「マイリトルポニー」コミック版が100万部突破

MLPコミック第二巻「My Little Pony 2: Friendship Is Magic」発売中!
『ナイトメア ラリティ編』(#5〜8)収録。
早くも3巻目の予約も始まってますね>My Little Pony: Friendship Is Magic 3
と、いったところで
>「マイリトルポニー」 米国でコミック版が100万部突破(アニメ!アニメ!)
おめでとうございまーす。
IDW's 'MLP' Sales Hit 1M
詳しくはこちら。(英語)

100万部突破記念で、今月末に出る#12では特別限定バリアントカバー版も出るとか。
(これは通常版のカバー)
けっこう広範囲に扱うアニメ!アニメ!さんとことはいえ、まさか日本でもとりあげられるとは思いませんでした。
これがどれだけ凄いか、そしてどれだけそんなに凄くも無いか、って話を。
このマイリトルポニーのコミック100万部というのは、『累計』ですね。
話題になった#1の10万部、そしてそれ以後はだいたい2〜3万部。
なので、スピンオフのマイクロシリーズすべて含めて「マイリトルポニー関連コミック全部で」累計100万部いったという話。
(※ただし、電子書籍版は含まれず)
一方日本では
「黒子のバスケ」「暗殺教室」が初版100万部突破!ジャンプ史上初の同時達成
と言うように1冊の単行本、そして初版で100万部という世界。
マンガの市場規模が桁違いに違うので、比較になりません。
アメコミでも、マーベルの人気作などは1回で20万部発行というのもざらなので、アメリカンコミックス市場でのシリーズ作品の累計比較でもそれほどの数字ではありません。
そこで、何が凄いかといえば、『IDWのコミックスで』というところですね。
アメリカンコミックス市場はマーベル/DCでその7割を占める、独占市場。
それ以外の出版社は、大手どころか全部インディーズともいえる規模。
実際、今のコミックブック売り上げランキングではMLPはだいたい80位くらいで、その上は全部マーベルかDC(たまにImage)。
マイナー出版社の作品で、なおかつ「スーパーヒーローものでない」作品が、ここまで勢いがあるのは極めてまれであり、現在IDWで最も売れている作品、というのが凄いという話。
他のIDW作品は200位前後ってとこですからねえ。(TMNTが110位前後)
まあ、なんにしても、アメリカンコミックス市場ではそれほど大きなものではないけど、IDWにとっては「ライセンスとってよかったーばんじゃーい」といえるほどの祝賀ムードってとこでしょう。
ヒーローものが大半を占める中、異彩を放っているのは確かだし。
そして、マイリトルポニーのコミックスを買っている層が、今までコミックブックを買って読んでいなかった層だったとしたら、ちょっと面白いかな。
コミックマニアしかいないと言われるアメコミ市場へ、新しい読者層が入ってきてるんだとしたら・・・
という変化が面白いと。
前にもちょっと書いたけど、MLPのコミックが特異なのは、コミック専門店だけでなく「Hot Topic」などにも置かれているという、通常とは違う販路をもっているというところだし。
しかし、改めて比較すると、日本のマンガ市場の特異さを実感する。
この膨大な日本のマンガ界に海外ものコミックスが入るのは大変だなあと。
でも、大変だろうけど、MLPコミックス版の日本語版もご検討くださいませ・・・・
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コメント
- とらまる:いつも楽しく拝見させてもらっています
- MLPではなくPPGの影響ですが、最近PPGを観直してドハマりしてしまい、コミックがあることを知って調べるうちにアメコミに興味を持ちました。アメコミは日本の漫画界と形態がずいぶん違う事を知らなかったので、スカポン太さんのアメコミ基礎講座が大変参考になりました!自分は新しく興味を持ったものは原作から追っていきたい派なので、有名作品の原書の歴史の深さや巻数の多さ、シリーズの移り変わりに驚き、何から手をつけていいか困惑してばかりですが…
自分なりに調べて、バットマンのYearONE/TWOの翻訳版とIDWのパワパフを買いました。ここをスタート地点に、アメコミを勉強し、周りの人に広めていきたいと思います!
長文・駄文失礼いたしました。