マイリトルポニーのトレーディングカードゲームのユーザー傾向


'MLP CCG' Trending in Hobby
Enterplay社から発売されているマイリトルポニーのトレーディングカードゲームのユーザー傾向の記事
(最近ではTCGではなくCCG『Collectable Card Game』って言い方になってるのかな?)
65%が13歳〜34歳の男性
うん。わかってた。
だいたい、トレカ自体が「男の子の遊び」だしねえ。
出す方もそれをわかってやってるし、狙ってるし、ごく当たり前の結果。
それでも、「男の子向け/女の子向け」が、日本以上にキッパリわかれるアメリカでは、マイリトルポニーは表向き女児向けである作品であるため、こういう驚きとして記事になるのであろう。
いまさら・・・ いまさらだけど。
ただ、このMLP CCGは敵を倒すバトルゲームではなく、問題解決型の非暴力ゲーム。
成人男性層を意識しながらも、世界観は崩さない。
ファンもまた、そういう女児向け的世界観がマイリトルポニーの世界であると思っているし、それを楽しんでいるのもポイントかも。
このMLP CCGは非常に好調のようで、増刷もかかっているし、第二回ゲーム大会も開催予定。
(すでにゲーム大会は開催されてた言う事か 去年12月末発売だったのに)
また、北米外でブロニーが多いことで知られるドイツでも今月末から発売開始される。
(オーストラリア、ドイツで1月25日より発売予定 日本での発売予定は無し)
ちょうど、コメントでもコミックの対象年齢について話があがったけれども、コミックも同様だろう。
翻訳本「マイリトルポニー:ポニーテールズ」の解説小冊子にもこう書かれている。
「子供にわかってもらおうという気は、ハナからないのだろう」
アメリカのコミックスは「コミックブックストア」というコミック専門店で流通している以上、そもそも初めから子供を対象といない。
日本で言えばマンガ専門店だけで売られているというものなので、アメコミというものは基本「青年誌」だ。
(※もちろん子供向けもあるが少ない。また子供誌に連載される子供向けマンガは多いがめったに単行本化はされない)
MLPはそれより広い特殊な販路をもっていたりするし、絵本や小説などはちゃんと女児向けなのですが、コミックの対象は上記トレカと同じく「13歳〜34歳の男性」ではないかと。
だいたいコミックス自体値段高いし、子供向けでは無いわな。
そして、日本語版コミックスも当然そのように。
ただ、マイリトルポニーは女性ファンも多かったりするので(というと変な言い方だけど)、非常に幅広いファン層を持っている。
そうそう。
ポニートレカの話に戻りますが、面白いのはこのハズブロではなく、エンタープレイ社から出ているとこかなあ。
映画化も予定されているトレーディングカードゲームの代表作「マジック・ザ・ギャザリング」は現在北米ではハズブロから販売されていて、トレカにも力を入れているところ。
なのに、自社コンテンツの作品のトレカが外部から出る。
ハズブロから出るマイリトルポニーはあくまで王道女児向け。
しかし、広がったファン層にむけては、ライセンスを卸して好きにやらせている。
当初はハズブロも戸惑っていたようだけれども、自社ではブランドイメージは崩さず、広がった需要にも柔軟に対応したこのへんの戦略がおもしろいところかな。
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コメント
- VicIsono:
- 本体のブランドを守りつつ商機を生かすクレバーなやりかたですよね
ちょっと前にポール・ディニがYoung Justiceのアニメについて
シリーズに女性ファンがついた事で上層部が
「いくら視聴率がよかろうが女はヒーローフィギュアを買わないから無駄。
リセットしてもっと男児受けする番組を作るべき」
と打ち切り決定したと発言していました。
http://io9.com/paul-dini-superhero-cartoon-execs-dont-want-largely-f-1483758317
ディニは「フィギュアが女性購買者向けじゃないなら
Tシャツでも作って対応すればいいじゃないか!」と憤慨していましたが…
- おみそしる:
- 今ですとアメリカのキオスクでは、新聞、雑誌しか売っておりませんが、
コミックコード事件以前は、コミックがキオスクで売ってたらしいですね。
コミックストアの大型化が始まったのは、90年代くらいからでしょうか、
おそらくゲームショップやCDショップと合体した複合店が増えた影響ですね。
そのせいか2000年代初頭は、ナードな子供がコミックを買いに来るのが
日常茶飯事だったような気がします。
ですが最近では、Amazonなんかの影響か、大型店舗が潰れていますので、
コミックを購入できる場所が一気に減っているのかもしれませんね。
アメリカで電子コミックが流行るのも分かる気がします。
- スカポン太:
- >VicIsonoさん
ああ、やっぱりヤンジャス打ち切りの理由は玩具関係だったのかあ。
当時DCnaitionが迷走していたのも、思ったとおりのターゲット層に波及しなかったことによる仕切り直しだと考えると、納得するなあ。
このへんは、ワーナーやDCに柔軟性がなかったということかな。
けっこう前のガンダムWでの対応をちょっと思い出します。
あれも女性ファンがついたけどバンダイが対応できなかったケースのような。
そこの記事にある玩具売り上げ推移データも面白いですね。
アクションフィギュア(男の子向け)が減少し、ドール(女の子向け)が増加。
>おみそしるさん
コミックは元々がスタンド売り商品でしたものね。
最近は、ちょうどトレカの話しともかぶってるけど、店舗としては同じ扱いぽいですね。
(日本でもそういう店では混在してるけど)
書店が潰れてダメージが大きかったのは、むしろ日本の翻訳マンガだったと思います。
一般書店に書籍として単行本形式で普及した日本の翻訳マンガは、それで一気に販路が縮小したかと。
- ミラクル:
- 遊戯王のデュエルの大元の映画化にはビックリしたわww
でもゲームも最近は女子向けにも力を入れていますし・・・特にポケモンやバトスピ。何事も最初は男子向けで徐々に女子も視野にいれるものと悟りましたから。
で、ハピネスチャージプリキュアはトレーディングカードゲームというよりラブ&ベリーの要素を入れたような感じです。日朝をカード祭りにしても本編に無関係とかオマケみたいにカードをするのが未だにありますね。全部カードゲームにすればいいわけではないが・・・
スーパーマンvsバットマンの公開が再来年に延期されて残念です。貯金ができるんだとキープスマイリング・・・
なにしろベン・アフレックが怪我したとか噂になってますが。
- スカポン太:
- ハピネスチャージは自分もラブ&ベリーぽいなーって思いました。
- toki:
- イラストは本編映像から抜き出したやつっぽいですね。
いずれカードのために新規にイラストが描き下ろされたり、ジョークエキスパンションが発売されたりしたら・・・
手を出すかもしれない・・・トレカを集めだすとお財布がまずいですねw
- スカポン太:
- トレカははまると大変ですからねえw
好調なだけにこれから新しいパックもどんどん追加されるでしょうしねえ。