コメント
- row:
- 紹介されてたサイト見に行って見ました。
読みやすくて世界観もどくとくでつい見入ってしまいました。
まだまだ知らない作者の方が一杯でびっくりデス。
明日明後日の大ヴァンガ祭のブシロコーナーで売り出されるMLPキーホルダーのためにコレから出かけてきます。
本当はメタルキーホルダーが欲しいところですが、ブシロがMLP商品増やすとは思えないのでダイカット版が唯一になりそうな予感。
イベント限定品って書かれてるとどうにも弱い…。
- しおみず:
- たしかに漫画のwebページを読み込んで「進む」と「戻る」のボタンがでるとゲンナリしますね
しかも専用のソフトダウンロードしなくちゃいけないとか・・・
ちなみに自分は白黒でもいいです
しかしドミーカさんかわいいですね
プチ情報ですが作者はマイリトルポニーにはまっていてWinter Wrap Upが好きらしいです
- スカポン太:
- >rowさん
大ヴァンガ祭なんてあるんですか。
特にチェックしてなかったけど、MLPのグッズもあるとは。
>しおみずさん
進むとか戻るとかもですが、拡大とか、マンガを読むのに画面クリックはちょっとリズムがそこないというか、ちょっとしたことがめんどくさいんですよね。
って、作者の方もマイリトルポニーに!!ちょっと繋がった!!w
- somo:MLP
- URLリンク先に数点gozaiます。
パンデモ2話更新告知のおまけイラストふいた。
- スカポン太:
- すでにブクマしてた(笑)
MLPのイラストしかチェックしてなかったので、柴本さんだと気がつきませんでした。
なんてこったい
- Ryu_Amano:
- 横書き漫画と言えば、アマチュアの方ですがこんなのもありますよ
サイボーグの傭兵さんと義体整備屋の娘さんのお話です
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=24619664
このシリーズは一枚絵の読みきりなので、閉じの向きとか見開きとかはあまり関係ないですけど
- スカポン太:
- ちょっとバンドデシネっぽい雰囲気ですね。
これは1枚での構成を意識してレイアウトされているのか、大判の本で読みたい感じです。
- sho:
- はじめまして。
ウィンターラパップが大好きで、お気に入りのエピソードはS3E6の柴本です。
実を言うと、MLPにハマった昨年始辺りにスカポン太さんのブログを知り、チェックしていました。
なので今回こうして取り上げて頂けてとても嬉しいです。
特に、横書き・web掲載に応じた試行錯誤を汲み取ってもらえて、僕も担当さんもとても喜んでいます!
励みになりました。これからも頑張れます。
- スカポン太:
- わあ。ウィンターラパップ好き柴本さんご本人ですか!?
「ツノウサギ」は楽しく読ませていただきました。「魔術師の村」も楽しみにしています。
好みでいえば、今回の方が好きです。
テキトーなこと書いていなくてよかった。
やはりかなり試行錯誤しつつ描かれていましたか。
視覚に入るコマの流れの自然さに、これはどうゆうことなのかと考えたら、それを繋ぐセリフの位置などとても計算されていて感心したものでした。
おかげですっとこのマンガの世界に入り込めました。
このタイプではノウハウがまだ少ないでしょうから、これからも頑張ってください。
ストーリーの方も楽しみにしています。