コミックファウストとViz
先月の本だが一応書いておこう。
「メフィスト」からスピンオフした文芸誌「ファウスト」からさらにスピンオフしたコミック誌「コミックファウスト」を読んだ。
いろいろと期待していたのだが、結論から言えば「がっかり」だ。
そのコミックファウストで注目していた記事が
「日本まんがの世界進出におけるキー・パーソン中のキー・パーソン、北米版『SHONEN JUMP』初代編集長にして現VIZmediaエグゼクティブ・バイスプレジデント・成田兵衛氏にインタビュー。」
これについては、いままでモヤモヤしていたものがスッキリしたということで得るものあった。それは、
「ああ、やっぱり俺はVizって好きじゃないんだな」ということ。
「メフィスト」からスピンオフした文芸誌「ファウスト」からさらにスピンオフしたコミック誌「コミックファウスト」を読んだ。
いろいろと期待していたのだが、結論から言えば「がっかり」だ。
そのコミックファウストで注目していた記事が
「日本まんがの世界進出におけるキー・パーソン中のキー・パーソン、北米版『SHONEN JUMP』初代編集長にして現VIZmediaエグゼクティブ・バイスプレジデント・成田兵衛氏にインタビュー。」
これについては、いままでモヤモヤしていたものがスッキリしたということで得るものあった。それは、
「ああ、やっぱり俺はVizって好きじゃないんだな」ということ。
コミックファウストだが、まったくもって「がっかり」というのがズバリな感想。
面白いものもあれば、そうでないものもあるってのはいつもと一緒だが、つまりはそれだ。
今までのファウストと同じじゃないか!!
なんだこれ?コミックの分量が少々増えて、版型が変わっただけで、印象もなにもかも同じ。これだったら別にいつものファウストでやればいいんじゃないのか?
意味ないよこんなの。破壊的なのは価格だけ。でもそれもいつものファウストと同じとも言える。
もっとなにか違ったものが出てくると思ったのにな。これがやりたかったのか?だとしたら「がっかり」である。
“コミック”ファウストも「がっかり」の一つ。
世界進出だ、世界における日本の漫画が、などと言っておいて何故“コミック”とつけるのか。何故マンガではなくコミックなのか。MANGAとCOMICは違うものじゃなかったのか?
このあたりの日本の編集者の無自覚さは前から気になっていたところだが、「MANGAの世界進出」というような記事がある本誌ですらそれなのが、さらに「がっかり」なのだ。
その「MANGAの世界進出」たる目玉記事、成田兵衛インタビュー。
そもそも北米版『SHONEN JUMP』というのは気に入らない。いや、気にいらないと薄々思っていた自分にここでようやく気が付いたというべきか。そのへん、一応読んでみただけの成果はあったな。
この北米版『SHONEN JUMP』てのは日本の漫画雑誌形式をアメリカにも根付かせようということなんだと思うが、日本のジャンプそのままの英訳版じゃなくてヒットした作品の寄せ集めになっている。当然そこにはずいぶん前に完結したものだって混じってる。
単行本を買わせるためのお試し版? そもそもこういう形式自体を認知させるため?
いろいろ事情や思惑があるんだろうが、
こんなのは雑誌じゃねえ
雑誌はその時代を写す鏡であるべきだ。日本の少年ジャンプだって当然時代とリンクしている。「作品」として読む単行本とは違う思想であるもののはずだ。時代性と切り離された雑誌なんてなんの価値があろうか。
もし、SHONEN JUMPがリアルタイムにそのまま少年ジャンプの英訳であったなら、たとえビジネス的にムチャであろうとも私は賞賛する。
もしくは、(原作は日本人でもいいだろう)現地のMANGAアーチストの作品も連載しているというのならまだいいかもしれない。
なんにしても、これらや今までのvizのインタビューなどから私が感じてきたことは、
「Vizはマンガをアメリカで売りたいだけ」だ。
これだけだとわかりにくいか。
同じようなことをしているTokyoPopには割と好感触なのは
「TokyoPopはアメリカにMANGAカルチャーを根付かせようとしている」と感じるからだ。
そもそも「やっぱ俺Vizってビジネス臭がして、どーも好かん」というとこから来ているので、正しいか正しくないかというのではなくて、純粋に好きか嫌いかってだけの話なんですけどね。
好きっていえば、やっぱダークホース好きだなあ。
「COMICSとかMANGAとか関係なく大切なのは俺達が面白いと思うかどうかだ」
というトコという印象です。
面白いものもあれば、そうでないものもあるってのはいつもと一緒だが、つまりはそれだ。
今までのファウストと同じじゃないか!!
なんだこれ?コミックの分量が少々増えて、版型が変わっただけで、印象もなにもかも同じ。これだったら別にいつものファウストでやればいいんじゃないのか?
意味ないよこんなの。破壊的なのは価格だけ。でもそれもいつものファウストと同じとも言える。
もっとなにか違ったものが出てくると思ったのにな。これがやりたかったのか?だとしたら「がっかり」である。
“コミック”ファウストも「がっかり」の一つ。
世界進出だ、世界における日本の漫画が、などと言っておいて何故“コミック”とつけるのか。何故マンガではなくコミックなのか。MANGAとCOMICは違うものじゃなかったのか?
このあたりの日本の編集者の無自覚さは前から気になっていたところだが、「MANGAの世界進出」というような記事がある本誌ですらそれなのが、さらに「がっかり」なのだ。
その「MANGAの世界進出」たる目玉記事、成田兵衛インタビュー。
そもそも北米版『SHONEN JUMP』というのは気に入らない。いや、気にいらないと薄々思っていた自分にここでようやく気が付いたというべきか。そのへん、一応読んでみただけの成果はあったな。
この北米版『SHONEN JUMP』てのは日本の漫画雑誌形式をアメリカにも根付かせようということなんだと思うが、日本のジャンプそのままの英訳版じゃなくてヒットした作品の寄せ集めになっている。当然そこにはずいぶん前に完結したものだって混じってる。
単行本を買わせるためのお試し版? そもそもこういう形式自体を認知させるため?
いろいろ事情や思惑があるんだろうが、
こんなのは雑誌じゃねえ
雑誌はその時代を写す鏡であるべきだ。日本の少年ジャンプだって当然時代とリンクしている。「作品」として読む単行本とは違う思想であるもののはずだ。時代性と切り離された雑誌なんてなんの価値があろうか。
もし、SHONEN JUMPがリアルタイムにそのまま少年ジャンプの英訳であったなら、たとえビジネス的にムチャであろうとも私は賞賛する。
もしくは、(原作は日本人でもいいだろう)現地のMANGAアーチストの作品も連載しているというのならまだいいかもしれない。
なんにしても、これらや今までのvizのインタビューなどから私が感じてきたことは、
「Vizはマンガをアメリカで売りたいだけ」だ。
これだけだとわかりにくいか。
同じようなことをしているTokyoPopには割と好感触なのは
「TokyoPopはアメリカにMANGAカルチャーを根付かせようとしている」と感じるからだ。
そもそも「やっぱ俺Vizってビジネス臭がして、どーも好かん」というとこから来ているので、正しいか正しくないかというのではなくて、純粋に好きか嫌いかってだけの話なんですけどね。
好きっていえば、やっぱダークホース好きだなあ。
「COMICSとかMANGAとか関係なく大切なのは俺達が面白いと思うかどうかだ」
というトコという印象です。
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コメント
- お茶妖精:
- ダークホースというと「ゾンビ屋れい子」とか「スクールゾーン」とかを出版してるあのチャレンジ精神あふれる会社ですか。ヴァンパイアハンターDの英訳を出版したので私も一目おいてます。
- スカポン太:
- そうです、そのダークホースです。永遠に2番手3番手なとこですが(笑)
来週から始まるコミコンではゲストスターに天野喜孝を呼ぶなんてこともしてます。さすがだぜ!